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【ライブレポート】BIG LOVEは届けるものか、受け取るものか:I’mew(あいみゅう)

【ライブレポート】BIG LOVEは届けるものか、受け取るものか:I’mew(あいみゅう)

2025年2月12日(水)、I’mew(あいみゅう)の7thワンマンライブ「BIG♡LOVE♡」が恵比寿LIQUIDROOMにて開催された。

I’mew(あいみゅう)は虹乃愛南、吉乃椿、楠ゆり、中澤莉佳子、愛崎ユウナによる5人組で、「君の心の支えになるアイドルで在りたい」をコンセプトに掲げ活動している。

今年の7月2日に控えるZepp Shinjukuに先駆けた今回の恵比寿LIQUIDROOM公演「BIG♡LOVE♡」は、過去最大クラスのキャパで行うワンマンライブ。新曲披露に新衣装と、盛りだくさんだったライブの模様をレポートでお届け!

果たして、I’mew(あいみゅう)は大きな愛を届ける側なのか、それとも受け取る側なのか?

【I'mew(あいみゅう)メンバー】

  • 吉乃 椿

    吉乃 椿

  • 虹乃 愛南

    虹乃 愛南

  • 楠 ゆり

    楠 ゆり

  • 中澤 莉佳子

    中澤 莉佳子

  • 愛崎 ユウナ

    愛崎 ユウナ

新衣装であいみゅう登場!

今日のライブは、このワンマンのためにつくられた特別なSE「Super Mic Check Song」から始まった。青と白のレーザーが空間をぐるぐるとかき回し、揺れるビートが心臓と共鳴する。自然と拍手が湧き起こる。これほど大きな音に包まれているのに、なぜか現場には神聖な空気が漂い、そこかしこに緊張の糸が張り詰めているようだ。そしてメンバーが順々に自分の名前を叫びながら登場し、張り詰めた空気を鋭く弾く。その余韻に揺れる観客の心を、彼女たちは自在にもてあそんでいく。

いつものOpening SEに変わった瞬間、舞台袖から「行くぞー!」の声が響く。メンバーカラー5本の光の筋が重なる先に照らされるのは”BIG LOVE”の文字。本日披露される新曲のタイトルであり、まさに本公演のタイトルでもある。大きな愛を届けるのはアイドルの使命なのか、ファンの責務か。そんなことを考えているうちに、カラフルだった光の筋は破裂し白い塊になった。

メンバーの登場だ。

1曲目はライブの定番曲「Get on Ride on」。点滅する赤と白がライブの始まりを祝福する。スタートダッシュにふさわしい威勢のよい楽曲だ。メンバーが「踊れ!騒げ!」と煽り立てる。ファンはこぶしを突き上げ、MIXを打ち、両者は真正面に対峙する。勝負の火蓋が切って落とされた。このステージはI’mew(あいみゅう)のもの。誰にも渡さない。今日はわがままでいい。だって、彼女たちは最高なのだから。

続いて披露されたのは「Aim for the Stars」。指先までしなやかなキメの細かいダンスと、パワフルな歌唱のメリハリが観ていて楽しい。振りコピするフロアから地鳴りがしたかと思えば、今度はペンライトを一斉に捧げる。メンバーとファンのコンビネーションの美しさに絆の深さがうかがえる。これから先、どんな困難があるかわからない。だけど、きっとこの絆があればどこまででもいけるに違いない。そんな確信にも似た感覚を抱きながら、アウトロを迎えた。

そこから、白い閃光のなか天使の如くステージを舞った「Flash Back Flash」で挑発的な表情を見せたかと思えば、一転して「Lucky Lucky」では可愛い笑顔を余すことなく振りまく。レスを健気に届けようとする姿に癒される。

ここで最初のMCの時間。メンバーが定番の自己紹介をして、新衣装の紹介へ。メンバーがグルっと回って嬉しそうに衣装を見せてくれる。グループカラーの紫のスカートにはロゴの刺繍が入っているらしい。またメンバーはそれぞれリボンの髪飾りをつけており、大きなリボンや小さなリボンが個性を引き立てる。まるで絵本のキャラクターのようで、本当に可愛い。可愛い、可愛い。

 

新曲「BIG LOVE」解禁!

次は可愛い楽曲が中心のブロック。昨年12月に初披露されたばかりの『めでたいたい』は、アップテンポでハッピーなナンバーだ。アイドル好きの血が沸騰寸前、体が勝手に動き出す。平成アイドルソングを思わせる真っ直ぐさに、歌詞からふと垣間見える人間らしい感情の揺らぎ。それらが同居しながら、前向きな力で引っ張っていく。まさにI’mew(あいみゅう)らしい楽曲だ。

『I’mew(あいみゅう)って最高じゃん!』――曲が終わったばかりなのに、もう一度聴きたい。もう一度踊りたい。ホットミルクにミルメークを混ぜて飲み干したときのような、甘くて温かい幸福感が胸に広がる。最高の夢を見せてくれて、ありがとう。

エキゾチックなイントロから始まったのは「KawaiiってYeah!」。既に充分なまでヒートアップしているフロア。そこから始まる可愛さのリミッター解除。メンバーとファンが巻き起こす可愛いの応酬に身を委ねることにしてみる。危ない。あとワンコーラスあったら可愛いの致死量に達するところだった。こちとら真剣勝負のつもりなのに、魔法をかけるのは反則じゃないだろうか?

続いて披露されたのは『君の知らない私になるの』。短調系のメロディに乗せて、可憐に、そして美しく歌い上げる。I’mew(あいみゅう)では珍しい曲調の楽曲だが、メンバーはその世界観を見事に表現し、パフォーマンスへと昇華させる。どんな楽曲でもその世界観を鮮やかに描き出せる表現力は、さすがの一言。切なげなメロディが印象的だが、歌詞には前向きな想いが込められており、そういう意味ではとてもI’mew(あいみゅう)らしい楽曲とも言えるだろう。

そして、弾けるような可愛さ溢れる『りある is ふぁんたじー』が始まると、先ほどまでのしっとりとした空気が一気に弾むような熱気へと変わっていく。軽やかなメロディに乗せて、メンバーはキュートな笑顔を振りまきながらステップを踏む。特にサビ部分では、ぴょんぴょんと跳ねるような振り付けが可愛らしく、観客も思わず体を揺らしてしまう。曲が進むごとに、フロア全体が幸福感に包まれていくようだった。

ライブ中盤、いよいよ初披露となる『BIG LOVE』へ。

小気味よいイントロが鳴り響き、うねるスポットライトがステージを切り裂く。フロアに満ちるのは、期待と緊張感、そして圧倒的熱量のMIX。鋭いオーラをまとったメンバーがスカートを揺らし、静かに戦闘態勢を整える。

「何がほしいの?」
――”可愛い”はたっぷり受け取った。そろそろ大きな愛を頂戴することにしよう。

メンバーが詞を歌い継ぐ姿の中に、それぞれの個性が鮮やかに光る。吉乃椿は熱くパワフルに。中澤莉佳子はいたずらっぽく。虹乃愛南は力強く声帯を震わせて、会場の心を揺さぶる。フロアではペンライトが激しく揺れ、観客は真剣なまなざしで彼女たちを見つめている。

彼女たちの”BIG LOVE”に対する渇望はとどまることを知らず、愛を掴もうと、一心不乱に手を伸ばす。終盤、畳みかけるようなラップパートが攻め立て、一瞬の静寂が訪れる。そして続くのは、愛崎ユウナの透き通るような落ちサビ。静寂の中に響くその声は、甘く、切なく、力強い。彼女の緩急を自在に操る表現力が、瞬く間に全人類を虜にする。そして続く楠ゆりの咆哮。小柄な彼女が放つ魂の叫びが、ラスサビへと火を灯す。その叫びに呼応するように、恵比寿LIQUIDROOMは爆発的な熱狂へと突入する。ペンライトの波、割れるような歓声、揺れる空気——すべてが混ざり合い、ひとつの大きな愛の塊となった。

余韻が、ちりちりと繊細な音を立てながら、灰へと溶けていく。

ここで2回目のMCタイム。新曲の「BIG LOVE」について。テーマは人類愛らしい。「みなさんは私たちの熱いBIG LOVE届きましたか?」と虹乃が投げかけると、フロアからは「届いたよー!」と拍手が。吉乃椿はセクシーな楽曲ということで、自分のこと倖田來未だと思ってパフォーマンスしてるとのこと。大きめの”愛のうた”、ちゃんと届いてんで。


 

届けるものか、受け取るものか

ここからは後半ブロック。アップテンポでハイテンションな定番曲から、エモ―ショナルな楽曲までラストスパートに向けて、怒涛の畳みかけに入る。「Star Girl」「Hey You!Hey You!」、「愛しあいまShow!」ではめくるめく極彩色のスポットライトに包まれながら、サビで圧倒的な一体感と爆発力を見せつける。ぐるぐる、ぐるぐる。こぶしをあげたり、ハートをつくったり、声を出したり。会場がトランス状態のゾーンに突入したのを感じた。しかし、そのなかにも可愛さや愛情、温かみといった要素が同居しているところがI’mew(あいみゅう)のライブの魅力だと思う。沸き曲ラッシュでもギラギラしすぎていない。だけど、ハチャメチャに楽しい。そのバランス感覚が好きだ。クセになる。


いよいよ本編の大トリに迫るラスト2曲。本日のライブで幾度となく行われてきたLOVEの交換が、結ばれてひとつになろうとしている。「この声届け!」で、会場の雰囲気ががらっとマイルドになった。しっかりと歌詞を大切に、振りのひとつひとつに想いを込めて。「君がいて私がいる世界があるんだ」
BIG LOVEとは一方的に受け取るものでも押し付けるものでもなく、それは分かち合うものなのかもしれない。本日のテーマにひとつの答えがでるまで、あと1曲。

ピアノの音色から始まった「ファンタスティックロマンティック」。メンバーもファンも全ての力をここにぶつけてくる。ただ熱いだけじゃない。可愛いだけじゃない。それぞれの個性を全部詰め込んでいく。私はこうやって歌うんだ。私はこうやって魅せるんだ。それでいい。「今はI’mew(あいみゅう)のことだけ考えて、みんなで踊っちゃいましょー!」ステージとフロアがひとつになる。みんな手を振っている。あんなに異なる個性を持っているというのに。

答えが出た。BIG LOVEとは分かち合うものだ。愛は独りぼっちでは存在できない。ステージとフロア、アイドルとファン、歌声と歓声——すべてが交じり合い、あの恵比寿の黒い空間は、濃密なひとつの愛の塊になった。

きっと、愛には大きな可能性がある。

「君の心の支えになるアイドルで在りたい」と願う彼女たち。ならば、私はその想いを支えたい。彼女たちが夢を追い続ける限り、どんな瞬間も全力で受け止め、届け返していきたい。

I’mew(あいみゅう)がくれたこの夜の”BIG LOVE”は、きっと明日からの私を支えてくれる。そう思えるほどに、このライブは確かに、心に深く刻まれた。

心を込めて。

 

I’mew(あいみゅう) 7thワンマン「BIG♡LOVE♡」 @恵比寿LIQUIDROOM セットリスト

01. Super Mic Check Song
02. Opening SE
03. Get on Ride on
04. Aim for the Stars
05. Flash Back Flash
06. Lucky Lucky
MC
07. めでたいたい
08. KawaiiってYeah!
09. 君の知らない私になるの
10. りある is ふぁんたじー
11 BIG LOVE
MC
12. Star Girl
13. Hey You!Hey You!
14. 愛しあいまShow!
15. この声届け!
16. ファンタスティックロマンティック
MC
EC01. I’m with You(2024)
MC
EC02. もっともっともっともっと
MC

 
文:ガブリエールまっすー / 編集:森部竜也

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筆者のプロフィール

ガブリエールまっすー

プロアイドルオタクのガブリエールまっすーです。AKB・ももクロブームに影響を受けて以来、東京ドームからローカルアイドルの小劇場まで幅広く現場に足を運び、アイドル現象の考察をライフワークにしてきました。
アイドル文化の魅力を、熱く、誠実に発信していきます!

Twitter:@massu_idlb

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