ゑんら:【インタビュー】ゑんら2周年記念ソロインタビュー〜木乃伊みさと〜 『今のゑんらにとって、パフォーマンスを磨くことが一番大事。それが一番の変化を付けられる』

ゑんら:【インタビュー】ゑんら2周年記念ソロインタビュー〜木乃伊みさと〜 『今のゑんらにとって、パフォーマンスを磨くことが一番大事。それが一番の変化を付けられる』

木乃伊みさと、滝口ひかり、滝口きららのセルフプロデュースアイドル「ゑんら」は、2月にデビュー2周年を迎えた。ゑんらにとってのこの2年間は、紆余曲折ありつつも、その持ち前のパワーと人間性の良さで、ライブイベントでも良い空間を作り出してきた。ゑんらを愛してやまないファンは、数多い。
2周年を迎えたタイミングで、ゑんらメンバーにソロインタビューを敢行。今までの振り返りや現在の心境を訊いてみた。そこでは、ゑんららしい回答や意外な答えを出し、非常に興味深い内容となった。

今回は、楽曲の制作やデザインを手掛ける、木乃伊みさとのソロインタビューをお届けする。この2年のうちに大きな心境の変化があったそう。多方面でゑんらを引っ張っているみさとのインタビューは必読。ぜひ今後の参考にしてもらえたら幸いだ。

(取材・文:石山喜将)

今は良い意味で自分を”殺す”というのを少し意識しています

ーー早いもので、ゑんらデビューから2年が経ちました。振り返ってみていかがですか?

木乃伊みさと(以下、みさと):早いな〜と思います。忙しない毎日でしたね。もちろん今もですけどね。

ーー特に2年目は、早かった気がします。1年目は、分かんないこと、慣れてないことが沢山あったので、長く感じたかもしれませんが、2年目は早いと感じているんじゃないでしょうか。そして1年目と2年目の差を何か感じることはありますか?

みさと:結成から1年半ほど過ぎた時くらいから感じたことなんですけど。私は元々、『ゑんら』というグループを通して、個人的にやりたい世界観を形にしたいという気持ちが強かったんです。良いことなのか、悪いことなのか分かりませんが、割と何も考えてなくて、ただ自分の持つ世界が形になれば嬉しいという気持ちしかなかったんですね。
ただ、グループとして続けるに連れて、「みんなは、これを聴いてどう思うんだろう?」 というみんなの気持ちを、考えるようになったんです。この曲をひかりちゃん、きららが歌ったら、どう思うんだろう、どんな気持ちになるんだろう、どういう感想を抱くんだろうと考えるようになったんですよ。そう考えることは、アイドルでもアーティストでも一番必要なことだと感じています。それこそやりたいことだけやっているだけならば、やはり『売れたい』というのはお門違いだと思いますし。そしてリリースなんてする必要もない。自分の中で、色んな方に聴いてもらいたいという気持ちもあり、今は、良い意味で自分を”殺す”というのを少し意識しています。それが大きな変化ですね。

ーーどれくらい前から思うようになったのですか?

みさと:「妖怪ディスコ」のリリース期間が始まったくらいにはもう思ってましたね。

ーー昨年の4月くらいですかね。それまでは自分の頭の中を表現したいという欲が強かったということですね?

みさと:そうですね。昔は、その世界観を表現することが、私にとって一番の喜びだと思っていました。でも今ではもはやもう伝わらなくても良いかも、くらいに思っています(笑)。それはそれで良いことがあるかもしれないので。ゑんらは、私1人の物ではないですからね。ひかりちゃんときららがいるから、その気持ちのままじゃダメなんだなと考え直しましたね。ゑんらは3人の物だからこそ、みんなにちゃんと共有して同じ気持ちで進んでいかないといけないなと考えています。

「だいだらぼっち」は、みんなの不安を汲み取ってプラスに変換した、初めてのナンバー

ーー具体的にどの楽曲が、それが表れていますか?

みさと:「だいだらぼっち」ですね。

ーー確かに、3人での作詞曲ですし、メッセージ性もそのように感じ取れますよね。それに初期の曲と全然路線が違う楽曲ですし、確かにお話を聞いてみて、みさとさんが考えるイメージとは全然違うと思いますね。

みさと:そうですよね。それまでの曲は、世界観や物語性のように、アニメを意識していた曲が多かったと思います。そして変化が表れた「だいだらぼっち」って、正直このジャンルの曲は世の中に沢山あるじゃないですか。だけどこうやって、私たちにスポットを当てることで、私たちのキャラクターというか、私たち自身がしっかりと思いを込めて歌うことができると思うんですよね。そのイメージで初めて作った曲なんです。みんなで作詞したこともそうですね。「だいだらぼっち」を製作していた時期は、大変な時期だったというのもあって、不安や思っていることが、お互いに沢山あったと思いますし。だから最初に、自分の不安なことなどを「全部箇条書きで良いから下さい」と言ったところからスタートでした。「歌詞にしても良いから」と伝えて、送ってもらいました。そして送ってもらったら、「あぁ〜こんな気持ち抱いているんだ」と思いました(笑)。全部歌詞にしてもらうと、締め切りが発生してしまい、出さなきゃいけない気持ちが先行するから、本音が出ないと思ったんですよね。その中で送ってもらったメモは、2人も不安を抱いているんだなと分かるような物だったので、ある意味すごく良かったと思いましたね。私は、それをプラスなイメージにできる曲にしようと考えた結果、「だいだらぼっちが」が出来ました。

ーー2人の気持ちを汲み取った楽曲というのは、すごく納得ですが、この曲はファンの気持ちも代弁していると思っています。ゑんらの作品の中では、かなり大きな変化でしたね。

“演者である”ゑんらの姿を、第一に見て欲しい

ーー今までお話いただいた内容に付随しますが、2年目が終わって3年目に入りましたが、これまでのゑんらの活動に満足ですか?

みさと:満足か満足じゃないかでいうと、全然満足していないですね。正直、まだまだできると思っています。不満とかではないですが。

ーーもっとできた、という感覚ですかね?

みさと:前提として、今のゑんらができる限界がここまでということ自体、後悔はないです。ただ、もっとできたというよりも、先を考えたら、常にもっとできることは、絶対に沢山あるとは思いますね。私は、あまり満足しない人間だから。

ーーまとめると、これまで自分たちは限界まで活動してきたけど、もっと上がある、ということですね。もっと目指す先は上ということですね。

みさと:そうですね。

ーーなるほど。それでは、みさとさんが思うゑんらが3年目にやっていかないといけないことはなんだと思いますか?

みさと:運営側と演者側で話は変わるのですが、運営側だったら、簡単に言えばちゃんと人を動かせるようにならないといけない立場だと思います。動かされるんじゃなくて、動かす。ただ、このような運営側のこと、表立って言いたくないんですよね。ファンの気持ちになって考えると、本気の辛い裏事情は伝えるべきではないと思います。もちろん、見ていて面白い部分はあると思いますが、大部分がファンを不安にさせてしまう要素になってしまうので。私としては、”演者である”ゑんらの姿を、第一に見て欲しいんですよね。だからそもそも、根本の趣旨を間違えないことが重要だと思います。運営することが、第一優先になってるのであれば、運営だけすれば良いじゃん、という話になりますからね。

ーーそうですね。プロデュースだけやることもできますからね。それに演者である以上は、演者であるべきですよね。

みさと:そう。ずっと演者であるということを、忘れちゃいけないことですね。大事なことです、これからもずっと演者であると意識することは。ただ、現実問題、その住み分けは大変ですけどね(笑)。

ーー大変ですけど、バランスは考えていかないといけないですね。ファンは、メンバーに対して優しいですし、応援しているからこそ、何かあると心配しちゃいますよね。

みさと:そりゃなりますよ。

ーーそこは気をつけるべきですよね。

今はパフォーマンスをより磨くことが、絶対に必要ですね

ーーそれでは、演者としての課題や必要なことは何でしょうか?

みさと:それこそさっきの演者であることを忘れないことですかね。

ーー個人的にゑんらは、”圧倒的な存在”になって欲しいと思っています。パフォーマンスも世界観も、楽曲も、演出もですね。ゑんらしか出せない姿をステージで出して欲しいです。もちろん今が悪いとは思わないですが、徐々にでも良いので、『ゑんらはゑんらだよね』のように、概念になってもらいたいなと外からは思います。

みさと:うん、そうなりたいですね。

ーーなれる要素は絶対揃っているはずなんです。だからこそ目指して欲しいですね。そのためには、パフォーマンスをとにかく磨いて欲しいですね。

みさと:そうです! そうなんですよ! 運営で忙しすぎて疎かになっているんですけど、パフォーマンス面が一番大事なんですよね。それは、結構前からみんなで話していました。大事に決まっている。正直、打ち合わせより大事なことなんですよ。

ーーそうですね。打ち合わせよりも練習をしないといけないんですよね。

みさと:ですね。ただ、個人で練習しても、そんな無責任なことないので、全員でやらないといけないと思っていますね。ボイトレもダンスももうめちゃくちゃやらないといけないですね。これが、圧倒的に一番の変化を付けられることなんだとと思っていますね。だから「必要なことは?」と聞かれた時に、運営面の話が出ちゃう時点で多分おかしな話なんですよ。だからやっぱり今はパフォーマンスをより磨くことが、絶対に必要ですね。

ーー3年目、特に課題になるポイントですよね。ライブで初めて見る人を、一発で惚れさせるくらいじゃないと印象は付かないのかなと思いますね。

みさと:そうですね。やっぱりちゃんとした大きい事務所やメジャーのグループを見ていると、差がすごいと思っちゃいますね。管理が行き届いているのだろうなと思いますね。しっかりとレッスンをしていて、更に演者へのケアがしっかりしている。そんな目線で見ちゃうんですけど(笑)。そこは私たちも見習わなければならないですし、ガムシャラにパフォーマンスを磨く必要ありですね。だからといって、体を壊すほどやる必要はないですけどね。むしろ管理面も自分たちでしっかりとやらないといけないですし、モチベーションも保たないと、楽しくもできないので、そこはしっかりと意識してやりたいですね。

ーーそうですね。側から見ていて、みさとさんが仰った通り、今は3人でレッスンをして磨いていけば、そんな差があると思う人たちにも引けを取らないと思いますね。

みさと:だからパフォーマンス面は、一番大事ですよね。一番大事。何よりも大事ですね。

ーーそうですよね。ぜひ磨いて欲しいですね。

私は、メンバーもファンも同じ気持ちであると考えています

ーー何か皆さんに向けてメッセージはありますか?

みさと:そうですね・・・。正直、私は、メンバーもファンも同じ気持ちであると考えています。私としても、やっぱりメンバーにも感動してもらえるような何かをしたいですね。・・・でも私、最初はメンバーなのかな。メンバーに褒められたいという気持ちはありますね(笑)。

ーーそうだったんですね(笑)。今までのお話を聞いて、みさとさんはゑんらのメンバーを引っ張っていきたいと考えていますか?

みさと:うーん、欲を言えば、どちらかといえばみんなで作っていきたい気持ちですね。

ーーでもパフォーマンスの向上の意識など、誰かが率先してやらないといけないですよね。
もちろん3人で話していると思いますが、意識することで何か変わることがあると思います。まずはみさとさんから意識をしていただくだけでも何かが変わるはず。そして絶対にチャンスは生まれると思います。今の音楽シーンを見ても、楽曲の良さ、世界観が秀でていれば、一気に突き抜けられる時代ですからね。質を求められている時代なのかなと思います。

みさと:確かにそうですね。頑張ります。

ーーパフォーマンス面おいて、精神性はあると思います。このステージを死ぬ気でやって、絶対にファンを付けるんだという気持ちですね。今のゑんらにそれがないとは全く思わないですが、更に意識付ければ、もっと良くなると思います。

みさと:そうですよね。ありますよね。でもそれが1人だけじゃダメですもんね。全員がそうじゃないと。

ーーそうですね。ぜひそこは3人で考えていただければ良いと思います。最後に、1周年記念のワンマンライブの本編終わりからアンコールまでの間で、インタビュー映像が流れました。その時、みさとさんは、「私の全てです」と語りました。2年を迎えましたが、これは何か変わりましたか?

みさと:いや、全く変わってないです。ゑんらは”私の全て”です。

【Music Video】
■【ゑんら】アンバランス MV
https://youtu.be/ZGgHWwSdiEM

【Profile】
2018年に結成された女性アイドルグループ。
元dropの滝口ひかりと木乃伊みさと、元KAGUYAのメンバーでソロアイドルとしても活動していた、滝口ひかりの妹、滝口きららの3人でセルフプロデュースによるアイドルユニット。
ユニット名は煙の妖怪である「煙々羅(えんら)」に由来し、煙の様に変幻自在で枠に囚われないアイドルになる様にとの思いが込められている。
2018年は結成約半年で、「TIF」「@JAM」「アイドル横丁」など数多くの大型アイドルフェスに出演。
2019年3月2日には1周年を記念したワンマンライブをWWW Xにて開催。
2019年4月24日に初全国流通盤のリリースが決定した。
2020年2月24日にゑんら2周年記念ライブを開催。
2020年3月29日に12ヶ月連続定期公演を開催予定。

【Official Site】

■オフィシャルサイト
https://wyenra.jp/

■オフィシャルTwitter
@wyenra

■木乃伊みさと Twitter
@wyenra_misa