昨日、2017年8月23日(水)に最後までアイドルとして力強く生きたソロアイドル・丸山夏鈴の唯一のシングル「Eternal Summer」のSpecial editionがリリースされた。
セカイベ編集部では、「Eternal Summer」を作曲・編曲を行ったCHEEBOW、カップリング曲となる「あなたと私」を作詞・作曲・編曲を担当した神崎瞬へのインタビューを行った。
初期から彼女を見守ってきた二人に彼女の人間性や歩んできた道や、2曲に込められた想い、当時の出来事など、丸山夏鈴について様々なエピソードに迫った。盛りだくさんな内容となっているので、是非とも最後までご覧頂きたい。

リリース情報に関しては以前の記事をご覧頂きたい。
丸山夏鈴:8月23日(水)『Eternal Summer』Special Edition』リリース情報

【丸山夏鈴】

1993年8月2日ー2015年5月22日

福島県郡山市出身。小学2年の頃に脳腫瘍が発見され、以降7回の摘出手術を行う。2012年に講談社「ミスiD 2013」のセミファイナリストとなり、撮影会を中心に活動開始。同年 12月ソロアイドルとしてステージデビューを果たす。2014年10月に本人のブログにて悪性脳腫瘍の一部が肺に転移したことを公表。その後も治療を続けながら大学にも通い、自身のペースでアイドル活動を続けた。 2015年3月末に入院しライブ等の活動は休止状態となったが、病室で撮影した自撮り映像を毎日YouTubeで配信し、最後までファンにメッセージを送り続けた。彼女の活動については、日本テレビ「news everyをはじめ、フジテレビ「みんなのニュース」などTVでも紹介され、福島中央テレビ制作のドキュメンタリー「かりんの夢への階段」は平成27年度日本民間放送連盟賞(特別表彰部門 青少年向け番組優秀賞)を受賞した。2017年7月には彼女をモデルにした、故郷福島県のラーメン店「うから家から」のキャラクター“置賜(おきたま)かりん”が誕生。彼女の活動が多くの人々にパワーを与え、現在もその足跡を辿り全国でファンが増え続けている。

ー初めにお二人が丸山夏鈴さんとどういうご関係だったのか教えて頂けますでしょうか。

CHEEBOW:僕はアイドルを中心に曲を作っていまして、夏鈴ちゃんが所属していた事務所にいたアイドルの曲を書いていました。その繋がりで夏鈴ちゃんにも曲を書くことになりました。

神崎:僕も大体同じですが、夏鈴ちゃんがいた事務所の子に曲を書いていました。夏鈴ちゃんには。対バンイベントで初めて会った、という感じですね。

ーそうなんですね。そんな丸山夏鈴さんはどのような方でしたか。

神崎:とても面白く、礼儀正しい子でした。初めて見た夏鈴ちゃんのライブではポケモンの歌を歌っていて、衝撃を受けたのを覚えています。ピカチュウのところまでしっかり歌っていて、なんかこの子面白いなぁって思いました。

CHEEBOW:でも割と毒舌ですよね。

神崎:ええ結構(笑)

CHEEBOW:僕は会う度に「CHEEBOWさんはアイドルヲタクだね」ってよく言われました。そんなことないんだけどな(笑)

神崎:僕なんかはつまらないダジャレとか言うと、確実に無視されました(笑)

ーCHEEBOWさんは以前のコメントで、「アイドルとして突出しているものはないけども、楽しくアイドルをやっている」と仰っていましたよね。

CHEEBOW:そうですね。取り立てて有名なアイドルだった訳ではないですからね。今の取り上げられ方だと、すごい大きなライブハウスとかで活動していたアイドルのようなイメージを持たれがちですけど、実際は物凄く小さいところで地道に活動していたアイドルです。だけど、その時からすごく明るかったですね。卑屈にならずにやっていたので、すごいなと思っていました。それに面白かったですよ。ただ前に残したコメントの通り、歌もダンスもそんなにはうまくなかったです(笑)

神崎:うん…(笑)でも可愛げがあった!

CHEEBOW:ファンの人とのコミュニケーションはすごくうまくて、ファンの人はずっと夏鈴ちゃんのところに来ていました。

ー夏鈴さんの人となりが垣間見えるエピソードですね。お二人が最初に夏鈴さんに出会った時のことを教えて頂けますか?

CHEEBOW:僕が一番最初に会ったのは、東京キネマ倶楽部でのイベントに夏鈴ちゃんの先輩のアイドルグループが出ていた時です。僕に気が付いて、「今度事務所に所属します、丸山夏鈴です」って挨拶してくれたのが最初ですね。2013年とかだったと思います。その後は僕が行ったライブ会場に夏鈴ちゃんがいれば、時々話をしてたくらいですね。

神崎:僕の場合は、夏鈴ちゃんが事務所に入ってきた時に僕のSNSをフォローしてくれたんですよ。多分同じ事務所の子に曲を書いてたので、気付いたのだと思います。事務所所属になってからすぐにフォローしてくれました。そのあとは当分、SNSのやりとりだけだったんですが、初めて会った時はちゃんと挨拶してくれましたね。

CHEEBOW:そう。そういうことを自分からできる子ってあんまりいないので、ちゃんとしてるなって印象がありました。なかなか大人に挨拶するのって怖くてできないし、上の人に言われてやっと行くっていう子が多いですけど、夏鈴ちゃんはすぐに挨拶に来てくれたので、すごくしっかりしてる子だなって思いましたね。それが20歳くらいでできるのはすごいですね。

神崎:そうですね。僕もイベントとかで会って挨拶をしてってのが続きました。実は最初の頃は挨拶くらいしかしてなかったんですよ。人柄を深く知ったのは2015年の2月くらいからスタートした最後のリリースイベントになるんですよね。クラウドファンディングのリターンでライブをやるとなってからはずっと隣にいる感じでした。そこから数ヶ月間はずっと一緒にいました。思い返してみれば、2015年までの3月とかまでだったので、数ヶ月間しかなかったんですが、逆に数ヶ月しかやってなかったんだって思うぐらい濃縮された密度の濃い期間でしたね。

CHEEBOW:神崎さんはほぼ家族でしたもんね。

神崎:そうですね。一緒に色々な所に行きました。仙台行って、福島行って、渋谷行くみたいなハードなスケジュールもありました。「その体調で行くの!?」みたいなことを平気でやっていて、全部こなしていたと考えると、本当にすごいなって思いますよ。僕でもあの移動はちょっと辛いなって思いましたもん(笑)

ー神崎さんはお話の通り夏鈴さんにずっと帯同されていたとのことですが、どのような心境でしたか?

神崎:そばにいると容態がすぐに分かっちゃうんですよね。だから「今日調子悪いな」っていうのも分かってしまう。最初の2月、3月ぐらいは調子が良かったんですが、だんだん目に見えて悪くなっていくのが分かりました。ただ楽屋で明らかに体調が悪そうな時でも、表に出るとパッと元気になって、「さっきまでずっと具合悪そうだったのに、なんで皆の前ではそんな元気なの!?」と思うようなことがよくありました。

CHEEBOW:表に出たらあまり苦しい顔はしなかったですね。ただ楽屋に戻ってきてからは倒れこんでました。とてもじゃないが歌える状態じゃないなと思っても、ステージに出たらきちんと笑顔でやり遂げるのは本当にすごいなと思いましたね。レコーディングの時(14年12月頃)もすごかったですね。レコーディング前日まで体調は芳しくなかったはずなんですけど、来たら酸素チューブをガンガン外しちゃうし、休みながら歌おうって言ってもブースから出てこないし。レコーディングするのは彼女の夢の一つでもあったと思うので、ほんとにレコーディングを楽しんでいたんだと思います。歌っている時はすごく顔色も良かったってお母さんも言っていました。

神崎:でも正直レコーディングをする前は「今日大丈夫かな」って思いませんでしたか?

CHEBOW:思いましたよ!その日に録りきれないんじゃないかと思っていました。

神崎:休業前の牡鹿で行われたライブの動画を見たんですよ。その時がすごく苦しそうで。そのイメージがあったので、心配と不安がすごくあったんですよね。でも実際当日はすごく元気そうだったので少し安心しました。

CHEEBOW:酸素を吸わないときつい状態のはずなので、外して歌い続けるっていうのは相当大変だったと思います。それでもすっごい楽しそうでしたね。

神崎:確か結構寒い日だったはずですが、本当にあの日は調子良かったですね。

CHEEBOW:そうそう。写真一緒に撮った時もすごく良い表情をしていて、調子良さそうでした。あの時は2曲も録ったのにね。

ー「Eternal summer」と「あなたと私」を制作した時の状況を教えて頂けますか?

CHEEBOW:時期的には2013年の夏ぐらいかな。ライブアイドルは、基本的にCDになるかならないかって全然決まっていない状態で、ライブ用に曲を書きます。夏鈴ちゃんの場合、「〇〇人動員できたら、オリジナル曲を作る」みたいなことを、誰も言っていないのに自分で決めちゃったので、周りからすると「えぇ!?」みたいな感じでしたね。うちの奥さんに「動員数をクリアしないと、曲作らないとか言ってる子がいるんだけど」って言ったら、「そんなのタダで書いてあげちゃえばいいんじゃない?」って言われたので、事務所の社長に相談して、こっそり夏鈴ちゃんに言わずに曲を書いていたんです。曲ができたということは、吉田豪さんとの対談の時かな?その時に伝えたらしいですね。だから彼女も知らない間に曲ができてたってことなんですよね。

神崎:実は僕が書く予定はなかったんです。だけど、7回目の脳腫瘍の時期のライブに僕行けなかった時に、事務所の方から「なんでこの日来なかったの?」って言われて、「いやーちょっとなんて声かけていいのか分かんなかったから・・・」と答えたら、「彼女は今入院して暗い気持ちもある中頑張って戦ってる。君は作曲家なんだから、曲を書くことが励ましになるんじゃないかな。だから神崎君、カップリング曲を書いてみない?」と言って頂いて。それなら書こうってなった感じですね。

ーなるほど。そこから時間をかけてリリースまで向かっていったんですね。

CHEEBOW:でも本当はもっと早くリリースされるはずだったんですよ。遅れた細かい事情はわからないですけど、遅れているうちに夏鈴ちゃんの体調が悪化しちゃって。レコーディングも難しいんじゃないかという状態でしたが、そこからクラウドファンデイングをやって、レコーディングしてPV撮って、となんとか進めることができました。

ーこれが「Eternal summer」の時系列なんですね。結構ポップな曲調だと感じているのですが、どのような思いを込めて作曲されたのでしょうか。

CHEEBOW:やっぱりあの子自身が病気のことを含めてすごく前向きだったので、明るい曲がいいだろうなって思ったんです。それにあの子先回りするというか、せっかちなんですよ。勝手に決めて勝手にやるみたいな。だからすごくテンポ早くしてやろうと思って作りました。あんなに早くしなくてもいいだろってくらい早いんですけどね(笑)
正直アコースティックver.を見た時、「こっちの方が良かったんじゃないか」って思いましたけど(笑)あとはあの子がステージで結構煽ったりする子だったから、そういうのができる曲というのもイメージしました。歌詞はまいさんに書いてもらったんですが、まいさんはとにかく夏鈴ちゃんのブログとかをたくさん読んでたみたいです。ただやっぱり最初は病気のこともあったからか、しんみりした内容を書いてたんです。だから「それはもうやめない?」って言って、そういう暗い部分は抜きにして、明るい感じに作りましたね。

ー特に拘った部分はありますか?

CHEEBOW:さっきも言った、明るくてライブで盛り上がれるぐらいのテンポ感にするっていうのを一番考えましたね。彼女自身がやりたかったことだと思いますし。あとは、Dメロの一行目の頭を読むと「夏鈴」になっているところがあるんですよ。言われるまで気づかなかったんですが、歌詞でまいさんが仕込んだんですね。こんなことやってるから歌詞書くの遅いんだよ!とは思いましたけど(笑)でも素敵だなと素直に思いましたね。

ー制作にあたって苦労された点はありますか?

CHEEBOW:曲に関してはそんなに苦労したことはなかったんじゃないかなって思いますね。基本的にはサクサク書けましたね。歌詞もそんなに苦労はしてないと思います。ただ手術が終わって退院したら僕は完全に治るもんだと思っていたから、元気になってあれくらいのスピードでガンガン歌えると思って作ったんですが、結局それは辛かったみたいで、リリースイベントではアコースティックでやるくらいのテンポになっちゃいました。あの曲を書いたために、夏鈴ちゃんに負担をかけたかなって後で思うこともありました。あの曲を書かなかったら「CDにしなくちゃいけない」という責任感を彼女が感じずに済んだのかなとも思うこともありますが、逆にあの曲があったからライブをやろうって意思が出て、少しでも楽しく生きてもらえたんじゃないかとも思っています。

ー出来上がった時の夏鈴さんの感想はお聞きになりましたか?

CHEEBOW:かなり反応は薄かったみたいですよ(笑)

神崎:え、そうなんですか!(笑)

CHEEBOW:吉田豪さんから言われて「はぁ、はぁ」みたいな、あまり実感が湧いていない様子だったらしいですよ。でも後で、「すごい嬉しかったんです!」って言ってましたけど、あの子のことだから最初は何を言われたのかよく分かってなかったんじゃないかな(笑)曲があるよって言われても「え?なんで?」みたいな。僕も黙ってたし、顔合わせても一切言わなかったので。

ーありがとうございます。続いてカップリングの「あなたと私」について、神崎さんにお伺致します。youtubeなどに上がっているのはライブ映像のアコースティックver.しかないので、原曲はどのような曲なのか教えて頂けますか?

神崎:アコースティックver.で聞くとバラード調の曲なのかと思われるかもしれませんが、原曲は全然アレンジなどが違うんですよ。なので今回のCDで是非聴き比べをして頂きたいですね。僕は曲を書く時、何を歌って欲しいかということを考えたんです。その結果として、聞いてくれた人が元気をもらえて、自分自身も歌って元気になれるような曲を書きたいなって思ったんです。その大きなテーマは決まったけど、もっと細かく見ていった時に、今は便利なので、SNSを活用しました。その中でたまたまお母様のTwitterをみた時に、近くで支えている人がとてもしっかりしているんだなと感じました。そしてファンの人も全力で夏鈴ちゃんを支えているところがよく見えたので、そういった人との絆を歌にしたいなと思い、あのような曲になりました。

ーなるほど。夏鈴さんに関係する全ての人を含めて「あなたと私」ということですね。時系列的には「Eternal Summer」よりも後に制作されたんですか?

神崎:全然後ですね。

ー楽曲についてのエピソードは他にありますか?

神崎:歌詞を書くのに時間かかりましたね。「愛と勇気と希望」を楽曲に注ぎ込みたくて、納得がいくまで何度も考えました。それで時間がかかっちゃったんですけど、今聴いて歌詞をみても「愛と勇気と希望」が詰まってるなって思える作品になっているので、自分自身では良い曲ができたと思っています。満足度がかなり高い楽曲ですね。

ーなるほど。では是非2曲含めて「Special Editon」で聞いてもらいたいですね。

CHEEBOW:実はセカンドシングル用の曲も書いていたんです。ギターなど録り直す部分はありましたが、ほぼフルでできていました。夏鈴ちゃんが歌詞を書く予定で、曲も渡してて、書き始めてくれてはいたんですが、結局最後の方は体力が続かなかったようです。一生懸命やっていたので、その曲が世に出なかったのはとても残念です。

ー2ndを出す予定もあったんですね。

CHEEBOW:そうなんです。クラウドファンディングで2ndの分のお金も集めていたのでやるつもりでいたんですが、残念ながらそこまで夏鈴ちゃんはもちませんでした。2曲目はしんみりと落ち着いた感じで、昔のニューミュージックとかシティーポップっぽい曲にしていたんです。

ー是非とも聞いてみたかったですね。

CHEEBOW:レコーディングはしてないので、ガイドメロの入ったアレンジまでしかありませんが。

ー今後新たに夏鈴さんを知る方もいると思いますが、今回リリースされた「Special Edition」をどのように聴いて、観ればいいのかお二人にお伺いさせてください。

CHEEBOW:入院していた時の映像がテレビでよく使われたし、今でも残っているので、一般的には彼女は弱っているイメージが強いと思います。でも今回発売されるブックレットにはすごく良い写真がたくさんあるので、元気な様子の写真を見ながら楽曲を聴いてもらうと、病気だったけどこんなにちゃんと歌ったり、笑ったりしてた子なんだなってわかってもらえると思います。どうしても「病気だった」「悲しい」などという暗いイメージが先行してるとは思うんですが、何度も言いますけど、あの子は病気が無ければ面白い、おかしな子です。そんなに歌もダンスもうまくはないけど、ファンを大切にしてる子で、表に出る時はしっかり笑ってる子だった。そういったことを曲を聴き、ブックレットとライブの映像を見ることで感じてもらいたいですね。「こういうアイドルがいたんだな」と思ってもらい、これからも忘れないでいてくれれば良いなと思います。それが彼女の願いだと思うので。でも本当にあのブックレットは作ってもらって良かったなって思います。素敵な良い写真がいっぱいです。

ー神崎さんはいかがですか?

神崎:一緒に入るDVDのライブの日も僕は隣で聞いていましたが、どう聞いて、どう見ても病気とは思えない。それぐらいの印象なんですよ。ライブDVDのステージを見ると、ニュースで取り上げられてる「病気」という印象とは全然違うことがわかると思います。「あぁ亡くなっちゃった人なんだ」って暗い感じにはならないし、そんな気持ちにさせない明るい曲ですし、何よりも夏鈴ちゃんがそれを感じさせない。特にDVDのライブの日は、「Eternal Summer」のテンポを落としてはいますが、すごくイキイキとした表情で、相当調子良かったんです。だからぐいぐいテンポ上がっていってます(笑)だんだん速くなるのを感じられるかなと思いますね。極端な話、あまり何も気にせず手に取って欲しいですね。

CHEEBOW:音源に関して言うと、あの日のレコーディングした時間がCDには閉じ込められていて。レコーディングした日はすごい調子も良かったし元気だったから、良い時の夏鈴ちゃんの声や歌が撮れてると思うので、普通に聴いてもらうのが良いかなって思いますね。

ーその他に今回の「Special Edition」に関するお気持ちなどがあれば教えてください。

CHEEBOW:彼女、病気のことですごい悩んでいたし、病気で自分が注目されるのを嫌がっていたんですね。だから「私は元気だよ」とずっと頑張って振舞っていました。最初の頃は病気で注目されてしまって、「不幸な子で可哀想」と思われるのが嫌だって言ってたんだけど、ある時「病気なのは、自分では避けられないから、個性みたいなもんだと思ってそれも含めてみんなに好きになってもらったら?全部含めてアイドルなんじゃないの、それで行っちゃいなよ」って伝えたんです。それからもっとうまく付き合えるようになった気がするし、少しあの子も楽になったのかなって思いますね。最後の方は自分の病気ときちんと向き合って、病室からビデオレターみたいなのを出したりとかしてましたね。それが彼女にとっての生き様だと思うので。ただ出たCDとかは、それが頭の隅にあっても、「可哀想」というイメージだけじゃなくて、こういう明るい歌を歌う子だったんだなって思って聴いてもらえば良いかなって思います。

神崎:僕はとにかく聞いて欲しいなってだけです。色々な人の気持ちが詰まってる音源だったり、映像だったりするので、できるだけ多くの人に手に取ってもらいたいですね。あと全然違う話のエピソードなんですけど、夏鈴ちゃん、お寿司の食べ方が変わってて、ネタを最初に取って、お醤油いっぱい付けて、戻して食べるっていうのがありましたね(笑)

ー変わってますね(笑)

神崎:なんとなくそれを話しておきたいと思いました(笑)

ー総じて言えるのは「暗いイメージ」を持って欲しくないですよね。

一同:そうですね。

CHEEBOW:本当に暗くはなって欲しくないです。さっきも言いましたが、それ自体は全然否定することではないと思うし、病気なのは避けられない物だったのでしょうがないとは思うんですけど、ただ単に悲しいだけだと多分そのうち本人から「違うって言ってんだろ!」って怒られると思います(笑)あの子はこういう歌を歌って、こんな笑顔をする子だったんだなってCDやライブ映像、ブックレットを見て思ってもらえれば良いですね。やっぱりニュースの映像とかが強すぎて、可哀想な子っぽく思っちゃうけど、本人は可哀想な子じゃなかったですから。

ー最後にこの記事を読んだ方に向けてメッセージをお願い致します。

神崎:このサイトの記事を読んでるってことは、ほとんどの人がアイドル好きだと思います。この記事を通じて丸山夏鈴を知った方は、彼女のブログやTwitterを遡ってして頂いて一人のアイドルとして彼女を知って好きになってほしいですね。結構面白いツイートもあるのでそこも楽しんでもらいたいです。

CHEEBOW:でも会いに行って物販で握手して話をすると、良い意味で多分「あれ?イメージと違うな」って感じる子だとは思うので、それが味わえないのは残念だなって思いますけどね。

神崎:よく夏鈴ちゃんってどんなアイドルだったの?って聞かれますよね。

CHEEBOW:聞かれますね。でもその度に「そんなに素晴らしいアイドルじゃないですよ」って答えてます(笑)でもそういう風に言うとお母さんに、「CHEEBOWさんいつもそうやって言う!」って怒られるんですよね(笑)ただ一つ言えるのは、みんな丸山夏鈴を大きくしすぎなんです。そうじゃなくて等身大の夏鈴ちゃんを見て欲しいし、彼女はとても面白くて明るい子だったんだよってところを見て欲しいなと思います。

神崎:普通できないことをしますからね。

CHEEBOW:できないですね〜。

神崎:だからみんな持ち上げちゃいますよね。

CHEEBOW:みんなするから僕はしない(笑)

神崎:とにかく夏鈴ちゃんの全て含めて、フラットに聴いて、見て頂ければと思います。

ーなるほど、分かりました!本日はありがとうございました。

一同:ありがとうございました!

公式ブログ「かりんの夢への階段」:http://ameblo.jp/pukarin-cho/
Twitter:@karin_maruyama

(インタビュー・文:セカイベ編集部 石山 喜将