多くの人が利用しているアイドル応援アプリ「CHEERZ」が提携しているイベント、「SHIBUYA SPARKLE BOX! supported by CHEERZ」の第三回が今月も開催された。総勢27組のアイドルグループが出演し、渋谷Gladを熱くさせた。

今回はその中でも特に印象に残ったグループや、当サイトで掲載しているアイドルグループのステージを中心に、イベントの様子をお届けする。

出演アイドル
1.Flagship Stars
2.サルカニバナシ
3.ジキルトハイド
4.ラストクエスチョン
5.片目惚れ-hitomebore-
6.おしくらまんじゅ
7.北琉夢ラビリンス
8.桜花爛漫
9.神様アイドルプロジェクト
10.虹色fanふぁーれ
11.WHiTE BEACH
12.Girls Beat!!
13.赤ちょこ
14.ULTRA
15.なめんなよ原宿
16.#ドルーチュ
17.アオハルsince2015
18.CURATIONS
19.タワサキパンチ☆
20.ポニカロード
21.buttёrfly.ねっと
22.ニコニコ♡LOVERS
23.異国のパルピタンテ
24.スマイル海賊団
25.カプ式会社ハイパーモチベーション
26.大宮I♥DOLL
27.ユイガドクソン

サルカニバナシ

SE:日本昔ばなしOP
①ステキナハナシ
MC
②セカンドストーリー〜私たちの第二章〜
③Kathy〜キャシーの眼鏡が語る〜
ED:人間っていいな

懐かしさを感じさせる「日本昔ばなし」のOPSEが会場に響いた。「サルカニバナシ」は二人組ユニットであり、この日は浴衣をモチーフとした爽やかさの中に可愛らしさがある衣装を身に纏い登場した。1曲目の「ステキナハナシ」はグループ名にあるように「サル」と「カニ」がテーマの楽曲であり、『さるかに合戦 2nd STORY』を追及する彼女たちを象徴する楽曲だった。童謡風の斬新な楽曲と、激しさの中にも可愛さがあるダンスが二人の個性を引き立たせていた。しかし2曲目、3曲目では彼女たちの持つ”ふんわり”とした世界観とは一変し、アップテンポでアイドルらしいリズムの楽曲を、ファルセットを使った綺麗なハーモニーを交え歌い上げた。二人のダンスや歌が非常に心地良く、「サル」と「カニ」は本当は仲良かったのでは?という彼女たちの描くストーリーを具現化しているようだった。そして童謡の「人間っていいな」のEDのSEが流れ、彼女たちの魅力が多く詰まったステージは終了した。

片目惚れ-hitomebore-

SE
①彼女はCG
②片目惚れ-hitomebore-
③promise

彼女たちは全員が右目に眼帯をつけたアイドルグループである。「気がつくと隠されている片目の魅力に引き込まれてしまう。それが片目惚れ-hitomebore-」。彼女たちの眼帯の下には何が隠されているのだろう。

ステージではエレクトロニックなメロディーとバスドラムのリズム感のある楽曲が、艶のある大人っぽさを演出していた。セクシーさにアイドルポップのエッセンスが加わり、”ミッドナイト感”と”キラキラ”が同居しているような印象を受けた。疾走感溢れる楽曲も披露しており、多彩なステージパフォーマンスと豊かな表現力に心惹かれた。気付いた時には既に彼女たちの魅力に視線を奪われており、彼女たちに「片目惚れ-hitomebore-」してしまいそうであった。まさに知らぬ間に「眼帯に隠された片目の魅力」に引き込まれたのだろう。

おしくらまんじゅ

①Let’s ふふふん♪
②カエル
③びば!!お茶会m(_ _)m
MC

打ち込み要素があるエレクトロニックなOPSEで、スタートから会場に恍惚感をもたらした。うりぼ、ほのかは薄ピンクのレース付きの上着を身に纏い、ガーリーな雰囲気の装いで登場した。ステージでは二人の歌声の綺麗さと、ハーモニーを最大限に活かした楽曲が披露された。そして二人の息のあったダンスは、スマートながらもアグレッシブさを強調していた。

楽曲には「和」のテイストもあれば、青春感を感じられる爽やかな楽曲もある。彼女たちはそのようなテイストの違う楽曲でも、曲毎に表情や表現を上手く使い分けており、楽曲によって二人が与える印象はガラッと変わっていた。「おしくらまんじゅ」の表現力の幅広さを目の当たりにした。そして恒例の「おしくらまんじゅう」タイムでは、観客と共に肩を組んで無邪気に左右に揺れており、二人の愛くるしさが滲み出ていた。パフォーマンス全体を通して、「おしくらまんじゅ」は「大人」と「子供」の間にいる”彼女たちらしさ”が見事に表現されていたように感じた。

桜花爛漫

SE
①WAKANNAI
②前前々世
③桜花の物語

日本らしい桜吹雪が舞うようなアップテンポのOPSEが流れ、グループ名の「桜花」が散りばめられたピンクの法被を着た彼女たちが登場した。1曲目は、歌詞の「汚れなく生きること」に象徴されるような、純白で”等身大の女の子”を表現した楽曲であった。あどけなさの中に大胆さもあるダンスと可憐な歌声は、この楽曲のイメージをより確かなものとした。サビはノリやすいメロディーで、会場も盛り上がっていた。2曲目の「前前前世」のカバーはエレクトロニックなアレンジが加わり、原曲とはまた違った良さが見られた。何より彼女たちが楽しそうに踊っていたことが非常に印象深かった。3曲目の「桜花物語」はスピード感のあるポップス調で非常に聞きやすく、彼女たちの歌声が重なる部分では、ハーモニーを奏で楽曲に深みをもたらし、”王道さ”を上伸させた。ダンスでは目を見張るほどのスマートな動きの中に、観客も一緒に楽しむことができるシンプルな振りも取り入れられていた。そして要所で見せる満面の笑顔で観客を一気に引き込んだ。

彼女たちはデビュー以来、数多くのステージをこなしている。今回披露された素晴らしいステージは、彼女たちが積み上げた経験の賜物だ。

虹色fanふぁーれ

①ニジイロオモイ
②妖オトメイズム
③ユートピア政策
④どうせ僕が死んだってコミュ障は直らない

ボカロ調の独特なSEからスタートした彼女たちは、一人一人色の違う装飾品をつけた白のブレザーに黒のスカート姿で登場した。各々が身につける異なる装飾品が、一人一人の個性を際立たせていた。綺麗さと可愛さが混ざりあった歌声やダンスが彼女たちの印象にマッチしており、ロック調の楽曲と相まって、迫力のある完成度の高いパフォーマンスとなり、見ている側を圧倒した。大仏のような振りも途中で見られ、このグループの象徴とも言える「目新しさ」も随所に感じられた。最後の曲の「コミュニケーション」では強いドラム音と声の伸びや、綺麗に揃ったダンスが観客の気持ちを高揚させた。グループで見ても個人で見ても個性が際立つステージであった。

Girls Beat!!

①究極のシアワセ
②Love&Joy
③まだ、やれる

水着姿にスカートという、非常にセクシーな衣装で登場した彼女たち。ポップス調のアップテンポで非常にノリの良さがあるアイドルらしい王道の楽曲だが、姫乃綾菜がヒューマンビートボックスを行い、楽曲の雰囲気を変える場面では衝撃を受けた。ボーカルの百瀬ゆいの力強く響き渡る綺麗な歌声と、同時に披露されるヒューマンビートボックスがマッチしており、アイドルらしさと新しいテイストの均衡が取れたパフォーマンスを披露していた。またパラパラを彷彿とさせるようなメロディーとダンスは観客にビートを刻ませ、楽しさとどこか懐かしさを感じさせてくれた。当グループを初めて見る方は他のグループと違ったステージに目を奪われたのではないだろうか。様々目新しい要素を含みつつも、アイドルらしさを持ち合わせる彼女たちは今後各所で大きな驚きを与えるだろう。

ULTRA

①Challenger
②僕らの時代だ
③クラウチングスタート
MC

白の中に花柄が散りばめられたワンピースの衣装で登場した「ULTRA」は、清楚な印象とは裏腹に、EDM調の曲調で転調も多く、グルーヴ感が非常に面白いパフォーマンスを披露した。ビートも強く踊りたくなるような楽曲だが、ダンスはアイドルらしさを兼ね備えており、メンバー全員が重なり合いチームとして表現している点が、楽曲とのギャップを引き立てた。サビはラップに近いパートがあり、飽きさせない工夫で、観客の興味を掻立てた。メンバーがサイリウムやタオルを使い、ファンと一緒に会場を盛り上げ、開場は終始一体感に包まれていた。カンペを出してコールを指導する場面もあり、初めてきたファンにとっても分かりやすく、楽しむことができただろう。様々なライブでの工夫や、楽曲の面白いグルーヴ感、アイドルらしさも持ちつつもその枠に囚われないところなどは「究極のダンスボーカルユニット」の所以だろうか。注目のグループの一つである。

ニコニコ♡LOVERS

①夢見る恋ウサギ
②CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!
③catch me!
④only mine!

ファンファーレのようなSEはキラキラ感を表現しており、登場前から観客の期待は高まっていた。ピンクとブルーの衣装は可愛さと爽やかさが混ざっており、メンバーの容姿に非常に合っていた。1曲目の「夢見る恋ウサギ」はピコピコとなるイントロから始まるアップテンポの楽曲で非常にノリやすくコールもしやすかった。ウサギをモチーフにした可愛さと、少女の甘酸っぱさがうまく表現されていた楽曲だった。シンセサイザーのような音と特徴的な歌詞が、とてもキャッチーで何度も聞きたくなり、ステージをうまく使った流動的で”立体感”のあるダンスは何度もライブを見に行きたくなるだろう。4曲目の「only mine!」では指差しなど、ファンにとって嬉しいパフォーマンスをしていた。片思いを強く歌ったこのナンバーは、乙女心を見事に表現しており、青春感を味わうことができた。終始、「可愛い」雰囲気に包まれたパフォーマンスで、観客に”ドキドキ感”をもたらしたことだろう。笑顔と可愛さが満載のステージで、楽曲の良さや雰囲気に一気に入り込むことができた。この雰囲気を味わいたい方は是非ともチェックして頂きたい。

カプ式会社ハイパーモチベーション

①Turn to Me
②夢があるから
③100%☆モチベーション

電話のコール音が鳴り「出張中です」と留守電になる、企業をモチーフにした音声寸劇から、「ハイパーモチベーション」と電子音声の混じった音源が流れ、独特のOPでスタートした。ワイシャツにグレーのスカートとヒールという会社勤めを彷彿とさせる「OL風」の衣装で登場した。彼女たちの楽曲は現代音楽のエレクトロニックさに、アイドルらしいポップさが融合しており、リズムもノリやすく歌詞も分かりやすいため、初めての方でも聞きやすいのではないだろうか。ヒールで踊るのは難しそうだが、それを感じさせないキレの良いダンスと、凛とした表情は見ていて気持ちが良かった。ソロパートの歌唱では綺麗な歌声を披露しており、ソロのダンスパートではキレの良さに開場は圧倒された。MCでは「お世話になっております。」と「OL」というコンセプトにぴったりの挨拶を行った。今までに例を見ない真新しいコンセプトと、アイドルらしいパフォーマンスのギャップがファンの心を鷲掴みにするだろう。興味深く、今後も動向が気になるグループであった。

ユイガドクソン

①TRY!TRY!TRY!
②泡夏!!!!
③Star Shine
④NeveR-END

シンプルながらも迫力のあるSEは、観客の期待を大きく煽った。「ユイドクを楽しむ」雰囲気が会場に浸透し、パフォーマンスがスタートした。全身青のキラキラとした衣装で登場し、クールさを表現していた。その衣装に引けを取らない程のかっこいいメロディーと力強いダンスで観客を圧倒した。特に2曲目の蝉時雨の音と悲しげなメロディーのイントロから、一気に強いドラム音と変拍子の激しいメロディーに転調する瞬間は、鳥肌が立つほど”クール”だった。彼女たちの歌唱力の高さとのダンスのキレ、そして豊かな表現力は会場の熱気を増幅させた。観客も手拍子で彼女たちのパフォーマンスに応え、会場には終始一体感があった。

キャッチーな歌詞とメンバーの透き通った歌声、4人のハーモニー、楽曲の異質さなどは、まさしく「ユイガドクソン」の名に相応しく、ハイレベルで唯一無二のパフォーマンスは圧巻だった。彼女たちの進む道から目が離せない。

今回も、多種多様のアイドルグループのステージを見ることができた。ここに全て書きれないのが非常に残念だが、全てのアイドルグループに面白さや楽曲の良さがあった。現代ではアイドルグループの数も増え、様々コンセプトで活動している。そのアイディアやセンスは非常に興味深く、現在のアイドル業界の面白さの一つであろう。この記事を読んでいる方も、様々なアイドルを見てみることをオススメする。知識が増えるのはもちろんの事、発見も多く、アイドルに関して幅広い見方をすることができるだろう。アイドル業界が熱くなり、日本の”絶対的文化”になることを心から期待している。

(Second Innovation編集部 石山喜将)