5月も終盤に差し掛かり、本格的に気温も上がり、日差しも強くなった。まさに「夏隣(なつどなり)」という言葉に相応しい時期を迎えている。そんな心弾む陽気の中、我々編集部は「仮面女子」の定期公演へ取材に伺った。
「仮面女子」は「秋葉原 PARMS」を本拠地としており、メンバーのパフォーマンスを間近で見ることができるステージで、「仮面女子」は毎日公演を行っている。

「最強の地下アイドル」と銘打っている「仮面女子」のライブだけに、どんな素晴らしいパフォーマンスを見ることができるのか、期待に胸が膨らんだ。

仮面女子を知らない方は以下のプロフィールをチェックして頂きたい。
最強の地下アイドル:仮面女子公式サイト

2017.5.25 仮面女子定期公演 2部公演

セットリスト

<スライムガールズ>
1.オープニグSE
2.Days
MC
<仮面女子>
0.イントロ
1.大逆転
2.妄想日記
3.JWELS
MC
4.ドンドン☆ハッピー
5.ぱらだいすいーつ
6.あきばサンダルのうた
MC
※ここからは派生ユニットでのパフォーマンス
<アリス十番>
7.MAD CROC☆BANGING
8.FusionGirl
<スチームガールズ>
9.アリスの鑑
10.HighAndLow
<アーマーガールズ>
11.だんご三兄弟
12.ココロイド
MC
13.ペルソニア
14.仮面女子メドレー
15.夏だね☆

独特のSEで「スライムガールズ」が登場し、定期公演はスタートした。

「スライムガールズ」とは、「最弱の地下アイドルとして修行中。いつか最強の地下アイドルになることを夢見て…」をコンセプトに活動する、「仮面女子」の妹分アイドルだ。彼女たちは「仮面女子」の候補生昇格を目標としている。月一回程度公演を行い、実力が認められたメンバーは晴れて候補生に昇格となる。

制服姿の衣装で4人が登場し、「Days」を披露した。爽やかなイントロから、疾走感溢れるメロディーと美しい歌声が響き渡る。彼女たちは初々しさがあるものの、
ダンスもバランスが取れており、メンバーも一生懸命ステージに集中していた。観客もそれを見守るようにコールを送る。会場全体が温かく、”ホーム感”が感じられた。

「最弱の地下アイドル」と銘打っているが、お姉さんグループの「最強の地下アイドル」になれるだけのポテンシャルを秘めていると感じた。彼女たちが「仮面女子」として活躍する日も近いかもしれない。今後も成長を見守っていきたいアイドルだ。

スライムガールズのステージ終了後、ついに「最強の地下アイドル」仮面女子の登場となった。
バックステージから気合いを入れる掛け声が聞こえ、仮面女子特有のイントロが流れる。英語のナレーションとSF映画のSEのような壮大なメロディーで、会場が期待感に包まれる。

イントロ後、「仮面女子」の派生ユニット毎に登場した。まずは「アーマーガールズ」が登場した。大きなガトリングのような銃を持ち、ポーズを取る。続いて「スチームガールズ」の登場。手持ちの銃からスチームを発射し、観客を煽る。そして最後に登場したのが、「アリス十番」。光輝くチェーンソーを手に持ち、センターで貫禄を見せつける。こうして「仮面女子」全員が、ステージに登場した。そして「Follow me〜!!!」と掛け声があり、ファンのボルテージも最高潮で、会場が熱気を帯びる。彼女たちはトレードマークの仮面をかぶったままパフォーマンスを開始した。

1曲目は「大逆転」からスタートした。アップテンポなメロディーに乗せ、綺麗な歌声が重なりあった美しいハーモニーを披露した。大人数でも連携はバッチリだった。

彼女たちは、王道アイドルのような爽やかなダンスもするが、ヘドバンなど激しいパフォーマンスも行う。曲中では「大きな声で叫べ!」と煽り、しっかりファンを盛り上げていた。「最強の地下アイドル」と称される所以が、序盤から伝わるパフォーマンスだった。

楽曲に関しては、片思いの切なさを少しバイオレンスチックにメロディーに乗せて歌う楽曲もあれば、「JEWELS」のようにテンポが速く、鼓動が高鳴るような楽曲もある。メロディーはシンプルすぎず、複雑ずぎず、”ちょうどいい”と感じさせるような楽曲が多かった。前述の「JEWELS」はかっこいいロック調の曲でもある。「妄想日記」では運命の赤い糸をイメージし、二人一組で指に赤いテープを巻きダンスを披露した。

そして1回目のMCでは、東大出身の桜雪がメンバーの紹介を行った。この日は昔の楽曲が多いことも発表され、会場のファンも期待が高まっていた様子だった。

MC後に披露された楽曲の「ドンドン☆ハッピー」は、まだ一度しか披露がない、非常にレアな楽曲だ。この日来ていたファンはラッキーだったろう。この楽曲は非常に明るく、力強さも同居しており、元気をもらえるような印象を受けた。曲中の演歌のようにこぶしを聞かせたソロパートも聞き応え十分の楽曲だ。ファンも広い会場を縦横無尽に動き回り、非常に楽しそうだった。これは元気をもらえるような楽曲だな、と思わせてくれた。

「ぱらだいすいーつ」はファンタジーさが盛り込まれており、たまらない疾走感がある楽曲だ。メンバーは器用に仮面を被ったり、取ったりしており、キラキラした表情をのぞかせていた。ダンスもグループ全体で連携が取れており、それぞれが輝いて見えた。楽曲によって表情、雰囲気が異なるダンスを披露しており、改めてメンバーの器用さを感じた。

コール、MIXが一体感を生み、会場は熱を帯びていた。そんな中「あきばサンダルのうた」を披露した。こちらはBPMが途中で変化する、飽きさせない楽曲だ。そして2回目のMCへと移る。

2回目のMCでは、神谷えりなの出演するドラマの演出で、あるセリフをいい、観客が盛り上がるシーンの撮影を行った。
セリフは「私、神谷えりなはあるテレビ番組の企画で、ダイエットすることになりました。」であった。
何回か行われ、オーディエンスのタイミングがバッチリの大きな歓声を飛ばした。力強い歓声が会場内に響渡る。
前述の通り、このシーンは、ドラマに使用されるので、是非ともチェックしてもらいたい。

MCの後は、派生ユニットが登場した。セットリストの通り、アリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズの順で登場し、楽曲の披露した。どの派生ユニットも完成度が高く、「仮面女子」とは違ったユニットの魅力を存分に発揮していた。

アリス十番が披露した楽曲は、最初にラップのようなパートがあり、スピード感のある楽曲だった。そしてソロパートではメンバーの高い歌唱力が際立っていた。メンバーは5人だが、「MAD CROC☆BANGING」、「FusionGirl」ともに、広いステージを上手く使い、メンバーそれぞれの個性が輝いていた。

スチームガールズが披露した「アリスの鑑」では、激しいダンスの中にも可憐さが感じられた。アリスプロジェクトについて歌うのも、自己紹介の意味も含まれているのかもしれない。非常に聞きやすい楽曲で、ライブ映えする一曲だった。

スチームマスクを被ったパフォーマンスはインパクトが強く、体全体を目一杯使ったダンスも見栄えが良い。終始圧巻のステージパフォーマンスだった。

アーマーガールズは、リズムを早くしたアップテンポな「だんご三兄弟」を披露した。原曲が童謡とは思えないほど、かっこよく完成度が高い印象を受けた。曲中でリズムが遅くなる部分が抑揚を感じさせ、聞き心地が良い楽曲だった。そして続いて爽やかでリズムがしっかりしている「ココロイド」を披露した。息の合ったダンスや盛り上がりのあるコールアンドレスポンスも見ていて非常に気持ちが良い。ポジディブな要素がたっぷりと詰まったユニットだった。

「仮面女子」全体と比較しても、ユニットでは力強さやパフォーマンスの質は引けを取らない。むしろ各メンバーが自分の個性をしっかりと表現しており、グループ全体とは違った良さが感じられた。ユニットはまさに「個の輝きが増す瞬間」だと強く感じさせられた。

3回目のMCでは、メンバーから週刊誌・雑誌のグラビアを飾る、声優のレギュラーとして参加するなど、個々の活動の報告が行われた。ファンにとって、このような報告をメンバーから直接聞けることは嬉しいに違いないだろう。

そして最後にラストスパートとして3曲披露された。メンバーの煽りに合わせて、ファンが特定の人を胴上げをしており、初めて見る光景に衝撃を受けた。”仕掛け”はそれだけでなく、観客が風船を膨らませ、一斉に天井に向けて放っていた。さらにメンバーの小島夕佳が客席に向けてダイブした。またメンバーの掛け声の「右!左!」に合わせて、ファンも波を打つように揺れ、会場が揺れた。様々なライブパフォーマンスの引き出しがあるのも、彼女たちの魅力の一つだろう。

最後は「夏だね☆」を披露した。夏が待ち遠しくなるようなスピード感のある楽曲で、今の時期の最終曲にはぴったりだった。メンバーの立花あんなが観客の力を借り、ボートで客席を移動する。立体感のある演出と、会場が一つになっている様子は圧巻だった。「今年の夏も最高にしよう、仮面女子と一緒に。」そんなメッセージを感じたパフォーマンスだった。

フィナーレでは、メンバーが紙テープが巻かれた銃を客席に向けて放った。そして「やっぱ仮面女子だなー!」「だなー!」の掛け合いで締めくくった。こうして定期公演は最高の盛り上がりを見せ終了した。

定期公演後物販を行い、ファンはライブの余韻に浸りながら好きなメンバーと触れ合うことができる。ファンにとって満足できる1日となったに違いないだろう。

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今回取材に伺い、「仮面女子」のライブは「全てを楽しむことができるライブ」だなと感じた。楽曲は聞きやすく、盛り上がれる曲も心に響く曲もある。楽曲の幅広さを感じた。

彼女たちは毎日のように、この秋葉原PARMSでライブを行っており、いつもメンバーは全力で歌唱、ダンスをし、満足度の高いパフォーマンスをしている。そのひたむきさに心打たれ、「彼女たちと毎日一緒に思い出を作り、そして成長を見届けたい。」と感じ、何度も足を運びたくなるのだろう。

終始満足度の高いパフォーマンスを披露しており、「最強の地下アイドル」の実力や魅力を目の当たりにすることができた定期公演だった。毎日ライブを行っているので、是非とも足を運んで欲しい。多くの発見があり、最後にはスカッとした気持ちになることができるだろう。

彼女たちはどんどん成長しており、個人、グループどちらも今後の活躍に期待が高まる。

「史上最強のアイドル」となる日も近いのではないだろうかーー。

(Second Innovation編集部 石山喜将)