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2023.02.22

【インタビュー】舞台『遠き日の落球』W インタビュー:大和田南那&市井紗耶香

【インタビュー】舞台『遠き日の落球』W インタビュー:大和田南那&市井紗耶香

2023年2月15日~19日にシアターアルファ東京で計10公演が行われた舞台『遠き日の落球』。10年前に自分のミスで甲子園出場を逃した主人公の孝弘が、再び草野球チームに加入しリーグ優勝を目指すことに。過去の後悔をめぐって交差する人間ドラマに野球の神様が出す答えとは…?

今回は本作品で主要キャストを務める大和田南那(元AKB48)と市井紗耶香(元モーニング娘。)に Wインタビューを敢行。アイドル経験者の2人は、役者として舞台にどのように向き合っているのか。ぜひご一読いただきたい。

――今回お2人が演じられるのはどのような役でしょうか?

大和田:私は10年前に高校野球のマネージャーをしていた、その10年後の28歳の役です。自分の実年齢より5歳上の設定なので、年上の自分を意識して演じました。めちゃくちゃ素直で嘘のつけない性格で、ザ・ヒロインって感じの真っ直ぐなキャラです。主人公の秘密を知ってるからこそ盛り上がっている場面なのに浮かない表情をしていたり、1回目より2回目の方が「あ、ここで匂わせてたんだ」っていう発見があると思うのでぜひ何度も観て頂きたい作品です。

市井:私は主人公・孝弘のお姉さん役です。キャラクターとしては天真爛漫な性格で、情に厚いです。わりと私の等身大に近い部分があります。責任感が強いところは私自身に似ているのかなと思います。なので、どちらかというと役作りに励むというよりかは、リアルの市井紗耶香がうまく役とリンクしているイメージです。

――今回の作品で苦労したところはありますか?

大和田:野球を全然知らないので、野球の知識から学びました。セリフにある野球用語がなんにもわからなくて(笑)主人公を演じる西川君が野球経験者なので「キャッチアップってどういう意味なんですか?」とか聞いて覚えていきました。

――野球の知識は独学なんですね。

大和田:そうですね。最初「野球のお話だよ」って言われて、「マズい!なにもわかんない!」と思って。「野球の話だったらマネージャーかな?」って想像はついたんで、マネージャーだったら知識があって当然だし、ちゃんと学んでから臨もうって思いました。

――10 年前のシーンと、現在のシーンで演技の表現は変わるんですか?

大和田:はい。基本的には 28 歳現在のシーンが多くて、10 年前の学生時代のシーンは冒頭のほんの少しです。自分的には学生時代の方がやりやすいですね。自分が通ってきた年齢なので素のままでいられます。学生時代のシーンでは周りに隠れて恋愛をしているんですけど、大人になってからは恋愛もオープンになっていたり。セリフでも成長が感じられる部分があるので、役作りとしてはあまり意識しなくても伝わるような表現にはなっているのかなと思いました。

――アイドルとお芝居で魅せ方の違いはありますか?

大和田:全然違いますね。アイドルは自分をどれだけよく見せるかだと思っています。でも、お芝居では伝わりやすさの方が重要だったりしますよね。例えば坊主の役があったとしたら、自分的には盛れないかもしれないけど、表現としての伝わりやすさを選ぶ必要がある。パフォーマンスという大きな括りでは一緒だけど、突き詰めていくと全く違うんだなと感じます。

市井:基礎的な体力とかは変わらないと思うんですけど、ひとつの役柄を演じるという点ではお芝居は全く別のものですね。アイドルとお芝居ではそれぞれ良さがありますし、違った表現の仕方があるっていうのは今回の舞台で再確信したところです。

――逆にアイドルのときの経験が生きているなという瞬間はありますか?

大和田:ちょっとしたことでいうと、「こうときの視線はここを見てた方がわかりやすい」とか、映えるステージでの立ち居振る舞いとかはアイドルで教わったなと思います。

――元アイドルの大先輩として、共演している現役アイドルの子たちの姿勢は市井さんにはどのように映っていますか?

市井:見ていてフレッシュですね。役に対してどのように取り組んでいこうか真剣に向き合っています。自分自身が出ない部分においても、ひたむきに演技を盗もうとしている姿は見られますね。そういう姿勢は今後のアイドル活動に活かされると思うので、今後もさらに輝いてくるんじゃないでしょうか。

――今回の作品では過去の後悔がひとつのテーマですが、ご自身で過去の後悔していることはありますか?

大和田:後悔っていうか、「この世界線があったら」っていうのは、芸能界に入らず普通の中学生・高校生として生きてたらどんなふうになってたのかなとは思います。学園祭をやったことがないので、普通に当たり前の青春をやってみたかったなって。出店をやるとしたら食べ物系がいいかな。甘いものが好きなので、綿あめとかリンゴあめとかやりたいです。

市井:私は反省していることはありますけど、そこに対する後悔はあまりないかもしれないですね。負けず嫌いかもしれないけど。いろんな失敗も経験として糧になって活きてきてますし、失敗したからこそ今の自分がいるっていうのがあるので。あの頃に戻りたいとかっていうのも全くないですね。その瞬間、その瞬間をやり切って生きてきてるし、常にいろんなことをコンプリートして経験させていただいているというのがあるので。充実したアイドル生活でしたし、今も充実した日々を送っています。過去を悔やむよりむしろ明日チャンスがあるならば、それに向かって歩んで行こうという気持ちです。

――読者の方にメッセージをお願いします!

大和田:何度みても楽しめる作品だと思うので、ひとり推しを決めてその人の表情をずっと見てみるのがオススメです。それが私だったら嬉しいですけど(笑)。

市井:現役のアイドルの子たちでセカンドキャリアをどうやって積み上げていこうかと悩まれている子たちもきっといると思うので、そういう子たちの目指す指針としてひとつの可能性を市井紗耶香が表現できたらと思っています。

――インタビューのご協力ありがとうございました!

筆者のプロフィール

ガブリエールまっすー

プロアイドルオタクのガブリエールまっすーです。AKB・ももクロブームに影響を受けて以来、東京ドームからローカルアイドルの小劇場まで幅広く現場に足を運び、アイドル現象の考察をライフワークにしてきました。
アイドル文化の魅力を、熱く、誠実に発信していきます!

Twitter:@massu_idlb

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