Lily of the valley:【ライブレポート】流星ビュンビュン東名阪ツアー2021 〜リリバリの夏は終わらない!〜|21.10.17開催

Lily of the valley:【ライブレポート】流星ビュンビュン東名阪ツアー2021 〜リリバリの夏は終わらない!〜|21.10.17開催

2018年に結成された5人組のアイドルグループLily of the valley(通称、リリバリ)。「リリバリのパフォーマンスはすごい!」と方々で話題になるほど、生歌や全力のダンス、そしてMCでもファンを魅了し続けてきた。前回の『誕生前夜』リリース記念ロングインタビューでは、東名阪ツアーでリリバリがどう生まれ変わったのか集大成をファンに見せたいと語った彼女達。今回はそんな「流星ビュンビュン東名阪ツアー2021 〜リリバリの夏は終わらない!〜」東京公演の様子をレポートする。

【メンバー】

尾野寺 みさ

宮丸 くるみ

沢村 りさ

夏目 咲莉愛

西村 津希乃

東京都の緊急事態宣言が明け、少しずつ客足も戻ってきた印象の会場。まだ大きな声援を送ることはできないものの、開演前から今回の東名阪ツアーを心待ちにしていたファンの声があちこちから聞こえてきた。

カラフルな照明と共にSEが流れメンバーが登場。「リリバリダ」が1曲目に流れ東京公演の開幕を告げる。

2曲目は「自分の答え」。ロック調のメロディにメンバーの力強い歌声がマッチしている楽曲で、「序盤からフルスロットルで駆け抜けていくよ!」というリリバリのメッセージを感じた。3曲目には「ちーーーーー」を披露。80年代のギターロックのようなどこか懐かしさを感じさせる前奏から、曲中で一転しアイドルらしいまとまりとなる楽曲だ。曲中では沢村が会場を煽りファンもクラップで応える。また以前『誕生前夜』リリース記念ロングインタビューでメンバーが語っていたように、当楽曲では60種類ほどのフォーメーション変化があり、一曲を通して節々で異なるシーンを楽しむことができる。非常に難解なフォーメーション変化を難なくこなすパフォーマンスは圧巻で、まさに彼女達が積み重ねてきた練習の賜物だろう。「ちーーーーー」はぜひライブで直に見て欲しい楽曲の一つだ。

「Lily of the valley東名阪ツアー、まだまだ盛り上がっていきましょう!」と沢村の煽り、4曲目「ニーハイ」が流れる。アップテンポな楽曲で会場のギアがもう一段階上がり、声を出していないはずの会場からコールの空耳が聞こえたように感じたほどだった。サビ部分では「ハイハイ」と掛け合い、ファンもフリコピで応える。勢いのある楽曲とダンスに引き込まれつつ、時折見せる夏目のしなやかな動きが心地よく印象的だった。

疾走感溢れる曲調にメンバーが振りまく自然な笑顔と天真爛漫な姿、そして激しいフォーメーション移動やキレのあるダンス。リリバリらしさがギュッと凝縮されたような一曲だ。5曲目は「ガールズトーク」。メロディとダンスが非常にキュートで、曲中の関西弁のセリフが耳に残る可愛らしさ満載の楽曲だ。尾野寺の楽しそうで豊かな表情と笑顔が印象的で、楽曲に彩を与えていた。いつ聞いても元気になれる一曲で、彼女達の可愛さとハッピーオーラを体全体で感じた。続いてMCとなる。

「Lily of the valley東名阪ツアー東京公演始まりましたー!」と夏目が叫び、ファンも大きな拍手で応える。各自自己紹介を行い、最後に夏目が「今日はお休みさせて頂いている、5人目の宮丸くるみでぇす」と少々ぶりっこ気味に宮丸を紹介すると、尾野寺と沢村がすかさず「そんな声してないから!」とツッコミを入れ、西村も「くるみんのファンに怒られるぞ!」とコメントする。ファンもピンクのサイリウム(ピンクは宮丸のメンバーカラー)をふりMCに反応する。そして夏目が「今日はくるみんがお休みさせてもらっていますが、5人でLily of the valleyです。宜しくお願いします!」と挨拶する。5月に行われたワンマンライブがDVD化された告知を挟み、次の楽曲への曲ふりとなる。短時間ながらも軽快なトークで会場を盛り上げ、リリバリのMCは休憩の時間ではなくあくまでパフォーマンスの一環であるということを最初のMCから再認識した。

6曲目は「誕生前夜」を披露。こちらは只野菜摘が作詞、浅野尚志が作曲とビッグネームの作家陣が制作に参加している9月6日にリリースされた最新楽曲で、キャッチーなメロディと繰り返し使われる「ナイナイナイ」というフレーズが印象的だ。全体的にハイテンポであっという間に終わってしまうような疾走感がたまらない楽曲であり、そして例に漏れずこちらも非常に激しくかつ細かな動きの多い振り付けがなされている。一人一人が一挙手一投足に気が配られた高いクオリティのパフォーマンスを披露しており、細部まで目が離せない楽曲だ。また「コロナ禍の今、アイドルにとって何ができるか?」をテーマに作られた楽曲であり、共感を呼ぶ歌詞にもぜひ注目して聴いて欲しい。7曲目は「夜空に咲いた花」。激しい電子音のテンポの良い楽曲で、リリバリのクールな一面が垣間見える一曲だ。大人っぽさやかっこよさが赤いライトと相まって妖艶な雰囲気さえも感じさせられた。

8曲目は「rain melody」。曲前に暗転し小鳥のさえずりとピアノの音、そして雨の音が流れ、ノスタルジックな雰囲気を作り出す。一旦はけていたメンバーが傘を持って再登場し楽曲が始まる。「rain melody」リリバリの楽曲の中では珍しいバラード曲で女性目線で語られる歌詞にも注目だ。全体的にしっとりと聞かせるように歌いながらも、要所では力強く歌うパートもあり、歌声の緩急がより会場を楽曲の世界観に引き込んでゆく。特に沢村の哀愁や切なさを感じさせる透き通る優しい歌声と、要所で聞かせる芯のある力強い歌声が、楽曲に非常にマッチしていた。

9曲目は「シリウスな君」。先ほどの楽曲とは打って変わってまた一転パワー溢れる勢いのある楽曲を披露した。リリバリらしい激しくも細かいダンスで、再び会場をラストスパートへ向け盛り上げる。楽曲が終わると会場からは大きな拍手が沸き起こった。10曲目は「生誕・再」を披露。アップテンポな曲調に軽快なダンスが清々しい印象を与える一曲だ。曲中では左右に移動しステージを広く使い、指差しや手を降るなどファンとコミュニケーションをとり、曲中では夏目が合いの手を入れ盛り上げる。指先まで意識されたダンスや、力強くも安定した通りが良い歌声で終始クオリティの高いパフォーマンスを披露していた西村だが、特にこの楽曲ではソロパートでの存在感は抜群だった。動く、止めるの緩急あるダンスがキレを生み出し、一方で激しいダンスを続けているにも関わらず全くブレのない歌声でファンを引き込んだ。

11曲目に披露したのは「鈴の音」。エモさ溢れる曲調で、大切な仲間と夢へ向かっていくストーリーが歌われている。曲中では尾野寺が涙を浮かべるシーンもあった。おそらく表には出すことができない想いも心に秘め、各々のメンバーがそれぞれの決意を抱えて今日を迎えたのだろう。「一人では小さな花びら みんなで一つの花になろう 誰一人欠けちゃいけなくて こんな広い世界の中で 私たちが出会えた奇跡 幸せを届けるために」という歌詞が心に染みた。

メンバーがはけた刹那すぐさま手拍子でのアンコールがはじまった。しばらくするとライブTシャツをきたメンバーがステージに再登場する。

アンコール1曲目には「9月の風」を披露。2021年9月に公開された、切ない恋心をノスタルジックにしっとりと歌い上げるまさにエモい楽曲だ。「恋の味って…」という歌詞に続けて歌われるセリフパートが甘くも切ない心情の表現に拍車をかけているようだった。ピアノソロが前奏や曲中で入り、暗めの照明と相まって非常に幻想的な雰囲気を醸し出し、普段の元気いっぱいの勢いのあるリリバリとは一味違う印象を受けた。大人っぽくそして哀愁のある新しいリリバリの一面を感じさせ、彼女達の表現力の幅広さに感嘆した。

アンコール2曲目は「いまよりもっと」。アイドルポップらしい明るく可愛い印象のある楽曲だ。メンバーの満面の笑みと楽しそうな雰囲気に会場からも自然と笑みが溢れる。続いて2回目のMCとなる。

「アンコール本当にありがとうございます。」と夏目。沢村が直前の曲「鈴の音」で尾野寺が涙していたことをいじられるシーンも。その後本日の感想を各人が述べる。

夏目:今日は本当に来てくださってありがとうございます。8月には2週間ぐらい活動したくてもできない時期があったんですけど、その時にDMとかリプとかでみんなが「待ってるよ」とか「応援してるよ」とか「早く元気になって帰ってきてね」とか応援して頂けるコメントをいっぱい送ってくれて、ずっとそのDMやリプを見て一日中泣いてたこともありました。辛い時期をみんなで乗り越えることができて、そしてワンマンライブを開催することができて本当に幸せだなって今日ライブをしながらずっと思っていました。どれもこれもみんながいてくれたからこんな大きい会場でライブができたし、東名阪ツアーもできると思っています。今は一人メンバーが欠けてしまったり、2週間お休みを頂いたりもしましたが、みんなの顔を思い出すともうちょっと頑張ろうって思うので、咲莉愛達もみんなに元気を与えられる存在になれたらなって思っています。これからもずっと一緒について来てください!

沢村:皆さん今日はお越しくださり本当にありがとうございます。夏からツアーが始まったりリリイベが始まったりして本当に色んな出会いがありまして…今日は本当は5人で(涙ぐみながら)…気持ちは一緒やけど……心にみんなくるみんがいると思うので……

西村:えっ、死んじゃっ…たの?

尾野寺:勝手に殺すなよ(笑)

夏目:生きてるよー!!

少々ダークなジョークながら宮丸のことにふれ、会場からも暖かい笑いが起こる。リリバリのメンバー達の絆と愛を感じた一幕だった。

沢村:ごめんさい、一回仕切り直して…今日は4人でこうしてツアーができたのは、本当にいつも応援してくださっているからだと思います。皆さんがいるからりさ達がいるってことを心に留めておいてくれると嬉しいです。ありがとうございました。

西村:今日はツアーファイナルにお越し頂きありがとうございました。本当は5人でやりたかったんですけど、くるみんの分も私たちは精一杯頑張れたと思います。このライブが終わったら自分たちのことを褒めてあげたいなって思えるライブでした。周りのグループさんがコロナの影響で解散とか色々あったけど、こんな状況でも残ってこれたリリバリは本当に強いと思います。この5人じゃなきゃできないステージだってあるし、5人じゃなきゃ見れない景色だってあります。他の方から見たらまだまだかもしれないけど、3年経っても新しくリリバリを好きになってくれる人がいたりするので、リリバリはまだまだ先があるなって、まだまだ成長できるなって思いました。すみません、読書感想文みたいになっちゃった(笑)これからも新しいリリバリを見せれると思うので、リリバリについてきてください。宜しくお願いします。

尾野寺:まず今日は来て頂いて本当にありがとうございます。今回は先にお伝えしていたことだし、私たちも4人でやるってわかっていたんですけど、こんな素敵なステージを見ると、やっぱりこのステージを運営含めみんなで見たかったなってすごく思っていて……でもこれも人生だと思います。これも私たちの青春を全てかけた集大成なんだと思います。この3年間決して楽しいことばかりではもちろんありませんでした。それを乗り越えてこれた仲間だからこそ、この景色をみんなで見たかったって思うし、これからも…って思ってます。だからもちろんずっと場所は空けてるし、パートはカバーしたりするけど決して私たちで埋められる穴ではなくて…でもこれがLily of the valleyです。成長し続けているLily of the valleyだからこその試練なんだと思います。もちろんみんな未練はたらたらだと思うんですけど、これは成長痛みたいなもので、これもまた運命だったんだと思います。今日は4人でのステージを皆さんにめいいっぱい楽しんで頂けるように私たちは準備して頑張ってきました。たくさんの方にきて頂いてすごく嬉しいです。またもっと素敵なステージを見せられるように、これからも成長してゆく「リリバリ」をどうぞ応援してください。これからもお力添えを宜しくお願いしますありがとうございました!

会場からは大きな拍手が沸き起こった。延期となっていた東名阪ツアーに大阪公演が12月5日決定したことを告知し、「リリバリの夏は12月5日まで終わらないよ!」と会場の笑いを誘いMCを締め括った。

アンコール3曲目は「Hello 夢を」。曲の初めからファンが手拍子で盛り上げ、ライブ終盤へ向かう。「叶えたい夢がある hello 夢を 今この手を伸ばして 叫びたい想いがある この歌をキミに届けよう」という歌詞が印象的で、まさに夢への道を全力で走り抜けている真っ最中のリリバリを体現しているようだった。

沢村が「リリバリ東名阪ツアーラストの曲になります!みなさん手をあげて盛り上がっていきましょう!!」と煽り、最後の楽曲は「fighting flag」が始まる。アルバム「誕生前夜」に収録された当楽曲はクールなギターメロに合わせた力強いダンスとラップパートが印象的な一曲だ。サビではメンバーが拳を突き上げ力強く歌い上げる。ファンもフリコピをし最後の楽曲を盛り上げ、最後は今日一の大きな拍手でメンバーを称えていた。メンバーの表情も清々しく、尾野寺の目には再び涙が浮かんでいた。

最後に尾野寺がライブを総括する。

尾野寺:みんなで歌わさせて頂きました「鈴の音」の「辛くて泣いた日々より 笑い逢えた日々を」の歌詞のように、今日私たちはみなさんと笑い逢えました。この幸せはかけがえのないものになっているんだろうなって思います。きっと死ぬ直前にこの景色を思い浮かべるんだろうなって…(ここで会場から笑いが起こる)

西村:ちょっとまって!早いよ!!今色々死んでるから(笑)

夏目:今日で何人か死んでるやん(笑)

尾野寺:笑われると思ってうち言うてないんやけど!!真剣に言うてんねんけど!!(笑)

夏目:じゃあ「死ぬ直前にこの景色思い浮かべるんだろうな」からもう一回どうぞ!その後に言いたいことあったんやろ(笑)

尾野寺:わかった。死ぬ直前にこの景色を……あはは!

沢村:笑ってもうてるやん!

西村:きっともっと泣けるところがあるんやろ?

尾野寺:もっと泣けるところ作らなあかんの?(笑)

会場が暖かい雰囲気に包まれる。

尾野寺:ということで、私たちは5人で一つの花です。もし気持ちが枯れてしまっても、幸せのたねはみんな持ってると思います。またLily of the valleyとしてみんなで歩んでいけるように、そしてこれからもみなさんに応援して頂けるようなグループでいられるように、これからも人生かけて頑張っていきたいと思います。今日はみなさん来て頂いてありがとうございました。以上Lily of the valleyでした。ありがとうございました!!

あれだけ激しいダンスを何曲も披露しているにも関わらず、終盤でも全く衰えない声量。そしてそれぞれの楽曲では反復だけではなく各パートで異なるダンスを細部までクオリティ高く披露し、何度も繰り返されるフォーメーションチェンジを完璧にこなしていた。並大抵の努力では実現できないレベルのパフォーマンスであり、全体の勢いや元気さもさることながら、細かな部分まで作り込まれた彼女達のステージは見る人に感動や勇気を与えてくれる。

新型コロナウイルスの影響で大阪公演が延期になったり、宮丸くるみがしばらくの間活動を休止することが発表されるなど、決してここまでの道は平坦ではなかっただろう。様々な困難が訪れる中で一歩一歩確実に進化しているLily of the valley。先にある光を信じ進み続ける彼女達の姿に、グループのテーマでもあるすずらんの花言葉「再び幸せが訪れる」という言葉通り何度も私たちに幸せを届けてくれるに違いないと確信した。

画像:小林 公士
文・インタビュー:森部 竜也

流星ビュンビュン東名阪ツアー2021 〜リリバリの夏は終わらない!〜
2021.10.24(Sun). at TSUTAYA O-WEST

【セットリスト】
01. リリバリダ
02. 自分の答え
03. ちーーーーー
04. ニーハイ
05. ガールズトーク
06. 誕生前夜
07. 夜空に咲いた花
08. rain melody
09. シリウスなキミ
10. 生誕・再
11. 鈴の音
12. 9月の風
13. いまよりもっと
14. Hello 夢を
15. fighting flag

■Lily of the valley オフィシャルHP
https://www.lotv0801.com/

■Lily of the valley Twittter
@Lily20180801

■メンバーSNS
尾野寺 みさ
Twitter:@misa_onodera
Instagram:@misa_onodera

宮丸 くるみ
Twitter:@kurumin20021225
Instagram:@kurumin20021225

沢村 りさ
Twitter:@risa20031208
Instagram:@lisaxxrisa4946

夏目 咲莉愛
Twitter:@saria_myidael
Instagram:@saria._.doll

西村 津希乃
Twitter:@tsukinodayo0225
Instagram:@_otsukichan

2021-10-26T16:44:08+09:002021年 10月 27日|Categories: Lily of the valley, ライブレポート, ライブ・イベント情報|