【ライブレポート】『elsy 新体制お披露目ライブ！』｜22.04.13開催：elsy

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【ライブレポート】『elsy 新体制お披露目ライブ！』｜22.04.13開催：elsy

2022.05.10

ライブレポート

▼elsy ライブレポート目次

大きな “目標” へのスタートラインに!!elsyがこの夏を鮮やかに彩っていく

そしてライブも終盤へと差し掛かっていき、8曲目となる「切なさ恋魔法」。叶うことのない悲しみや苦しみを描いたような一曲で、その中でも節々に『女性の強さ』を感じることが出来た。しっとりと歌い上げるのではなく、心に真っすぐ届けてくれる力強さがあり、先ほどのMCで橋本が語っていたが、『戦っている』ような情景も浮かんでくるようだった。その橋本も一つ一つの動作のメリハリが効いていて、更に目力を込めたときの表情には目を見張るものがあった。髪を乱すことも多かったが、それさえも有効に活用し見せることが出来ていた。

白羽も先ほどのMCを経て気持ちとしても余裕が出てきたようで、歌声も真っすぐ届けられるようになっていた。切なげな表情が映える彼女には、それを自覚し伸ばしていってほしいなと個人的に感じた。

最後は5人が腕を掴み合い1列になってステージ後方へと歩を進めていき曲が終わるのだが、その後ろ姿が非常に印象的で、背中越しにも想いが伝わってくるようだった。

続いて9曲目は「No.1」をを力強く披露する。丈の長めの衣装が心地よいリズムで揺らめいていき、メンバーの足元まで注目して見ることの出来る素敵な衣装だと、ここで改めて感じた。

橋本もファンと同じように満面の笑顔で手拍子をする場面もあり、その上かなりの広範囲にレスを送ることの出来る彼女の前では、ファンも休むことなく盛り上がり続けていくだろう。

サビで全員で歌唱するパートは、どこかパワーをもらうことが出来るようで何度も繰り返し聴きたいメロディーを奏でていた。その中でも塩野のダンスは端麗で、視線の落とし方など細かなテクニックも使ったパフォーマンス全体に凄みを感じた。

橋本も髪を指でクルクルとさせながら歌唱したり、後半は少し舌を出しながら笑みを見せるなど、表現のバリュエーションの広さを見せつけてくれた。「好きなんだ」というパートを歌った後のやや照れた仕草なども見どころの一つだ。

ライブもいよいよクライマックスとなる。続いては「特別なサマータイムを一緒に」。イントロではメンバーの名前を順にコールしポーズを決めていく。「最後まで楽しんでいきましょー！」という煽りも加え、それに最前列のファンを中心に高いジャンプで応えていった。

フォーメーションチェンジの際に、塩野は優しく白羽にアイコンタクトする場面があり、二人の姉妹のような関係性や優しさを感じた瞬間でもあった。

その直後にも今度は愛森が白羽の顔を覗き込みながら、笑顔を見せながら一緒に歌唱するシーンもあり、白羽もこうしてパフォーマンスの中でも安心することが出来ただろう。

サビはかなりキャッチーなフリコピがしやすい振付になっており、今こうして私もフリコピをしていたため、この文章を書くのにかなりの時間を要した（3回繰り返したため）

「来年も再来年もその次の年も、君との思い出を毎日更新していきたい」という2番のサビも、きっと彼女達自身が強く感じていることをそのままメロディーに乗せて歌っているようで、物凄く心に刺さるものもあり、楽しい時間を共に過ごしたいとファンもきっと感じていたことだろう。

新井の落ちサビのパートでは、メンバーがそれぞれ新井に向かってケチャを送るのだが、これもメンバーそれぞれの色が出たものとなっており、可愛らしくケチャを送る白羽や、元気良く誰よりも大きくケチャをする橋本などを見てどこかホッコリするようなシーンだった。最後までファンと一緒に盛り上がり、ファンとの絆も感じることの出来る “エモい” 要素も含んだ一曲となった。

そしてここでMCへと移り、それぞれに給水を交互に回していく。新井からは「暑くて死んじゃいそう」と溢すなど、熱気に包まれていた会場に、メンバー達もかなりのエネルギーを消耗したようだ。そして最後の愛森が外した際に、

橋本：みんなが揃ってから言いますね、ちえちゃんの帰りを待ちます

新井：じゃあ皆さん、耳を傾けてお待ちください！

橋本：耳の準備は良いですか？皆さん

塩野：耳の準備・・・（笑）

といったやり取りがあり、きっと新メンバーが加入する以前はごく自然に流れていたやり取りも、塩野や白羽にとっては笑いのポイントが多すぎるのかもしれない。塩野はこれ以外にも3人の不思議なやり取りに笑いを見せ反応していく場面が随所にあり、更にコメディー色の強いMCが展開されていくかもしれない（笑）

そして橋本から「elsyからお知らせがありまーす！」とあり、

・5~7月の3ヶ月間連続新曲リリース

・6月に新衣装のお披露目

と2つの発表を行い、それ以外にも随時嬉しい発表をしていくので会いに来てください、と語るメンバー達には、強い覚悟や決意も感じられた。

ライブのラストを飾った一曲は、デビュー時から大事に大事に育てられてきたであろう一曲、「終わらない約束」。1フレーズずつ各メンバーが丁寧に歌い上げ、パフォーマンスが流れていくことなくメリハリを付けて想いを乗せて見せることが出来ていた。落ちサビからの各メンバーのソロパートでは、改めて個々に異なる声色があり、違った角度から心に響いてきた。それぞれに違った武器を持ち、その武器に磨きをかけていくことが出来ていることがelsyの強みでもあり、魅力の一つであると私は感じている。そんな彼女達のメロディーが合わさったときには更なる感動を与えられる力があり、新メンバーの2人もまだまだ課題はあるだろうが、自信を持ってこれからのライブにも望み、心を動かすパフォーマンスをしていってほしい。

最後のMCでは、改めて新メンバー2人に労いの言葉がかけられ大きな拍手で会場中が彼女達の門出を祝う。しかし橋本が「だがしかし、戦いはこれからです！」と切り替えの早さはさすがである。すると舞台袖のスタッフからメモ書きが渡されメンバーも知らないというたった今決まった情報、「10/20に白金高輪B2にて3周年記念ライブの開催」が発表された。

そしてインタビューでも語ってくれていた、「叶えたい夢を叶えるためのスタートラインに立つことが出来た」ことや、「アイドルにとって大事な夏を迎える」ことなどが愛森から語られ、より一層精進していく決意の言葉で、この日の「elsy 新体制お披露目ライブ！」は幕を閉じた。

と思いきや、集合写真を撮り忘れたと再びステージへと戻ってくるメンバー。最後までelsyらしさが全開のライブであった。

冒頭にメンバー個別、グループの感想を述べたが、私自身今後ももっとelsyのライブを観たいと率直に強く思えたライブだった。対バンライブなどでも、「見出し」になるような何かが起きてくれのではないか、という期待感とワクワク、そして5人のステージがどのように成熟していくのかが非常に興味深い。彼女達の底抜けの明るさと、高いプロ意識は夏の熱いアイドルシーンにも大きな爪痕を残していくことは間違いない。そして愛森が語る目標もそう遠くない未来で必ず実現するだろう。今後も彼女達を追っていき、パフォーマンスの成長や心の変化などを記していきたい。