結成3周年を記念し開催された「notall 3周年アニバーサリーツアー」。ホームであるワロップ放送局から始まった当ツアーは、名古屋、大阪と周り、ついに9月10日Zepp Tokyoでのファイナルを迎えた。前回のインタビューでも語られているが、今回のツアーファイナルはnotall自身も非常に気合が入っており、ファンもこの日を待ち望んでいたことだろう。

今回はそんなnotallらしさが存分に詰め込まれた「notall 3rd Anniversary Tour Final -ノタル本気だ。行くぜ! ZEPP TOKYO!!-」のレポートをお届けする。

Zepp Tokyoに電子音が強い、次世代ソーシャルアイドル”notall”を象徴するOPSEが流れた。ツアーファイナルの開始を待ちわびていたファンから地鳴りの様な歓声が沸き起こる中、スモークの煙と共にメンバーが堂々と登場。黒のライダースジャケットにカラフルなスカートの甘辛な印象の新衣装をメンバーは身に纏っていた。

1曲目の「マジ」から当公演はスタートし、曲中にメンバーの名前を呼び自己紹介代わりに当楽曲を披露した。Zepp Tokyoに駆けつけた多くのファンを前にしても力むことなく、リラックスしたような表情で、メンバーの弾ける笑顔からは、メンバー自身もこのファイナル公演を楽しみにしていたことが伝わってきた。表情とノビのある声が相まって会場には早速、多幸感が漂った。

2曲目はリズミカルでラブリーな「my baby, my lover」。甘酸っぱい乙女心を描いた当楽曲の世界観を、シンクロするような息のあったダンスで表現していた。観客もクラップやコールでパフォーマンスをアシストし、スタートからノリの良い楽曲にしっかりと付いていく印象だった。続いて、キラーチューンの「お肉-De-ナイト☆センセーション」が披露され、会場はより一層熱気を帯びた。notallはファンを煽り、ファンはnotallオリジナルの『お肉向上』で応えていた。ファンを煽る上手さはnotall特有の強みで、ライブの盛り上げ方を知っている彼女達だからこそ成せる技だろう。

1回目のMCでは、グループと個人の自己紹介に加え、Zepp Tokyoに多くの人が駆けつけてくれたことに感謝の意を述べた。リーダーの佐藤遥は「出会えた一人一人に今日のライブを届けたいと思います!」と一人残らずこのライブに巻き込むことを宣言し次曲へと移った。

次の曲は、疾走感のあるメロディーに乗せて「君が好き」という特徴的なワードを要所で歌う「君にDA-DA-DAN」だった。イントロからファンの声援が会場にこだまし、会場の盛り上がりに拍車がかかった。メンバーが2人1組でハートマークを作ったり、ファンに向けて手を伸ばしたりと、ラブリーな一曲をダンスで的確に表現した。ファンもフリコピや手をメンバーに向けて差し伸べる仕草で応え、一体感のある雰囲気に包まれていた。その後、notallのテーマの一つにもある動物をテーマにした、ペンギンを模したようなキュートな振り付けが特徴的な「ペンギン人間」、ソーシャルアイドル「notall」の自己紹介代わりの楽曲「We are notall!!!!!」を披露した。「We are notall!!!!」には一人一人パフォーマンスパートが設けられており、個性に合わせ歌詞割りや歌唱表現、ダンスを行っていたのが特徴的であった。

続いて披露された「フィルター」では雰囲気が一変し、この公演用に用意されたミステリックなピアノの伴奏SEからスタートする、暗めの美しい安定感のあるメロディーに載せ、スポットライトに当たりながらの緩急のあるダンスと幾重にも重なる歌声で、クールな印象の楽曲を華麗に表現した。ディスプレイに映し出されたサイケデリックな映像も相まって、楽曲の世界観を存分に堪能することができた。また次曲「UNU」でも電子音の強いメロディーとは裏腹にクールでシックなミドルバラードを披露した。青い照明とシンクロ率の高いダンスがクールさを助長させ、いつもの「元気いっぱい」な印象とは違ったnotallの側面を見ることができた。

その後、メンバーが一旦舞台から離れると、映像が流れた。映像では押上のワロップ放送局からスタートし、大阪、名古屋を通過した当ツアーは、どこでも高層タワー(スカイツリー、テレビ塔、通天閣)が近くにあった旨がアニメーションにより説明された。そして、「zepp Tokyoのタワーとは?」というクエスチョンがぶつけられ、「力を合わせてタワーを探し出せ」と言うミッションと共に、ディスプレイにはメーターが表示された。メーターがMAXになるとタワーが現れるということで、メンバーが試しに大声を出すも、メーターは上がり切らず。次曲の「カピバラ時速50km」の1番終わりにファンと共にウェーブを作り歓声を送ると、メーターがMAXになった。そしてディスプレイに3周年ツアーのロゴが反転する映像が流れると、反転したロゴがタワーに見え、「この3周年ロゴ自体がタワーだった!」という結論へ至った。そしてメンバーから「ツアー大成功!!」と声が上がり、「灯台元暗し、タワーだけにね!」という田崎と渡邊の掛け合いで観客の笑いを誘った。映像を駆使し観客と共に盛り上がることができる雰囲気作りは、notallらしい工夫で非常に面白かった。

そして当公演DVDが発売されることと、各所で話題を生んだ「CD売るの辞めました。」の第2段が発売、新曲「蝉時雨」が収録されることが発表された。そんな「CD売るの辞めました。2」から早速新曲の「蝉時雨」が初披露された。

メンバーの体育座りからスタートした当楽曲は、ミドルバラードでメンバーのノビのある声とマッチしていた。またポジション移動が激しい立体感のあるダンスもパフォーマンスの迫力に拍車をかけていた。歌詞はうまく「陰」と「陽」が表現されていた。この日のライブの様子がMVになるため、ライブの様子を楽しみつつ、この楽曲の切なさなど世界観を是非とも感じて頂きたい。

この後は、「Don’t give up」、「Happy Days」、「恋のスマソークラ」、「#ハッシュタグはつけられない」とポップな楽曲やデジタルロックのような激しい楽曲などが披露され、前向きな姿勢やポジティブな内容が描かれた楽曲の数々で会場は更に熱を帯びた。

「恋のスマソークラ」では、なんと400個ものサインボールが用意され、必死にテニスラケットやバズーカを使いつつ会場に投げ込むも、楽曲が終わるまでに投げきれないというお茶目な様子も見られた。他アーティストでもサインボールが投げられることはあるが、この数を用意することはまず無く、多くの観客もボールを手にすることができ、嬉しかったに違いない。「誰もやったことがないことをnotallはやってきてるから、サインボールの案もずっとやってみたかった」と発案者の渡邊が語る。

ライブラストスパートの「ウサギツンデレラ」では、楽曲途中の観客がヘッドバンキングをし、会場が波が打っていた。楽曲のパワフルさと観客の一体感が混ざり合い、圧倒的な迫力
だった。

続く「Just now☆」ではメンバーのコメントを入れた歌唱を行ったり、風船が飛ばされるなどこの日ならではのパフォーマンスが行われ、会場も大いに盛り上がっていた。

そして最後はnotallのライブでの定番曲「きらめけ☆tweet girl!!」でタオルを振り回し、最高潮のボルテージで本編は終了した。

その後、アンコールとして「notall」コールがされ、メンバーは販売されているツアーTシャツをリメイク衣装を着て再登場し、すぐに「ミライ地球儀」が披露された。曲中にメンバー同士が握手する様子が見られ、親しさと可愛らしさが兼ね備えられたパフォーマンスを行った。ファンもサイリウムを回すなどし、盛り上がりを見せていた。

MCでは12月に「宴-notage-」の第三回が開催されること、来年夏にフェスである「ノタFES」が開催されることが発表された。ファンにとっては嬉しい発表となった。

その後、メンバー一人ずつ、この日の感想が述べられた。

佐藤遥「リーダーになって初めてのワンマンライブでした。去年悩んだ時期があったけど、メンバーと続けてこれました。このメンバーとZepp Tokyoでライブできたことがすごい嬉しいです。私は芸能活動をしたいと昔から思っていてnotallのメンバーになったけど、今は自分のためというよりもみんなを楽しませたい、誰かのためになりたいと思うが強くなりました。今日この日を楽しんでもらえたらそれでいいと思います。今後もnotallの携わる人やファンの方に少しでも楽しいと思ってもらえたら嬉しいです。今日Zepp Tokyoというステージに立てたことが本当に嬉しいです。ありがとうございました!」

片瀬成美「3年目でZepp Tokyoでライブができたことをすごく誇りに思っています。1年目は本当に集客できなかったですが、3年目まできて、どんどん応援してくれるファンの方が増えてきて、今までで一番大きな会場だった今日も、一人一人の顔がしっかりと見えて、ファンの方が支えてくれているのをすごく感じています。私は1年目から『みんなの薬のような存在になりたい』と言ってきましたが、今も変わりません。そう思えることや、ポジティブになれているのもファンの方が前を向かせてくれるからです。これからもnotallのことを応援してください!本当に生きてて良かったと今日、何度も思いました!今日は本当に楽しかったです!ありがとうございました!」

渡邊ちこ「今日という日は今日しかないのに、来てくれて本当に嬉しいです。最初の頃はお客さんが一人しかいないこともあったのですが、コツコツとずっと頑張って来ました。去年の2周年記念ライブが終わった後に『3周年はZepp Tokyoでやります』って言ってたんですよ。でもまさか本当にZepp Tokyoでライブができることを想像もしてませんでした。何も根拠がなくても、やりたいことを口に出していると夢って現実になるんだなということをnotallとして活動してすごく感じました。みんなも人生いろんなことがあると思うけど、諦めないでコツコツやってればうまくいきます。もし辛いことがあったらnotallを思い出して欲しい、そんな存在にこれからなっていければいいと思っています。今日は本当にありがとうございました。」

田崎礼奈「何も考えてなかったので、感じたことを言おうと思います。物事は気持ち次第だと思っていて、私自体が笑っていることに対して笑ってくれる人がいるのって本当に幸せなことだと思っています。考え方で全部幸せだなって思えるの。でもそれってみんなが支えてくれてるおかげであって、私一人では絶対無理だし、ありがとうって気持ちでいっぱいです!今日ここにいるみんなが笑顔になってくれることが私たちにとって何より幸せです!これからも応援宜しくお願い致します!っていっぱい言ってきたから、今日は私が応援したいと思います。フレーッ!フレーッ!みんな!明日からも仕事頑張ってね!」

そして更に佐藤遥は、「メンバー、支えてくれているスタッフさん、そしてファンの方に本当に感謝しています。私たちnotallは紅白に出たいとか、東京ドームでライブがしたいとか、武道館に立ちたいとか、明確な目標はないんですが、今日Zepp Tokyoでライブをして、正直こんなに沢山の方に来てもらえると思ってなかったんです。逆に大きい会場を選んだから、これだけの人に来てもらうことができて、そして沢山の人が笑顔になってくれて本当に嬉しいなって思いました。会場の大小に関わらず、その場にいるみんなが笑顔になってくれることが一番だなって思います。これからも一緒に楽しんでいきましょう!!そしていつかデビューした代々木公園でフェスがしたいです。ノタフェス代々木公園でやりたいよね?(メンバー一同:やりたい!!)会場とかに拘りはないんですけど、代々木体育館でライブがしたい!!…今、会場関係ないって言ったばかりなのに(笑)でも代々木だけは思い入れが強いなって思うので、代々木公園でフェスやりたいです。大きい会場でみんなが笑顔になってくれると嬉しいです。たさきょんがさっきみんなを応援してましたが、私たちもみんなを応援していきますので、是非ついてきてください!宜しくお願いします!」とまとめた。

そしてMC終了後、「Ready girl」を披露し、途切れることのないファンの大きな歓声に包まれながら熱い熱い3周年記念ツアーファイナルの幕は閉じられた。

その後、写真撮影を行い、メンバーはステージを後にした。最後にyoutubeにも上がっているエンディング映像が流れた。こうして彼女たちにとっての熱い3年目の夏が終了した。

Zepp Tokyoという大きな会場で成功を収めたnotallは、4年目も本気で、かつ全力で駆け抜けてくれるに違い無い。彼女たちをずっと見守りながらついていきたい。そんなnotallからは今後も目が離せない--。

文:セカイベ編集部 石山 喜将
写真:名和 洋助

【セットリスト】

1.マジ
2.my baby, my lover
3.お肉-De-ナイト☆センセーション
MC
4.君にDA-DA-DAN
5.ペンギン人間
6.We are notall!!!!
7.フィルター
8.UNU
9.カピバラ時速50km
MC
10.蝉時雨
11.Don’t give up
12.Happy Days(Zepp Ver.)
13.恋のスマソークラ
14.#ハッシュタグはつけられない
15.ウサギツンデレラ
16.JUST NOW☆
17.きらめけ☆tweet girl!!
(アンコール)
18.ミライ地球儀
19.Ready girl

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