【ライブレポート】FariaClown ３ヶ月連続ワンマンライブ「ＧＲＯＷＵＰ」｜22.03.13開催：ファリクラ

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【ライブレポート】FariaClown ３ヶ月連続ワンマンライブ「ＧＲＯＷＵＰ」｜22.03.13開催：ファリクラ

2022.04.02

ライブレポート

【ライブレポート】FariaClown ３ヶ月連続ワンマンライブ「ＧＲＯＷＵＰ」｜22.03.13開催：ファリクラ

▼FariaClown ライブレポート目次

新曲は「Re:Live」!!〜夢に向かって真っ直ぐ突き進む彼女たちを見逃すな!!〜

そして次に約半年ぶりとなる新曲「Re:Live」は、メンバー自身で歌詞を書き、振付もしたという楽曲。ファリクラのメンバーらしく「夢」や「希望」、「信じる」といった歌詞が散りばめられ、「今」この瞬間を大事にしつつも、「未来」を明るいものにするためにずっと前を向いていくんだ、というような強い “信念” を感じる一曲だ。それぞれのメンバーが自身の歌割を一つ一つ大事に大事に歌っていくがメンバーそれぞれの今の心情もよく表れ、清々しい晴れやかな表情をするメンバーもいれば、歌詞を噛みしめながら切なさにも似た表情をするメンバーもいた。彼女たちのパフォーマンスでは、その時々でパフォーマンスにも変化が表れるのだろう。そんな新曲「Re:Live」はファリクラのメンバー・ファン共に今後も大事にされていくのだろう。

続けて９曲目となる「TAKEONE」。歌い出しから「oh～ohoh」とメンバーが手を左右に振っていく動きに合わせてオレンジのサイリウムが綺麗に揺れていく。細かなフォーメーションの移動も多く、疾走感のある一曲だった。「言えなくて　でも愛しくて　最後の言葉閉まったまま」という歌詞もあるように「想い」を抱え込んでいる状況の葛藤などを歌っているのだが、ファリクラのメンバーはそれを悲観的には歌っていなかった。「oh～ohoh」とファンと共に歌っている箇所があるように（心の中で）どこか「自分一人じゃない」という想いも乗せた表現に見えた。

「Flyingbird」では、ライブも残りわずかということも彼女たちの頭にはあっただろう、「終わってほしくない」といった想いも覗かせるようにパフォーマンスしているようだった。NI-NAが「クラップクラップ！」と煽ると会場中が大きな拍手で包まれそれを見て嬉しそうな笑顔を浮かべるNI-NA。やはりアイドルも「ファンがいるからこそ輝く」ということを改めて感じた瞬間であったのと同時に、「素敵なメンバー」には必ず「素敵なファン」が付いてきてくれることも感じた。ラストサビのANRI・NI-NAの歌唱は圧巻の一言でロングトーンも非常に綺麗に歌われ、現場で鳥肌が立ったのを記憶している。中でもANRIのハイトーンはなかなかアイドルで出せる人はいないのではないか、と思うほどに芸術の域に達していると私は思う。

そしてMCで新曲についてNI-NAから、実は以前にソロコーナー内で披露したことがあり、メンバーから「FariaClownでやろうよ」と言ってもらったことがキッカケでもあることを話した。振付もみんなと一緒に踊りやすいものを考えたと言い、「心と頭の中に残して帰っていってもらえたらと思います」ともう一度新曲、「Re:Live」を披露した。

ハモリもあったり彼女たちの【カッコよさ】も凝縮されており、二度目でも更に楽しめる一曲だった。色んな想いがこみ上げたのだろう、ニーナとANRIは涙を堪えるような場面もあった。

曲が終わり挨拶の場面ではASUKAが二度間違えるハプニングもあり、この日のライブでは彼女がどんな人物なのか、ということも凝縮されたライブだったようだ（笑）

アンコールの１曲目にはMONGOL800の「小さな恋のうた」を披露。ファリクラTシャツに衣装チェンジしたHIKARI・RINAが先に登場し始めの２フレーズを歌唱し、次にASUKAとANRIが肩を組んで歌う場面も。最後にNI-NA・MOEKAがサビ前を綺麗なハモリで魅了すると、ASUKAから「さぁ皆さん一緒に飛びますよ！」と煽りサビへ突入する。これまでの楽曲で飛ぶことがなかったからか、ファンは遠慮気味に飛んでいたが、誰しもカラオケで歌ったことがあるであろう人気の楽曲で会場には一気に一体感が生まれていた。これまではアーティストとしての彼女たちのパフォーマンスだったが、このときは一人の「女の子」となっていた。恐らく選曲もしたであろうASUKAの満足そうな表情はとても愛らしく感じた。

最後は「MAGIC」。ASUKAから「さぁ皆さん、最後はやっぱりこの曲で盛り上がっていきましょー！」とあったようにファリクラでは恒例の曲のようだ。リズミカルなメロディーで、突き抜けるような笑顔で楽しそうに歌っていくメンバー達。ASUKAは「みんな大好きー！」と入れ込むなどそれぞれ自由に表現していっているようだった。ニーナの「笑って―！」に他のメンバーも合いの手を入れる箇所もあり、きっとこのときは客席も笑顔で溢れていたことだろう。

間奏では心の声が漏れ出したのか、ASUKAが「やばい、終わっちゃう。終わっちゃうよ」と喋りだし、メンバー達は思わず笑っていた。

落ちサビの最後には「ASUKAお誕生日おめでとうー！！」とメンバーからお祝いの言葉が贈られ、たまらずASUKAも「ありがとう、みんなありがとう！」と笑顔でファンへ手を振っていく。終始幸せな空気感で最後の一曲が終わり最後のMCへ。

「こんなにたくさんの人に集まっていただけて、間違いなく今日この世の中で一番幸せな女だったと思います！ありがとうございます！」と深々と挨拶をしたASUKA。

そして舞台袖に捌けていたRINAから「ちょっと待ったー！」とASUKAへ花束が届けられる。ファリクルー（ファンネーム）からの花束と共に集合写真を撮り3ヶ月連続ワンマンライブの初弾が幕を閉じた。

特典会ではそれぞれのメンバーの元へ列をなしていくファン達だが、ASUKAにお祝いの言葉やプレゼントを届けようと会場外まで列は伸びていた。彼女が言うように「世界で一番幸せ」と感じた一日なのであれば、私自身もこうして記事として残せたことが幸せなことである。

最後に、一曲毎次々に異なるグループへと表情を変えていくファリクラのライブステージは、目の肥えたアイドルファンにも満足度の高いエンタメを提供出来ているように思う。特に歌唱力の点に関してはここまで鳥肌が立つようなライブを観ることが出来たのは私自身初めてかもしれない、それぐらいの衝撃度もあった。ASUKA自身がつなぎ目の「間」を詰めることにこだわっていたように、４、５月と続いていくワンマンライブでも、メンバーのこだわりが反映された構成となっていくだろう。

終演後のコメントでは、この公演のプロデューサーでもあるASUKAがメンバーに対し「楽しかった？」と尋ねる一幕も。そして次の生誕プロデュースを行うHIKARI、５月に同公演をプロデュースするMOEKAへバトンが引き継がれそれぞれに想いを語った。

そんな今後も続いていく彼女達の新たな挑戦や成長、飛躍していく未来を私自身もファリクルーと共に追っていきたい。