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2022.10.22

香港出身のシンガーソングライターSing Sing Rabbitにインタビュー!:Sing Sing Rabbit

香港出身のシンガーソングライターSing Sing Rabbitにインタビュー!:Sing Sing Rabbit

香港を中心に台湾や日本でも精力的に活動を行う、香港出身のシンガーソングライター「Sing Sing Rabbit」。大きなウサギのランプシェイド型のヘッドマスクがトレードマークで、音楽活動だけでなくアートや小説など幅広い分野で活躍している。

Sing Sing Rabbitは10月20日に「恋花」をリリースする。香港の有名アーティスト 「endy jaugwokyin」とのフューチャリング楽曲となっており、テレビ埼玉「いろはに千鳥」のエンディングテーマにも採用されている。

そんな幅広い活動でファン層を広げているSing Sing Rabbitにインタビューを行った。

【アーティスト】

  • Sing Sing Rabbit

    Sing Sing Rabbit

語学堪能で、グローバルに活躍する「ラビちゃん」!

ーー今日は宜しくお願い致します。普段日本のファンの方にはどんな呼ばれ方をされていますか?

SSR:日本のファンの方には「シンシンさん」や「ラビちゃん」と呼ばれています。

ーーそうなんですね!日本語の響き的には「ラビちゃん」の方が可愛い気がしますね(笑)。

SSR:そうかもしれませんね(笑)。

ーー今回は通訳の方を介してのインタビューですが、日本語は話せますか?

SSR:(日本語で)少しだけ話せます。昔4ヶ月間ぐらい勉強しました。

ーーすごく日本語お上手ですね!

SSR:(日本語で)いえいえ、まだ下手です(笑)。

ーー「いえいえ」というのが日本人っぽい感じがしますね(笑)。活動場所のメインは香港なんですよね?

SSR:元々のベースは香港で、最初の作品の発表も香港でした。ただ最初のヒットは台湾で、そこから台湾へキャンペーンに行ってメディアなどにも取り上げて頂きました。うさぎを被って顔を見せていなかったので、ミステリーな感じがして注目して頂けた部分もありますね。日本では2019年にオリジナルソングを出して、同じ年の4月に沖縄国際映画祭にゲストとしてレッドカーペットを歩かせて頂いたりもしました。東京ではゲームのイベントなどにも出演させて頂きました。

ーーありがとうございます。香港は広東語ですが、英語や北京語を話せる方も多いそうなので、台湾などでの活動は言語的な壁はないんですね。

SSR:そうですね。母国語は広東語ですが、香港は今まで国際投資をしてきたので、基本的な英語や中国語は話せる人は多いですし、色々な文化が混ざり合っていますね。その中で日本の文化が好きな人は日本語も話せたりします。

ーーすごいですね!それだけ言語が話せるとグローバルな活動もやりやすいですね。

 

インパクトのある「うさぎのマスク」誕生秘話!

ーー「Sing Sing Rabbit」のコンセプトについて教えてください。

SSR:2011年に音楽活動をしたいと思って活動を始めました。そして一番注目して欲しかったのは音楽の部分なので、あえて顔を出さずに活動をしたいと思いました。そこでデザイナーの方と相談して、今のうさぎのマスクを作ってもらいました。途中から顔を出して行こうとも思ったんですが、台湾で人気になってメディアに取り上げて頂いた時に、「顔がみたい!」という好奇心が注目を集めた理由の一つだなと感じたので、もう少し謎なままでマスクをつけたまま続けていこうかなと思い、うさぎと実在する自分というコンセプトになりました。

ーーうさぎのマスクはかなりインパクトがあって、まさにブランディングとしては強烈ですよね。

SSR:仰る通りで、うさぎがアイコニックな存在になって、香港では企業さんとのお仕事も多くさせて頂くようになりました。実は今香港の映画館で、上映前に流れる注意事項の映像イメージなどにも使って頂いているんです。そのようなことも含めて、今は色々な可能性を感じています。

ーーすごい、映画館でも流れているんですね!多くの動物がいる中で、なぜうさぎを選んだんですか?

SSR:さっき話したデザイナーさんとキャラクターについて相談した時に、うさぎと鳥のマスクをデザイナーさんに提案して頂いたんです。そこで直感的に「うさぎ!」と思ったので、うさぎのマスクになりました。

ーー何度見てもあのうさぎちゃんは可愛くて印象に残りますね(笑)。

 

世界初成層圏でのMV撮影秘話!知られざる苦悩と目標達成への強い想い!

ーー香港や台湾のメディアに注目された一つのきっかけが、世界で初めて宇宙でMVをとったことだと思いますが、あれはどういう発想から生まれた企画なんでしょうか。

SSR:実は色々チャレンジしていてもなかなか世間から認めてもらえない時期があったんです。そのような中で、どうしても「世の中の人をびっくりさせることをやりたい!」という思いがあり、色々考えた上で行った企画でした。本当は自分が宇宙に行って歌おうと思って、色々な資料を調べたりスペースステーションを開発している企業にも問い合わせたりしました。ただまだ技術が確立していないので爆発してしまう可能性があったり、開発するにも2億円ほどかかるそうなので、断念しました。ただ諦めたくなくて、違う形でも何かできないかと試行錯誤した結果、GPSの技術などを使えば宇宙に物を飛ばすことができるということがわかったので、チャレンジしました。この企画の根底には「自分の目標があれば挑戦し続けていく」という思いがありましたね。

ーーなるほど。その思いの表現方法の一つがこの企画だったんですね。

SSR:そうですね。音楽をかけながら小さいうさぎちゃんを乗せて宇宙まで飛ばしたんですが、自分の音楽が宇宙に向けて広がっていくようにという思いも込めた企画でした。

ーー「Sing Sing Rabbit」らしい、強い思いが込められた企画だったんですね。ただ実行するのはとても簡単ではなかったんじゃないですか?

SSR:あの企画はオーストラリアで行ったんですが、まず打ち上げ場所から4時間ぐらい離れた場所に落下してくるので周りに海がない場所で、かつ重すぎてもダメという条件でした。特製のバルーンとGPSの技術を使って実現はできたんですが、実はオーストラリアは電波が悪くてGPSのSIMカードが機能せず、一度目は失敗してしまったんです。でも諦めずに挑戦し、2回目に成功することができました。

ーーやっぱりすごく大変だったんですね…!

SSR:本当に大変でした(笑)。撮影後は落ちてきたバルーンをもちろん回収をしないといけなかったんですが、野生動物の多い場所の近くに落ちてきてしまって。野生動物に襲われてしまう可能性がありますし、電波も悪く何かあっても助けを呼べない状態だったので、野生動物の専門家の方にお願いをして同行して頂きました。車で4時間、その後1時間歩いて、合計5時間かけてやっと回収することができました。

ーー想像をはるかにこえる大変さでした…。先ほど活動当初なかなか認めてもらえなかった時期があったというお話がありましたが、この企画がメディアに取り上げられたことで、ご自身の気持ちはどう変わりましたか?

SSR:メディアで取り上げられたことにより「Sing Sing Rabbit」のことを多くの方に知って頂くことができました。ファンになってくれた方達からの声はすごくパワーになりましたし、活動を続けていく自信に繋がりました。自信を持って今もチャレンジを続け、夢を追いかけていられる大きな要因ですね。もし先ほどの宇宙でPVを撮る企画の2回目も失敗していたら、今の自分はなかったかもしれません。

ーー世の中の人が「Sing Sing Rabbit」を認知し活動を評価されたことで、ご自身の活動に自信を持つことができたということですね。環境面での変化はありましたか?

SSR:メディアで取り上げられた後は、ブランド商品の企業さんが連絡してくれたり、映像関係などの主題歌の話などが増えていきました。お仕事のチャンスが増えたのは良かったと思います。

 

10月20日リリース「恋花」。デュエットソングで情緒深い恋愛ソングを表現する!

ーー今では活動の幅が大きく広がっていると思いますが、個人的に「アート&ミュージック」プロジェクトの作品がすごく好きです。アニメーションが可愛くかつ先進的で、音と映像がマッチしていてアーティスティックだなと。

SSR:「Sing Sing Rabbit」のコンセプトの一つとして、うさぎちゃんはアイコニックな存在で、私がうさぎちゃんを被ると今の自分になりますが、他の人が被ると違う世界観やストーリーが生まれるという考えがあります。「アート&ミュージック」はアニメーターさんとのコラボで、もちろん私の音楽のコンセプトを理解してアニメーションを制作してくれてはいますが、ここで生まれたうさぎの世界観はまた新しいものになっていて、それがとても面白いなと感じています。今この音楽とアートの作品は12曲ほど出していますが、それでプロジェクトが終わるわけではなくて、12曲あるということは12の世界観とストーリーがあるということなので、そこが繋がってアニメになったり別の作品になったりするかもしれません。

ーーそれぞれの作品が独立した世界観でありつつも、合流することがあっても良いということなんですね。楽しみ方や世界観を固定観念で縛らない考え方がまさにアートだなと感じますね。

SSR:(日本語で)ありがとう(笑)。

ーーそして10月20日には「endy jaugwokyin」さんとのフューチャリング曲である「恋花」がリリースされますね。

SSR:そうですね。個人的に日本では男女でのデュエット曲は最近少ないんじゃないかなと感じているのです、日本の皆さんがどう感じるかですね…。どう思いますか(笑)?

ーーうーん、個人的には男女ボーカルの曲は好きですね。ハーモニーが異性の方が響きが良いというか。あと今回は特に恋愛がテーマの曲だと思うので、歌っている方同士が異性である方がより情緒的でリアルな情景描写に繋がっているのではないかなと思いますね。

SSR:良かったです。この曲のメロディーは自分自身でもすごく気に入っていて、このテイストの楽曲スタイルが好きなんです。ただ日本語の曲なので発音などはすごく注意して作り込む必要があり、レコーディングには2年間かかりました。レコーディングを進めていく中で、「男性の声」が入った方が良いなと感じるようになり、最終的にエンディーさんをお誘いすることにしました。エンディーさんは日本に住んでいたこともあり、日本語が上手なんです。楽曲内では「愛してる」と囁くようなパートがあるのですが、エンディーさんが参加してくれたことでより魅力的に表現できたポイントになったんじゃないかなと感じています。またこの曲はデュエットですがメロディーラインがはっきりしているので、ソロになっても違和感がないような構成になっているのも特徴的です。

 

日本のファンへ向けてメッセージ!

ーー今後特にチャレンジしていきたいことなどはありますか。

SSR:やりたいことはありすぎますね(笑)。なかなか順番は決められないですが、例えばART PIECEとして新たなギネス記録にも挑戦しようと思っています。「何も怖がらずに勇気を持って挑戦する」というコンセプトが、記録に挑戦する一つの理由です。音楽の部分では世界中のアーティストと仕事をしたいと思っています。実は既に香港の有名な女性アーティストとお仕事をすることが決まっています。お相手はまだ秘密で言えないんですが、曲ができたら是非皆さんに聞いて頂きたいですね。あとは今年魔法小説をリリースしたんですが、いつかそれが映画になったら良いなと思っています。

ーーありがとうございます。最後に日本のファンの方に向けてメッセージをお願いします。

SSR:自分の作品も応援してくれるし、元気が出るメッセージをくれたりもして、日本のファンの方は本当にみんな優しいです。これからも頑張って作品を作り続けていくので、変わらず応援し続けてくれたら嬉しいです。あとはコロナが完全に終わって、ファンの方と交流ができるようになったら幸せです。

 

Sing Sing Rabbit Information

SNS

WEB:https://www.singsingrabbit.com/
Twitter:https://twitter.com/SingSingRabbit
Discord:https://discord.gg/singsingrabbit

 

新曲情報

アーティスト名:Sing Sing Rabbit Feat. endy jaugwokyin
楽曲名:恋花
レーベル:Singalong Entertainmnet Limited
発売日:10月20日

筆者のプロフィール

森部 竜也

セカイべの代表、森部竜也です。客観的かつ臨場感溢れるライブレポートや、個人の印象が伝わるインタビュー執筆を心がけています。「アイドルは人を救う」をテーマに、一人でも多くの方にアイドル情報をお届けすべく、日々頑張っております。

こんな記事を書いて欲しい、こんなアイドルを取り扱って欲しいなど、ご意見やご感想を頂けると嬉しいです!

Twitter:@Tatsuya_Moribe

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