2016.12月に発表され、メンバー、ファンに衝撃を与えた「再開発プロジェクト」の最終章、中野サンプラザ公演が2017年5月27日に行われた。
再開発プロジェクトについては以下から確認頂きたい。
LinQが6月をもって解体。再開発プロジェクトを始動。

セットリスト
0.LinQ Theme
1.ONE FOR ALL FOR ONE
2.Shing Star(ざんしょ祭りver.)
3.ハレハレ☆パレード
4.カロリーなんて
MC
5.Funky!LinQ
6.GARNET
<Lady>
7.カラフルデイズ
<Qty>
8.イツレン
9.きもち
10.Chocolate Kiss
<Lady>
11.Party Woman
12.Lie
13.CHOKICHOKI
<全員>
14.雨に
15.マイフェイバリットソング
MC
16.キミがいたから(福山 果奈、新木 さくら、大庭 彩歌、坂井 朝香メイン+14名)
17.SHAKARIKI GROOVY(MYU、新木 こころメイン+14名)
18.ハジメマシテ CIRQUITver
19.one love(天野なつ、福山 果奈、新木 さくら、大庭 彩歌、坂井 朝香、MYU、新木 こころ)
20.青春グラフティ
MC
21.I am…
22.ゴーイングマイウェイ!
23.ウェッサイ!!ガッサイ!!
24.HANABI!!
25.未来日記
MC
-en-
26.for you

登場前、モニターに再開発プロジェクトについて、メンバーの感想や今回のライブへの意気込みを述べた映像が映し出された。映像からも今回のライブの意気込みが感じられた。その後、ステージ裏からメンバーが気合いを入れている掛け声が聞こえた。

オープニングSEに合わせメンバーの紹介映像が流れ、メンバー21名が登場した。「私たち、LinQがみんなの笑顔の架け橋になるように!」と高らかに宣言し、観客は「ここにLinQ~」と力強く応える。一気に会場に一体感が生まれた。

1曲目は、「ONE FOR ALL FOR ONE」からスタートした。曲名の通り、「私たちは21人全員でLinQだ。誰一人欠けず、メンバー全員で再開発プロジェクトを乗り越えるためにみんなで力を合わせよう。」という思いを示そうとしていたように感じた。この曲から始まったことにも意味があるのだろう。

その後披露された「Shinig star」、「ハレハレ☆パレード」、「カロリーなんて」では、ファンの掛け声が揃い、地鳴りのように会場に響きわたっていた。タオルを振り回すパフォーマンスもあり、ファンも大いに盛り上がっていた。メンバーは少なからず再開発プロジェクトへのプレッシャーを感じていたはずだが、全くそれを感じさせない堂々としたパフォーマンスを披露していた。

楽曲の最後には、オーディエンスに向けて、「LinQヲタクの皆、最終章を最後まで盛り上がれますか!」と力強く声をかけ、序盤から今日のライブにかける意気込みが伝わってきた。そして1回目のMCに入る。

1回目のMCでは「今日という日を楽しむ準備できていますか?」と煽る様子と、伊藤 麻希の特徴的な挨拶が行われた。
avexの関係者に向けて、「今日は死ぬほどパフォーマンスを練習してきた。そして今まで誰も成し遂げることがなかったチケット500枚を完売した。」と伝え、「伊藤はすごいぞ、楽屋まで謝罪に来い!」とギャグ混じりで、足をガクガク(演技)させながら2階へ檄を飛ばした。そうは言いながらも最後には「500枚を完売させたのはなかなかすごいことだから・・・私をソロデビューさせてください」とオチをつけたところは非常に彼女らしかった。会場にも笑いをもたらした。

そんな面白い挨拶の後は、メンバー1人1人の自己紹介が行われた。特に、リーダー天野なつは練習中に靭帯を切ってしまったため、医師の判断のもと、可能な限り出演するとの説明があり、「この21人でできることを全力で出していく」と力強い言葉を残した。

MCの最後では、改めて再開発プロジェクトについての説明や、中野サンプラザで公演を行う意義が語られた。

MC後は、モニターに「ダンスソロパート選抜」と映し出された。これは振り付け師から高評価を得た5名が、ダンスのソロパート部分を踊ることができる、今までになかったシステムだ。「ダンスソロパート選抜」のメンバーは、海月らな、山木彩乃、原直子、桜愛美、髙木悠未の5名だった。

実はこの「ダンスソロパート選抜」にはドラマがあり、本当はリーダーの天野なつが選ばれていたが、前述の通り靭帯を切ってしまい、ダンスができなくなってしまった。そこでリーダーに代わり髙木悠未が5人目に選ばれた。リーダーの思いを受け継いだ髙木は「なっちゃんの分まで踊る」と語り、相当気合が入っていた様子だった。

そしてそのダンスソロパートが含まれた、「Funky!LinQ」が披露された。かっこいいドラム音と聞き心地の良いリズム感のあるこの楽曲は、ダンスナンバーにもってこいの楽曲という印象を受けた。特に、「ダンスパソロパート選抜」のダンスは圧巻だった。ステージ中央で迫力あるダンスを披露し、観客を魅了した。カラフルな照明も相まって、幻想的でクールな雰囲気に引き込まれるようだった。「ダンスソロパート選抜」は、今回のライブにおける見せ所の一つだろう。

その後ユニット「Qty」、「Lady」に分かれ、それぞれ楽曲を披露した。ユニット単位で見ても、面白さやクオリティーの高さを見せ、個性を発揮していた。そして2回目のMCに入る。

2回目のMCでは前半、15曲について振り返り、ダンス選抜やユニットについてメンバーから感想が述べられた。またメンバーいじりのオリジナルソングを即興で歌うなど、トークも非常に面白く、仲の良さが垣間見えた。それもLinQの魅力の一つだろう。

LinQには数人の組み合わせで披露する楽曲がある。映像には、ルーレット形式でどの楽曲を披露するか選ばれ、LinQ主演の「みんな好いとうと♪」の主題歌「キミがいたから」が選ばれ、福山果奈、新木さくら、大庭彩歌、坂井朝香の映画の主演メンバーが登場。発色の良い、カラーの違う衣装が印象的だった。メロディーはミドルテンポで、パートナーを強く想う歌詞が心に響く本格的なナンバーであった。

再びルーレットが回り、「SHAKARIKI GROOVY」が選ばれた。卒業した志良ふう子の変わりに新木こころと誰がペアを組むのかファンが固唾を飲む中、MYUがステージに登場。二人は生意気衣装と名付けらた、赤を基調としたバスケットボールのユニフォーム姿と、赤のトップスに黒のドレス姿で登場した。他のメンバーはモノトーンコーデだった。力強い歌声とダンスが特徴的で、鼓動が高鳴るような感覚が気持ち良い楽曲だった。

その後、「ハジメマシテ CIRQUITver」、「one love」と続き、「青春グラフティ」においては、普段と違うパフォーマンスを行った。曲の始めと曲中で、楽曲をモチーフにメンバーが男役、女役に分かれて寸劇を行った。楽曲の合間に演技が入るというのは中々ないのではないだろうか。そんな真新しさに目を奪われた。この曲の疾走感や、聞きやすさは随一ではないかと個人的に思った。

そして3回目のMCを迎える。

3回目のMCでは、次に披露される「I am…」についての説明が行われた。「過去も未来も今も自分自身である。今やれることをやろう」そんなメッセージが込められている、福岡でも東京でもやっていない初披露の楽曲ということだった。

LinQも活動開始してから、6年の歳月が経った。苦労も悲しみも喜びも、そして楽しさも全て経験してきた。そんな彼女たちの積み重ねてきた思いを投影させ、「I am…」を歌い上げた。そんな彼女たちの姿と素晴らしい歌詞は、涙が出るほど心にぐっとくるものがあった。”努力は必ず実る。だから今に負けない未来を作ろう”と言われているような気がした。この曲を聞いて勇気付けられる人は多いのではないだろうか。素晴らしい楽曲だと感じた。

その後「ゴーイングマイウェイ!」、「ウェッサイ!!ウェッサイ!!」が披露され、続けて特に印象に残った「HANABI!!」が披露された。

実はこの日、ファンの有志が「ANABI!!が披露される時に焚いてほしい」と全ての来場者に会場入口でオレンジ色のサイリウムを配っていたのだ。落ちサビ『Ne 永遠とか未来とか〜』のソロのタイミングで、観客が一斉にサイリウムを焚いた。まさに会場が一体となった瞬間だった。会場全体がオレンジ一色に染め上げられ、非常に美しい光景となっていた。

メンバーから見る景色も絶景だったことだろう。ただの”綺麗”という言葉では片付けられない、この日集まった多くの人々が灯した明かりは、Linqが今まで積み上げてきた努力の結晶だ。メンバーやファンの様々な思いが篭った明かりだったに違いない。オレンジ色のサイリウムは「HANABI!!」のように明るく、感動をもたらしていた。

そして本編最後では「未来日記」が披露された。メンバーも言っていたが、この曲を東京で、特に中野サンプラザで披露できたのは感慨深いものがあったようだ。”夢の先には(まだ見てない)色とりどりの希望であふれている”、”後ろ見ることよりも前を向いて歩いていく”という歌詞は、今の彼女たちの気持ちを代弁しているのかのようだった。

4月で活動6周年となった「LinQ」。再開発プロジェクトも始まり、戸惑いも、プレッシャーもあっただろう。しかし、彼女たちは常に前向きだ。そんな戸惑いやプレッシャーを力に変え、この日の最終章まで懸命に努力をしてきた。

最後のMCで言っていた、「当たり前のようにみんなで踊っていることが、実は当たり前ではない。この場所で踊って歌っていることは”奇跡”みたいなものではないか」という言葉は印象深い。6年という長い時間の中で、努力を続けてきたからこそ起きた”奇跡”は、単なる運ではなく、”必然”で起きた”奇跡”だろう。

結果はどうであれ、LinQは終わらない。確実に前に進み続けるのだ。そうメンバーから伝えられ、本編は終了した。そして「もう一回!もう一回」とコールが巻き起こり、アンコールへと突入した。

最後は「for you」を披露し、記念すべき中野サンプラザ公演は終了した。

そして気になる「再開発プロジェクト」の行方だが、「近日発表」ということだった。
ファンにとっては非常に気になるし、ドキドキもするが、公式発表を気長に待とう。
結果については、是非とも公式HP、Twitterでチェックをして頂きたい。当サイトでも結果について掲載する予定だ。

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今回、LinQ「再開発プロジェクト」の最終章、中野サンプラザ公演を取材させて頂いたが、LinQのパフォーマンスや楽曲は素晴らしく、見応えがあった。楽曲はどれも聞きやすく、心にぐっとくるものもあれば、テンションを上げてくれるもの、勇気をくれるものなど様々な引き出しがある印象だ。その総合力やポテンシャルの高さは目を見張るものがあるだろう。是非ともまずはCDでお聞き頂き、ライブへと足を運んで頂きたい。

ライブでのパフォーマンスの完成度の高さや、ステージ上での器用さは、数多くの経験をしてきた賜物だろう。そしてライブではいつも前向きで向上心が強いメンバーの様子を見ることができ、メンバーのLinQ愛も伝わってくる。

再開発プロジェクトは大きい出来事だ。LinQ発足以降最も衝撃的な施策の一つだろう。しかし彼女たちは常に前を向いて、過去も今も未来も、全てを受け入れるだけの器の大きさを持っているはずだ。そして再開発プロジェクトを糧に、さらなる発展をしていくだろう。
彼女たちの行く先が、良い未来とリンク(LinQ)することを願っているーー。

(Second Innovation編集部 石山喜将)