2023.03.27

• インタビュー

▼BLACKNAZARENE インタビュー目次

1. 1. メンバー同士で魅力を語る他己紹介！
   2. MVは映画のような３部作？！引き継がれたストーリーに注目！！
   3. BLACKNAZARENEの世界観に引き込まれる「アンチオルトイズム」！メンバーが推し曲を熱く語る！！
   4. ６人で初の全国ツアー開催！ツアーを通してメンバーが思い描く未来とは？！

BLACKNAZARENEの世界観に引き込まれる「アンチオルトイズム」！メンバーが推し曲を熱く語る！！

ーーアルバムに収録されている曲の中で「Decision」以外に好きな曲をそれぞれ教えてください。

南向：１２曲の中で一番タイトルが気に入っているのが「アンチオルトイズム」です。いつもは大抵すぐにタイトルが決まることが多いので勝手に自分で決めてしまうのですが、今回迷いに迷った２曲があって、その中の１曲が「アンチオルトイズム」でした。私はどちらかと言えば「アンチオルトイズム」が良いけど、灰という意味の「Ash」と本能という意味の「instinct」っていう３択で迷っていて「Ash」と「アンチオルトイズム」が同票でメンバーだけで決まらなかったのでプロデューサーやサウンドディレクターの方にも投票していただいて「アンチオルトイズム」に決まりました。ちょっと尖ったタイトルの曲が欲しいなと思って、「アンチ」ってついている曲を絶対に作りたかったんです。今回その夢が叶ったので、この曲のタイトルがすごく気に入っています。しかも「オルトイズム」って良い言葉じゃないですか。人の幸せを願う主義というエゴイズムの対義語なんですけど、それにアンチをつけるという尖った自分に自惚れていました（笑）。

ーーなるほど。では、「アンチオルトイズム」という言葉としてはどのような意味になるんでしょうか。

南向：一応検索した結果、「アンチオルトイズム」っていう言葉は恐らくないんですけど、「オルトイズム」の意味である人を幸せにする他己主義に生きるのが私は美しいとは思わなくて。でも、その対義語の利己主義も美しいと思わないんですけど、世界に生きている全ての人間には自分が一番自分にとって幸せな存在であることを一番大事にして欲しいなと思っていて、ただそれで人を傷つけて欲しくもないからオルトイズムの方にアンチをつけました。この言葉にこのような深い意味を込めたのでこのタイトルが気に入っています。

ーーめちゃくちゃカッコイイですね！確かに利己主義も違うし、他己主義じゃないように自分にフォーカスして生きようということですね。そのような想いが歌詞にも散りばめられているんですね。

南向：本能や自分の感じることを譲って欲しくないという想いがあるので、「本能」という言葉を入れてみました。この曲は、自分の中で幻の４作目として捉えていて「Decision」で全員が燃えて一回そこで全員が死んだと解釈しているんですが、マイナスの意味ではなくて死ぬことと生きることは表裏一体なので、全員一緒に死ぬという意味を裏返したらこれから全員で一緒に生きていくことだなと私は捉えています。なので、不死鳥みたいに燃えて灰になったところから新しく生まれ変わることをイメージして「灰」という言葉を歌詞に入れたり、灰の英訳である「Ash」というタイトルの候補にも入れました。幻の４作目のような感じで聴いてもらえると嬉しいなと思います！

東出：今の話を聞いてもっと好きになりました！「アンチオルトイズム」の最後が私のお気に入りポイントなので、音源を最後までちゃんと集中して聴いてみてください！

南向：ひみこが「こんな曲が欲しい」とリファレンスを出してくれた曲でもあります。

東出：こんな素敵なエピソードが聞けて嬉しいです！

ーーありがとうございます。歌詞を書く方の目線ってすごいですね！凡人が見てる目線とはやっぱりちょっと違う角度なのでファンの方たちがものすごく評価している理由がわかりますし、今のお話を聞いて帰ったらもう一回聞いてみたいなと思います。すごく良いお話を聞かせていただいてありがとうございます。他の方はいかがですか？

乃上：「ASOBE！」をおすすめ致します！一言で言うと、素の状態である普段の私たちをお見せすることができます。ナザレはロックでかっこいい曲が多いですが、この曲は今までなかったようなトリッキーかつガヤガヤと楽しい感じの曲調なので新鮮だなと思います。振り付けもヘンテコだけど真似しやすいし、個人のパートでもすごいことを各自しているのでそこにも注目してライブを観てもらいたいです。歌詞には、自分の日常が書かれているので共感してもらえる部分があるかなと思います。私のパートで「OK!」という部分があるのでそこも注目ポイントです！

白坂：私は「new story」がアニメの主題歌みたいで好きです。明るい曲調で振りも激しくてずっと動いているので、ライブで見たら楽しそうに見えると思いますが、歌詞をちゃんと聴くと、アイドルや夢を追っている人は涙するかもしれません。頑張れと言われているわけじゃないけど、ダメになったときも頑張ろうと思える曲です。歌詞がすごく好きなので、アルバムに付いている歌詞カードを見てライブに来たときにもちゃんと歌詞を聴いてほしい曲です。

ーーありがとうございます。次は山田さん、お願いします。

山田：私は、「lord of the fate」が好きです。さっきも話に出ましたが、この曲はナザレの一員になったというストーリーがあって、思い入れが強い曲なので一番好きです。

ーーストーリー性があるのは、各メンバーさんによっても想いが違うでしょうし、それを考察しながら聴いてみると違った楽しみ方になりそうですね。

乃上：山田のパートで聴こえる時計の音が好きです。私たちが出会うまでのカウントダウンの音なのかなと私は解釈しています。

南向：私も解釈同じ！

ーーとっても深いですね！ありがとうございます。では、最後に東出さんお願いします。

東出：私は、レコーディング前に曲をもらって聴いたときから「PARADOX」がめっちゃ好きです。一回聴いたら忘れられないような、イントロから結構激しい系なんですけど、それとは裏腹に歌詞の構成が綺麗でしっかりしているなと思いました。１番と２番の歌詞のリンクや歌詞の中身の深さもそうですが、強調されるところに「３度目の正直」というキラーワード的なものがあるのでそれが一体どういうことなのか考えて聴いてもらえると面白いかなと思います。

白坂：「PARADOX」は、振りコピしやすいかなと思うので見た人はライブの時に是非やってほしいです。

東出：結構キャッチーな振りになっているので、振りコピポイントが多いかなと思います。

ーーでは、この曲も歌詞をしっかり聴きながら振りコピもして楽しめる楽曲ということですね。ありがとうございます。

筆者のプロフィール

森部 竜也