アイドルを広告塔に活用しませんか?アイドルによるPRサービス「セカイべ・プロモーション」はこちら!

【ライブレポート】充電直前ワンマンライブ 「Seeds for the Future」|21.12.27開催:Lily of the valley

【ライブレポート】充電直前ワンマンライブ 「Seeds for the Future」|21.12.27開催:Lily of the valley

一人一人が成長し、独自の魅力をいかんなく発揮。リリバリらしいクオリティの高いパフォーマンスを披露。

4曲目は「シリウスなキミ」。ロック調のギターメロディから楽曲がスタートし、こちらもリリバリらしい勢いのある楽曲。全員キレのあるダンスで素晴らしいパフォーマンスだったが、特に夏目の緩急のあるダンスには目が奪われた。伸ばす部分では、体全体を使い指先まで伸ばして踊るため、小柄で可愛らしい体格とは思えないほど大きな存在感がある。「止める・動く」の使い分けがうまく、激しさ、可愛らしさ、妖艶さなどダンスに表情をつけることができ、まさに魅せるパフォーマーである。まだ長く続くであろう夏目のアイドル人生において、今後さらに磨きをかけた圧倒的なパフォーマンスを披露してくれることは間違いないだろう。

そしてここでMCを挟む。西村が、「皆さん盛り上がってますけど…まだまだ盛り上がれるんじゃないですか?!」とファンを煽り、ファンも大きな拍手で応える。西村が続けて「今はまだ声出しもできなくて密集もできないし、前までのライブとはちょっと違ったりもします。でも皆さんがペンライト振ってくれたり、手拍子してくれたりして圧は伝わっているので、これからもこの感じでいきましょう!」と緩めのMCで会場の笑いを誘う。西村の曲振りで5曲目「誕生前夜」がスタートする。

「誕生前夜」は昨年9月にリリースされた楽曲だが、既にリリバリを代表する一曲になりつつある。リリバリらしい耳心地が良くアップテンポな明るい曲調で、ダンスは一人一人異なる箇所も多く、激しくも細かい繊細さも持ち合わせている。あっという間に過ぎ去ってしまうような疾走感があり、何度見ても新しい発見があるため、毎回ライブで見るのが楽しみな一曲だ。また、今回は沢村が足を怪我して移動があまりできないため、ラスサビでは沢村を椅子に座らせて夏目が上手下手に連れ回すパフォーマンスも見られた。

続けて6曲目に「生誕・再」を披露。この楽曲はスピードをあげて早口のように歌唱するパートもあり、疾走感に溢れる一曲だ。そして、ここでは西村に注目したい。彼女は最年少ながら歌、ダンス共に一際輝くパフォーマンス力を持っている。そして、この楽曲の中でも特に西村のソロパートは印象深く、サビで同じメロディを西村が何度か歌唱するパートが登場するが、激しいダンスやフォーメーション変化を伴いながらも、全くブレのない安定感のある歌声を披露する。そして以前からリリバリを追っていく中で感じた変化として、西村の歌唱中に見せる表情の引き出しが急激に増えたように感じている。ただ楽しそうに笑顔を振りまくだけでなく、真剣な表情も交えて歌唱したり、楽しさの中にも表情に緩急をつけ、より奥行きのある表現を行っているように見えた。おそらく彼女が大人へと成長する中で、楽しいことだけではなく苦しいこと、大変なことも経験し、その中で自分らしさを見出そうとしているからこそ表現の幅が大きくなったのだろう。西村が成長過程で感じる感情の振れ幅は、パフォーマンスに色付けをし、そして彼女自身をさらに魅力的な人物へ導くだろう。

7曲目は「9月の風」。ピアノをベースとした美しい前奏から始まるリリバリの楽曲には珍しいややバラード調の楽曲だ。そして、この曲は沢村抜きでは語ることはできないだろう。指先まで意識された各メンバーの完璧なダンスが楽曲の雰囲気を作り、沢村の曲調にマッチする透き通るようなノスタルジックな声による歌い出しで一気に会場を楽曲の世界観に引き込んでゆく。激しく勢いのある楽曲が続く中で、優しくしっとりと歌い出しを歌唱することは想像以上に難しいはずだ。楽曲への理解度を高め、セルフコントロールをした上で一気に持ち味を発揮するパフォーマンスが、沢村のアイドルとしてのクオリティの高さを伺わせる。今回は足の怪我により移動はできずその場でのパフォーマンスだったが、上半身だけでも表現力があり、とてもしなやか且つ力強いダンスを披露していた。充電期間に足が全快し、また元気に激しいダンスを踊りながら美しく歌う姿を見せてくれることをファンも心待ちにしているに違いない。

そして、8曲目は「Hello 夢を」。この楽曲は一緒に夢を追いかけようという前向きなメッセージがこめられており、今の彼女達を象徴するような一曲だ。この楽曲では、尾野寺に注目したい。実は既に7曲目で涙汲んでいた姿が見られたが、当楽曲では感情が溢れ出し、終始涙ながらに歌唱していた。尾野寺の高いパフォーマンス力は然ることながら、彼女の魅力はなんと言っても表現力だ。その時の感情をストレートに表現し、共感の空間を作り上げる。そしてライブ中に誰よりも早く涙汲む姿はどこか支えたくなるような気持ちにさせ、愛される星に生まれたであろう天性を感じさせる。感受性豊かな彼女はとても人間らしく、人の感情を誰よりも理解できるからこそ、リーダーたる所以なのだろう。充電期間を経てメンバー間でより絆を深め、彼女がリーダーとしてさらに成長する姿が楽しみだ。

ラストは「ファンファーレ」を披露。現体制の集大成として、全力のパフォーマンスをファンへぶつける。未来へ希望が込められた楽曲で、充電期間へ向けた現体制最後の楽曲としては最適な一曲だ。今までのリリバリが凝縮された、ダンス・歌唱・表現全てが未来へ繋がる最高のパフォーマンスだった。このパフォーマンスを目の前で見ることができたファンは幸せだろう。

歌唱を終え、「以上Lily of the valleyでした!ありがとうございました!」と挨拶しメンバーがステージを後にする。大きな拍手でファンもメンバーを称え、そのままアンコールの手拍子へと繋がっていく。

アンコール中には新メンバーオーディションの開始、充電期間にも月一回ファンと交流することができるイベントの開催、そして5月1日すずらんの日にVeats 渋谷にて復活ライブが開催されることが告知された。

そしてメンバーが登場し、告知に関しオーディションで応募があるかな?と西村が冗談交じりに不安を述べる。そして西村も受験があり全てのファンとの交流イベントに参加できるかどうかはわからないと述べつつも、3月19日の生誕祭には参加するのでぜひファンの方にも参加して欲しいと伝えた。また、夏目が復活ライブのチケットが既に発売していることを述べ、沢村が「今日来てくれる人は5月1日はみんな来てくれるってことでOKかな?」と語り、尾野寺も「みんなメモした?」と述べる。そして、西村が3月19日も…とボソッと言うと、夏目が「なんかつっきーが言うてるで!」と会場の笑いを誘う。それに対し、尾野寺が西村に「3月19日がつっきーの復帰ライブになるかもしれないから、皆さんに合格の良い報告をしないといけないんじゃないですかお姉さん?」と言うと、西村が笑顔で「…ありがとうございました!」とはけようとする一幕も。メンバー間の仲の良さとリリバリらしい面白いトーク満載のMCだった。そして充電期間直前の現体制最後の感謝の言葉を述べる。

筆者のプロフィール

森部 竜也

セカイべの代表、森部竜也です。客観的かつ臨場感溢れるライブレポートや、個人の印象が伝わるインタビュー執筆を心がけています。「アイドルは人を救う」をテーマに、一人でも多くの方にアイドル情報をお届けすべく、日々頑張っております。

こんな記事を書いて欲しい、こんなアイドルを取り扱って欲しいなど、ご意見やご感想を頂けると嬉しいです!

Twitter:@Tatsuya_Moribe

お問合せ

  • メールでお問合せ

    掲載依頼や記事に関するご意見やご相談はメールにて直接ご連絡ください。

    お問合せページ
  • お電話でお問合せ

    お電話にて直接のお話をご希望の方はこちら。
    ※諸事情によりお電話に出にくい場合がございます。その際はお手数ですがフォームより再度ご連絡ください。

    050-5362-3319