ゑんら:【ライブレポート】デビュー1周年記念単独ライブ-縁-『ゑんらは歩みを止めない。更なる発展への決意と覚悟。』

ゑんら:【ライブレポート】デビュー1周年記念単独ライブ-縁-『ゑんらは歩みを止めない。更なる発展への決意と覚悟。』

木乃伊みさと、滝口ひかり、滝口きららの3人組完全セルフプロデュースアイドルユニット、ゑんら。2018年2月10日に”衝撃”のデビューから早いもので1年が経った。そのデビュー1年を記念し、3/2に渋谷WWW Xにて「デビュー1周年記念単独ライブ-縁-」を開催した。本編では新曲2曲を初披露。会場は大熱狂の様子が見られた。そして以前からアナウンスされていた、重大発表。それは衝撃的な内容で、騒然となるものだった・・・。今回、セカイベではそんなゑんらの記念すべきライブをレポートしていく。

ゑんらの1周年記念をお祝いしようと、開場すると、多くの観客が詰めかけた。チケットはSOLD OUT。彼女たちの勢いを表しているようだった。そして開演前では、ゑんらの世界に早く入りたい気持ちと、重大発表が何なのかというドキドキが混じった声があちらこちらで聞かれた。

そして開演。まずはOPSEに合わせて、会場のスクリーンにはゑんらのルーツとも言える、妖怪のアニメーションが流れ、物語の一説を読み上げていくムービーが流れた。この演出にファンはクラップをしながら、メンバーの登場を待っていた。バンドメンバーが登場した後(この日はアコースティックバージョンを含めて、全部楽器演奏)、メンバーが登場。
真っ暗な中、3人は手を上にあげ、クラップしながら、時にはターン、時にはダンスを行い、ダークな雰囲気を醸し出していった。そしてムービーの最後にはこのライブタイトルの『縁』という文字が表示され、1曲目の披露となった。

1曲目は「心中ミッドナイト遊園」。3人が中央で手を合わせてスタート。そして一人一人が丁寧に歌い上げていく。手を大きく回したり、体を揺らしたりとゆらゆらとした、良い意味で力の抜けたパフォーマンスを見せていく。しかしサビにいくに連れて、パワフルなパフォーマンスへと変化していく。サビでは上で大きく手を振り、左右にステップしていった。そのパフォーマンスに合わせファンは一緒に手やサイリウムを振り、スタートから盛り上がりを見せていた。2番でもゆらゆらとした、独特な世界観にあったパフォーマンスを魅せていく。一列になり、手を広げたり、サークルになって回ったりするダンスを魅せた。3人は艶やかな表情で歌い上げていった。曲中の「魑魅魍魎」、「うらめしや」では大きくジャンプ。観客も合わせてジャンプしていた。間奏でも複雑ながら滑らかなダンスを魅せ、ラスサビでまた力強く歌唱、そして最後はお化けのポーズをしてこの曲を終えた。

2曲目は「ゑんらにおまかせよ」。全編、バンドセットでの演奏であるため、ゑんらの素晴らしいサウンドが際立っていた。そんなサウンドに合わせて、ゆらゆらと横移動したり、手を前へ伸ばしたりと、ゑんらの世界観を存分に表現していた。
歌詞にある通り、<さあさあさあ ようこそがしゃどくろパレード>とサビの始めに歌う。この日のゑんらの”パレード”へと歓迎しているようだった。そのあと「ぐるぐる・・・」という歌詞通り、腕を回し、体を回転させながら魅了していった。観客も大きくコールと歓声を飛ばしていった。間奏ではキレのあるギターソロに合わせて、中央で輪になってゆっくりと回った。最後は人形のようなポーズを決め、この曲を終えた。

3曲目の「迷い地縛霊」では、観客が大きくクラップし、スタート。ネジ巻き人形のように、カクカクと上半身を動かしたダンスを魅せ、その後、サークルになって回った。
ゆっくりとしたパート、勢いのあるパートとうまく強弱をつけたパフォーマンスは圧巻だった。特にサビでは「カランコロン」というキャッチーな歌詞に合せて、アクセル全開。大きく手を振っていった。そしてそれはファンも同様に行っていた。
終始、ゆっくりとしたダンス、力強い激しいダンスと交互に魅せていき、会場を更に盛り上げ、魅了していった。そして感情を込め、ビブラート効かせながら歌っている様子も見られた。

4曲目は1月にリリースされたシングル「さよならを教えて」を披露した。バンドセットによる、アレンジの効いた迫力のあるサウンドが会場に響き渡った。手を綺麗に使ったフリを3人は魅せていく。それに合わせて観客もリズムよくクラップしていった。歌詞の「ハロー ハロー ハロー」では体を揺らす。サビではナナメ上に手を振り上げ、観客も同様のフリを行い、一体感が高まっていった。その後も三位一体の美しいパフォーマンスを魅せていく。ソロパートでは木乃伊みさとが気持ちを込めて熱唱。そして滝口ひかりと滝口きららが交互に軽快に歌唱していった。この曲でも最後まで煽り続け、スタートから連続でのパフォーマンスで会場を熱くさせていた。何より、メンバーの気合いの入った様子がこちらにも非常に伝わった。

4曲を連続で披露すると、最初のMCとなった。
まずはこの日に来場してもらったことに感謝を述べた。その後、一人一人自己紹介を行い、「私たち、煙のゑんらでございます。以後お見知り置きを。」という特徴ある挨拶を行った。この日、初めて来る人は無料でライブを見ることができたため、木乃伊みさとからは「今日、初めて見る方が多いと思うので、ぜひ楽しんでください」とコメント。そして曲を知らないという方に向けて、スクリーンに歌詞が表示されていることも触れた。この工夫は新しいファンにとっては非常にありがたい。
そしてこの後は事前に告知されていた新曲2曲を披露することになった。

新曲1曲目は木乃伊みさと作詞の「君がいない」という曲だ。この曲はゑんらにとって初めてのバラードナンバーである。

「君がいない」はスタートでノイズが混じった踏切の音声が入り、ピアノを中心に構成されたメロディーへと展開されていく。”君”が”僕”の近くにいるようで、遠くに感じる、”君を強く想う”というメッセージが込められたこの楽曲を、3人は丁寧に美しい歌声で、しっとりと歌い上げていった。ゆっくりとステージ左右に移動し、綺麗に歌い上げた。サビでは手を掲げてエモーショナルな雰囲気を醸し出す。ファンも一緒に手を掲げていた。
”憧れ”のような、”身近にある幸せ”なのか、その曖昧な関係が余計に心に響く。十人十色の解釈ができるような素晴らしい楽曲だ。この楽曲とこのパフォーマンスをしっかりと観客は聴いて見ていた。この新しい楽曲によってゑんらの新たな一面を見ることができた。

この楽曲を終えるとメンバーからは「緊張したね〜。」と声が上がった。

次の新曲は滝口きららの作詞による「つぼみ」という曲だ。この「つぼみ」という曲は、ストレートに気持ちをぶつける、非常に前向きな曲だ。メンバーも楽曲披露前に「ゑんらの中で一番明るい曲だと思う」と言っていたほどだ。

白い布付きの扇子を手に取り、イントロで鈴の音が鳴る。そこからロック調ながら、疾走感のあるメロディーとなっていく。一列になってステップし、手を使ったダンスでメッセージを表現していく。サビでは「叫べ」、「泣いて」と何回も歌い上げていく。そして扇子を大きく振り回す。この楽曲のストレートさ、ダンスの大胆さはかなり気持ちが良い。気持ちが前面に出たこのナンバーもまた、ゑんらの新しい一面を見せてくれた。最後はニコッと笑顔でこの曲を終えた。

この曲を終えた後、バンドメンバーを紹介し、再度、既存曲の披露へと戻った。

7曲目は「のっぺらぼう」を披露。アレンジの効いた、綺麗なギターサウンドからスタートし、『幽霊!呪わないで!』と観客と共に歌った。人形のように手をプラプラとしたり、勢いよく手を閉じたり、開いたりと抑揚のあるダンスを魅せた。サビでは「僕はのっぺら、のっぺら、のっぺらぼう」とリズム良く歌っていった。ファンもコールを飛ばしながら、フリコピを行い、大きな盛り上がりを見せていた。この曲でもバンド演奏の良さが際立っていた。終盤では木乃伊みさとが「飛ぶよ!」と観客に要求。それに合わせて観客が大きくジャンプしていた。そして終始、観客が手を振り、会場が揺れていた。それほど熱狂する様子が見られていた。

8曲目は「ONORE」。スタートから『あーぽんぽん』という歌唱に合わせて、観客がクラップしていく。手を上で仰ぎながら、力強く歌いあげていった。大盛り上がりの会場を3人は見渡して、更に盛り上がるようにパフォーマンスに力を注いでいた。サビではメンバー、観客共に大きくタオルを回し、会場に波を打っていたくらいだった。Cメロではファルセットを使いつつゆっくり丁寧に、そしてラスサビに向けて更にエンジンがかかるよう歌い上げていった。最後まで会場にはタオルが舞い、大きく盛り上がっていった。

連続で楽曲を披露した後、MCとなった。この後2曲はアコースティックVer.のライブの披露となった。転換を行い、アコースティックVer.の楽曲を披露した。

その楽曲は「キミノセイ」、「呪いの飴」の2曲だ。3人は椅子に座り、この楽曲を美しく歌いあげた。しっとりとしたメロディーに合わせ、3人の端麗なハーモニーが響き渡った。その歌声に観客は魅了され、見入っていた。それくらい、3人の歌声は素晴らしいものだった。

アコースティックの2曲を披露した後は、以前から告知されていた重大発表がされた。

・「さよならを教えて」、「リンネ転生」がカラオケDAM(3/28より)、「KEMURI」、「さよならを教えて」がJOYSOUNDのデンモクに追加(3/2よりスタート)

・初の全国盤流通シングル「妖怪ディスコ」を4月24日リリース、MVの公開

・4月24日リリースシングルが7/24までに「妖怪ディスコ」を累計売上枚数1万枚を達成できれば単独ツアー開催、ファイナルは新宿BLAZEでライブ開催、ミッションが達成できなればグループ解散

グループ解散をかけ、ゑんらが3ヶ月で1万枚を売り上げるというミッションを自身に課した。この捨て身とも言える挑戦に対し、観客から驚愕と困惑が混ざった声が上がっていた。会場は大きく騒つき、今までの熱い雰囲気から一転、不安が大きく漂っていた。ただ、そんなファンの気持ちに答えるように、代表して木乃伊みさとがコメントした。

木乃伊みさと「メンバーみんなですごく考えて、1万枚売るというこの目標を掲げました。成功すればツアーを開催、失敗したら解散と掲げていますが、私たちは正直、解散するつもりはないです。なぜなら1万枚売り切るからです。そのためにはご協力が確実に必要になってくると思います。これからグループをもっと大きくしていかなきゃいけない。だから頑張るね。解散するかもしれないというリスクを負ってでも、この決意することができて嬉しいです。ぜひみなさん応援よろしくお願いします。」

と涙ながらに語った。これはゑんらが更に上にいくための決意、そして覚悟だと。逆に言えば、この目標をクリアできなければ、更に上にいくことはできないとメンバー3人は判断したのだろう。この決断は本当に勇気がいる。素晴らしい覚悟だ。そしてこの3人は絶対にクリアしてみせると強い意気込みが感じられた。この目標をクリアするためにぜひご支援して頂きたい。
衝撃のデビュー、衝撃の発表。衝撃が多いゑんらだが、これもまたこのグループの面白さでもある。

そんな重大発表の後は妖怪ディスコのMVを観客と共に見た。今作も世界観が素晴らしいMVなので、ぜひご覧頂きたい。

1周年記念ライブの本編も終盤となった。

MVを見た後すぐに「妖怪ディスコ」を披露した。イントロの鈴の音と『ドンドンドン』という音に対し、メンバーも観客もクラップしていく。サークルになって回ったり、手をくるくると回したりと、アクティブなダンスを魅せていった。観客もそれに合わせてノリノリでコールをし、体を揺らしていた。その様子は正にタイトル通り”ディスコ”のようだった。間奏では、複雑なフリを組み合わせた一連のダンスを見せていった。ラストまで「くるくるくる、ポンポン!」と歌いクラップして、活気付けて終えた。

本編ラストはキラーチューン「アンバランス」を披露。3人は心を込めてパワフルに歌い上げ、手をあげて盛り上がりを煽っていった。滝口きららは「いいから声聞かせてー!」と大きく叫んだ。その言葉通り、観客は大きな声を出していた。手をあげ、大きく揺れる様子が見られた。そんな観客の熱量に負けないくらい、メンバーも力強くパフォーマンスしていった。サークルになりゆっくりと回ったり、ジャンプしたりと立体的かつ流動的なパフォーマンスを魅せていた。メンバーと観客は最高の関係となっていた。ボルテージも最高潮となった。そして最後は拳を上げてジャンプ。本編を終えた。

その後すぐにアンコールが起こった。この日のアンコールは「ゑんら」、「ひかり」、「きらら」、「みさと」というコールだった。繰り返しコールされた後、会場のスクリーンにムービーが流れた。それはインタビュー映像だった。質問と回答を挙げていくと、

1.「1年の活動を通して思うこと」

木乃伊みさと「セルフプロデュースで始めて、困難とか壁が多かったので、その分、この1年で強い自分になれた」

滝口きらら「普通の19歳の子達がやらないことをやってきたので、人として成長できたかなと思う」

滝口ひかり「良くも悪くも”滝口ひかり”というアーティスティックな部分だったり、自分という作品をちゃんと作り出せた1年だった」

2.「これから挑戦したいこと」

滝口ひかり「ミュージカルをやったことがなくて、ミュージカルをやるために歌に力を入れていきたい」

木乃伊みさと「ゑんらとしてアニソンを歌いたいと言っており、アニソンを歌い、更に声優にも挑戦してアニメのジャンルを開拓したい」

滝口きらら「作詞した曲を披露したんですけど、更に作詞をしていきたいのと、主演の舞台をもう一回やりたい」

3.「あなたにとってゑんらとは」

滝口きらら「生活というか、無きゃいけないもの。今、私からゑんらを取ったら何も無くなる。今の私の全てがゑんら」

滝口ひかり「私にとってゑんらは青春。人生で思い返した時、一番頑張った時期になるんじゃないかなと思う」

木乃伊みさと「私の全てです。」

このインタビュー映像が流れた後、メンバーが再登場した。この日の生誕記念Tシャツに着替えて登場した。ファンから花束が渡され、写真撮影を行った。

そしてアンコールに応え、この日のラストは「リンネ転生」を披露した。最後の最後までコールも歓声も止まらず、会場は非常に熱くなっていた。事実、会場の体感温度はスタートより高くなっていた気がした。それほど、本編、アンコールは大熱狂だった。最後にゑんらの歴代の写真が使われたムービーが流れ、記念すべき1周年記念ライブは終了、大成功で幕を閉じた。

“ピンチとチャンスは紙一重”
ゑんらの3人はマネジメントや経営の経験がないまま、結成し、今日まで行ってきた。1年という期間は短いようで長く、継続して続けていくのは並大抵のことではない。だが、彼女たちは幾度も壁に当たっては乗り越え、切磋琢磨してきた。ピンチをチャンスに変え、ここまでやってきたからこそ、今の”ゑんら”という素晴らしい場所がある。それは支えてくれる”ゑんらファミリー”も一緒だ。
今回の1万枚チャレンジという挑戦は、かなり過酷で、高いハードルかもしれない。しかし彼女達が必死に考え、更に上に行くためのステップアップだと思い、決めた。覚悟は十分。その目に迷いはない。繰り返しになってしまうが、今まで幾度なくピンチを乗り越え、チャンスに変えて発展させてきた3人の力量なら、このミッションも超えられる気がしている。そしてこのハードルを超えた時、更なる高みを見せてくれるはずだ。だから我々はその高みを見るために彼女達を全力で支えていかないといけないと思う。このピンチをチャンスに変え、更に成長したゑんらを見てみたい。まだまだ”夢”を終わらせる訳にはいかない。彼女達の夢を叶えるためにも全力でサポートしていこう。彼女達が強い決断をしたように、我々も強い覚悟を持つべきだろう。

文:石山喜将(@rayiris_yi) / 写真:菊島明梨(@voulpiw)

【セットリスト】

SE(映像)
1.心中ミッドナイト遊園
2.ゑんらにおまかせよ
3.迷い地縛霊
4.さよならを教えて
MC
5.君がいない(新曲)
6.つぼみ(新曲)
7.のっぺらぼう
8.ONORE
MC
9.キミノセイ(アコースティックVer.)
10.呪いの飴(アコースティックVer.)
MC
妖怪ディスコMV(映像)
MC
11.妖怪ディスコ
12.アンバランス
MC
ーアンコールー
インタビュー映像
13.リンネ転生