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2022.09.08
【ライブレポート】村田万葉卒業公演『dela 25th Live 「Time Capsule ~隣に居られなくても~ 』|22.08.15開催:dela
▼dela ライブレポート目次
名古屋を拠点に活動するアイドルグループ『dela』。スカルプDのアンバサダーとしても活動し、グループとしての存在感は更に増している印象だ。そしてdelaに2017年に加入し、中心メンバーとしてグループを支えてきた村田万葉がこの日卒業を迎えた。今年初開催となった単独公演はメンバー、そしてファンにとっても様々な想いが交錯する独特な空気感が漂っていた。
また公演のタイトル「Time Capsule ~隣に居られなくても~」は村田のアイデアで決定したそうだが、その時点で村田のソロシングル「どうせ、僕ら恋をする」を提供しているQaijffにリクエストし、「どうせ、僕ら恋をする」にも「となりにいられなくても」のフレーズを入れてもらったとのことだ。
まさに「隣に居られなくても」がテーマになっている、『dela 25th Live 「Time Capsule 隣に居られなくても 」』。新曲や村田万葉のソロオリジナル曲の披露、初の単独公演への出演を果たした10期生によるステージなど、見どころ満載だった当公演の模様をレポートしていく。
約8ヶ月ぶりの単独ライブが開幕!!圧倒的な存在感を放つ村田万葉、一曲一曲が “最後” のパフォーマンスになる
春には花粉症にやられ、夏には猛暑にノックダウンする。年齢を重ねるとこうした毎年来ることがわかっている事象にも適応出来なくなってくる。半日屋外にいるだけで何もかもを投げ出したくなるほど体力ゲージが限りなく0になってしまうのだが、アイドルやそのファンたちは多くの野外フェスにも参加し、熱狂しているのだから私からすると尊敬に値する。私もそろそろ「アウトドア」になっていかなければいけないだろう。
そんなつかみも何もない前置きはさておき、この日は筆者自身もかなり楽しみに待ち侘びていた『dela 25th LIVE“Time Capsule〜隣に居られなくても〜”』のライブをレポートする。
開演前には先日掲載したインタビューをさせてもらった。(URL:https://second-innovation.com/id_5745)
是非そちらをご覧いただき、メンバーたちのこの公演にかける想いを感じ取りながら見てもらえたら幸いだ。
リハーサルでは村田・早川を中心に気になるところは何度も繰り返し確認し、大所帯となるグループもメンバーが率先して執り行い、「大事なことだから聞いて」という声が飛び交うなど、笑いだけでなく程よい緊張感が漂う空間となっていた。15人のメンバーたちがそれぞれの個性を生かし、個人ごとの仕事もこなしていくなど、”個” が強くなっていく印象を持つ。だが、今も多くのライブイベントに出演するdelaは、メンバーが入れ替わっても誰かがリーダーシップを発揮してグループを一つにまとめていく。きっと誰かが直接的に教えていくわけではなく脈々と受け継がれてきた伝統なのだろう。まだ15歳の村田だが、後輩のメンバーたち、名古屋のアイドルたちに憧れられる背中を見せ続けていた。
開演を前にして、会場内には多くのファンが入場してきた。会話の声でざわつきを見せていたが、村田万葉のソロシングル、『どうせ、僕ら恋をする』の未発表MVが流れ始めると、一斉に静まり返り、皆がスクリーンに視線を寄せた。このMVはYouTubeにも投稿されたので、まだ目にしていない方は是非チェックしてほしい。(https://www.youtube.com/watch?v=4270gIvqXHk)
delaのライブに先立って、OGにあたる沢井によるライブが行われた。「こんばんは、沢井里奈です!」と入場してきた彼女は真っ白の衣装に身を包み、『あした、雨があがったら』、『風が運んできたInvitation』の2曲を披露した。delaのファンにとってはお馴染みの沢井のステージ、ファンは彼女のdelaでの担当カラーである水色のサイリウムで会場中を照らしていく。時より笑顔を交えながら歌う彼女は、衣装も相まって爽やかに映え涼しげな風を運んでくるようだった。彼女の柔和な人柄も相まって、会場も優しい空間へと一変させていった。
インタビューでも村田の加入前からの印象を語ってくれたように、彼女にとって妹のような存在である村田の最後のステージに立ち会えたことは、沢井にとっても忘れられない思い出のひとページとなっただろう。ソロでのステージということで、村田と一緒にパフォーマンスするわけではなかったが、彼女なりの “メッセージ”、”エール” が込められていたように私は感じた。
そして村田による影アナが行われ注意事項をアナウンスがされる。そして『皆さん、準備は出来てますかー?』と村田の声がフロアのファンへと届けられると、彼女の最後のステージを最高に盛り上げるべく、大きな拍手で応える。『今日はdelaと一緒に最高の夏にしましょー!以上delaの村田万葉でしたー!』と明るい彼女の声が響き渡った。舞台袖ではメンバーたちが恒例の円陣を行い、気合いを入れ直す。初めてその場に立ち合った私も鳥肌が立ったのを記憶している。
オープニングの映像と共に順々にメンバーがステージへと現れ、個性を表現するかのように一人ずつ異なるポージングを決めていく。
1曲目から『GIRLS,GLOWIN’UP!』でトップギアで始まりを告げる。大きなダイアモンドホールのステージも15人ものメンバーが立ち並ぶと迫力があり、全メンバーを満遍なく観ようとする私にとっては誰か一人を注視して観るのではなく、全体を俯瞰して観るしかないほど圧巻のステージの幕開けとなった。早川の煽りによって色付けされていく “delaと言えば” と言える代表曲は、一つ一つの振りも指先まで寸分の狂いもないほどに揃えられ、オーディエンスを一気に釘付けにするには十分すぎるパフォーマンスだった。センターにはもちろん村田がどっしりとハマっており、15歳にして貫禄さえも感じさせる存在感を放つ。その両脇を固まる山吹・若松を中心に躍動感あるダンスで、盛り立てていく。
橋本の聴き心地の良い低音ボイスから始まった『君行きExpress』。サビでは松島がさすがの “レスマシーン” ぶりを発揮してオーディエンスを魅了する。衣装のスカートをはためかせながら15人が一斉にターンするシーンは幻想的とすら感じさせるほど綺麗で見惚れる瞬間だった。ここであえて村田に注目したが、いつも通りのパフォーマンスで表立って感情を露わにするような様子もなかった。これは公演が終わるときまで続くのだが、彼女なりの “アイドルとしての居方” なのかもしれない。そんな彼女に引っ張られるように、その他のメンバーたちも “時に愛くるしく” “時に可憐に” ステージを彩っていく。前列に村田・松島・早川・若松・山吹・今田・橋本というフォーメーションで、ある意味こうしたポジションにも注目して観ることができるのもdelaの魅力の一つだと私は思う。その他の曲でももちろんのこと、メンバーが入れ替わっても必ず新しいメンバーがそのポジションを埋めてきた。ふと、今後のポジションについても気になった瞬間だったため、ここで触れさせてもらった。
続いての『言葉なんていらない』では、「頭を撫ででくれたなら」の歌詞に合わせてメンバー同士で頭を撫でる振りがあるが、リハーサルでも涙を流していた若松が、そっと村田に頭を撫でられていたシーンが印象に残っている。その際のグッと堪えているかのような若松の表情に、これまで幾度となくライブでも披露したこのシーンが、一瞬にしてフラッシュバックしたのかもしれない。センターを二人で割る形で居並ぶ二人の “絆” を感じられ、サビではお返しのようにそっと村田の頭を撫で、『ありがとう』と言葉が添えられるかのような優しさが込められていた。後藤は長い手を目いっぱい伸ばしていくなど、ちょっとしたシーンにもメンバーの仕草に人柄が現れているようだった。
村田の「皆さん、最後まで盛り上がっていきましょー!」と可愛らしい煽りから始まった『Creamy,Dreamy』。メンバーが入れ替わりで袖へと捌けジャケットを脱いで10人でのパフォーマンスとなった一曲は、とにかく松島の “元気さ” が際立っていた。本人も “あざとい” と証言するように、一つ一つの動きは誇張して表現するならば “あざとさ” の一言だろう。だが、彼女のパフォーマンスにはメンバーをも鼓舞するような力強さがあり、私を含めたオーディエンスたちの熱量をも高めていった。同様に大きな振りで表現する山吹には、どんな曲調の楽曲でも “可憐さ” が備わっていた。ダンスが武器の彼女らしく、【誰にも負けない】というような負けん気すらも伝わってくるようなダンスは、指先まで注目して観ることが出来る美しいものだった。この日は両耳を付けるかのような二つのお団子を束ねた可愛らしいヘアメイクで登場していた藤本。インタビューで語っていたように責任感も増したという彼女は、派手さがあるわけではないが、軸が全くブレないダンスで、その佇まいは視線を集めるほど美しいものだった。15色の強烈な個性が合わさるdelaの中でも、髪色など見た目でのインパクトが強かった彼女からはこのとき、どこか包容力も感じさせる温かさも感じられた。
続いて再び15人で『Love,Ding Dong』を届けた。全ての曲が村田にとっては最後のパフォーマンスとなるが、一つ一つ噛みしめるように、丁寧に踊っていた。他のメンバーたちのように元気よく躍動感を持ったダンスというわけではなかったが、それでも存在感を放ち、視線を釘付けにする辺りはさすがといったところか。
ここで最初のMCに入り、15人の自己紹介を行い、早速次のブロックへ。
しっとりとしたメロディーでファンもうっとりとさせた『ほどけないときめき』から始まり、ここでも9人での披露となった。松島・河村の歌い出しでガラリと空気を一変させ、松島は代名詞のスマイルだけでない顔も見せてくれ、さすが “女優” といった風格も垣間見せてくれた瞬間だ。藤本もより自身の表現力を意識するようになったのだろう、様々な表情でオーディエンスの心情も動かしていく。サビではファンも仲間たちと肩を組みながらメンバーたちの動きに合わせて揺れ動く。愛くるしい笑顔でのパフォーマンスで眩いほどの輝きを放つメンバーたちだが、どこかエモさも感じさせ、幻想的な空間となっていた。
続いて、10期生たちが店員の衣装に身を包み『すき家のうた』を披露。かなり緊張感も伝わってきたが、それも初々しさとして可愛らしく映えていた。この4人はステージ上での並びも非常にバランス良く、インタビューでも絶妙な掛け合いを見せてくれたこともあって、ユニットとしての成熟度は高かったように思う。色鮮やかな照明で演出されたステージだけでなく、フロアをも華やかに彩っていった。既に多くのファンのハートを掴んでいる彼女たちだが、この日の景色を忘れることなく、4人で更に階段を駆け上がっていくことを期待したい。
続いて『でら!ストライク』をスポーツウェアの衣装に身を包んだ後藤・今田・山吹・松島・藤本・松浦の6人によって届けた。基本的には何でも似合っているのだが、今田はゴルフ関連の仕事もある影響か、私には一人だけかなり本格的に映っていたのが印象的だった。山吹は彼女の武器でもあるダンスを、どんな曲調の楽曲にも彼女の “色” を加え、上質なパフォーマンスへと変化させていく。松浦からは、笑顔の中にも一生懸命さや彼女の人柄が垣間見え、何か不思議な力をもらえるような魅力があった。
9曲目となった『ZOOとずっと』を高1世代、村田・若松・橋本・早川・滝沢の5人が披露。この5人は「はっぴいあいすくりーむ」というユニットを組んでおり、このメンバーでは最後の披露となるため、名古屋デザイナー学院の学生とコラボして作った「はっぴいあいすくりーむ」の衣装をサプライズで着用しての登場となった。互いに高め合ってきた彼女たちは既に全員がグループの中心となって活躍しているが、この面々が揃うとまだまだあどけない15~16歳といった顔も覗かせる。既に色んな顔を見せてくれる彼女たちだが、このときは可愛い5人を存分に見せてくれた。
ここでdelaのOGたちによるコメント動画がスクリーンに映し出されていく。先にステージに立った沢井里奈、昨年末に卒業した山咲夢華、先日のTwo-manで共演したパラディークの近藤真琴と神田風音、そして村田のソロ曲を楽曲提供した『Qaijff(クアイフ)』の森彩乃・内田旭彦の両名も卒業する村田万葉にコメントを寄せた。
沢井は出会った当初を回想し、「今後delaを引っ張っていく存在になるんだろうなと直感で感じたことを今でも覚えています」と語るなど、二人の思い出エピソードも添えてコメントした。
山咲は「私も今日はライブを観に来ているので、この目でかずっぺの卒業する瞬間を一緒に見送ることができて本当に嬉しいなって思います」とこの日会場にいることを語ったが、途中から動画が早送りされる演出にファンからも笑い声が起きる。そして締めのコメントで通常速に戻ると、大きな拍手が起き場内は和やかな雰囲気に包まれた。
パラディークの近藤と神田も出会った当初のことから触れ、当時小学5年生だった村田を「こんくらいだったよね!」と指で表現し、ここでも笑いが起きる。最後は「ラストまで笑顔で楽しんでってください!」とエールを送った。
Qaijffの森は「万葉ちゃんの歌声に、まず歌い出した瞬間ビックリして」とレコーディング中も感動したことを語る。内田は「卒業してまたここから新しい人生が始まるわけですし、delaにとっても新しいグループ活動が始まるんじゃないかなと思うんですけど、どちらにとっても良い未来が待ってることを願ってます」と、村田とdela、両者へ向けたエールを送った。
そして中盤戦は衣装チェンジしたメンバーたちによる爽やかな “夏ソング” で、ファンと共に最高の【夏の思い出】の空間へと彩っていく。『夏空のチャペル』では、心地よい爽快感を届け、オーディエンスもサイリウムを振り、自然と身体も縦揺れしていく。『夏曲メドレー』では、『夏しぶき』『夏体験物語』『ビキニ大作戦』の3曲を続けて披露。タオルを揺らし早川も彼女特有の聞き心地の良い煽りでアクセントを加えていく。会場の熱気を更にもう一段高めていき、後半戦へと期待に胸が膨らむ。
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