2023.05.12

• インタビュー

▼マジカル・パンチライン インタビュー目次

1. 1. 沖口優奈：『色々な出来事が自分を成長させてくれたから、8年目を迎えられている』
      
   2. 沖口優奈：『マジパンでやってきたという自分なりのプライドもあったし、ここまで作り上げてきたものを壊したくない』
   3. 吉澤悠華：『以前に比べてアイドルらしくなったし、考え方もすごく変わった』
      
   4. 山本花奈：『作るんじゃなくて、自分を受け入れてもらおうという気持ちになれたのが、2年目からだった』
   5. 益田珠希：『人と関わる機会が増えたから、自分のことを見つめ直す機会もできたし、もっとこうした方が良いんだろうなと成長できる部分もたくさん見つけられた』
      
   6. 宇佐美 空来『これから何年経ってもこの新鮮な気持ちとか最初の頃に思っていたことを忘れちゃいけない』
      
   7. 大変さを知っているからこそ、この期間でやれることはやらないといけない
   8. ドームツアーができるようなでっかいグループになりたい気持ちはもちろんある。すごく難しいことだと思うけど、その景色を見てみたい

以前に比べてアイドルらしくなったし、考え方もすごく変わった

ーー沖口さんのお言葉をも頂いたので、一人ひとり、自分自身のここが変わった、何か掴んだことをお話頂ければ嬉しいです。加入してから4年が経つ吉澤さんはいかがですか？ 衣装のデザインを手掛けるようになりましたね。

吉澤：4年間で変わったっていうよりか、2年間で変わった。

沖口：そうだね。悠華はね。

ーー先輩になってからなんですね。

吉澤：そうですね。2年間は、マジパンに加入してからちょうど半分なんですけれど、考え方やアイドルをすることに対しての全部が変わったと思っています。この3人が入ってきた時から・・・ちょっと喉が・・・痛い（笑）。

一同：なんで、なんで？

山本：大丈夫？？

沖口：絶対花粉じゃん。花粉症でしょ。

吉澤：今日、花粉は飛んでないよ。

沖口：違う、違う。昨日までの花粉。

吉澤：マジで喉痛いんですけど・・・あ、ごめんなさい。話に戻ると、この2年間で特に自分も変わったなと思っています。さっき優奈ちゃんも話してたんですけど、3人が卒業する前、今後のマジパンについて話し合う、個人面談みたいな時があったんですけど、その時の自分は、まだアイドルの本当の楽しさを知れてなかったというのと、まだ高校2年生だったので、あまり理解できてなかったんですよね。マジパンに入ってから1年ちょいぐらいで、ここで辞めるのは・・・みたいに正直考えていたんですよ。だから、もしそこで優奈ちゃんが辞めると言っていたら、「じゃあ、悠華も辞める」と言ってたと思います。
前のメンバー3人が卒業することを知らなくて、普通にただの面談で、事務所の方と話をするのだと思っていて、そこで卒業する人がいるとだけ伝えられたんです。でも、誰が卒業するかとか、具体的なことは知らなくて。もしその時に、みんなが辞めるとなったら、自分も本当に分からなかったですね。自分は本当にアイドルやりたいのかが分からなくて。ただ、年齢的にも、歴的にも今辞めるのは良くないと思っていました。残ったのが3人だったので、今後のマジパンがどうなるかも全然分からない状況の中、2年前の3人の卒業ライブの11/3の時、めっちゃ泣いて。

ーーそうでしたね。

吉澤：もうめっちゃ泣いたんですけど、その日がキッカケというか・・・なんか今も泣いちゃいそう（涙）。でも、卒業した3人に背中を押してもらった感じがすごいして、その時に「もっと頑張らなきゃ」と思えたのと同時に、そのライブがすごく楽しくて。もっと自分もちゃんとマジパンに向き合って、頑張んなきゃって思ったんですよね。その日にすごく思いました（涙）。その後、新メンバーオーディションが始まり、今後のマジパンについてどんどん話が進んでいって、最初は本当にどんな感じになるか分からなかったんですけど、新メンバーの3人が入ってきてくれました。だから、この2年間がすっごい濃く感じます。私も、以前に比べて、アイドルらしくなったと思いますね。考え方もすごく変わりました。以前の6人体制の時、私ってツイートにいいね!をしちゃいけなかったんですよ（笑）。 まだSNSの使い方がわからなかったので（笑）。

ーーあぁ、そうだったのですか。

吉澤：だから、エゴサすることがそもそもなかったんです。周りからの評価やどう見られているかを気にしなかったというか。6人の時は、「どうせ悠華なんか」って思ってたし、どちらかと言えば、4人の後ろに隠れている存在だったと思うんです。対バンライブに出演させて頂いていても、悠華を見つけてくれる人はちょこっとという感じだったと思うんです。
でもこの体制になってから、エゴサもし始めて、皆さんが褒めてくれるツイートとかがすごい嬉しかったんです。この方はこういう感想を抱くんだ、とか色々とファンの皆さんのことを知れて、ファンの皆さんともこの2年間ですごく仲良くなれたと思います。「こういう人なんだ」とどんどん知りたいなって思ったし、知れば知るほどコミュニケーションも取りやすくなりましたし。あ、今ではいいね！はできるようになったんですけど（笑）。新しくファンになってくれた方とかもすごい見つけやすいですね。さらに、Twitterの良い使い方を覚えました（笑）。

ーーおぉ〜すごい成長だ。

吉澤：バスツアーをやったり、全国ツアーをやったり、すごく楽しかったですね。3人が卒業した年、2020年なんですけど、全然ライブができてなかったので、ちょっと距離が空いちゃった感じがしたんですよね。

沖口：だいぶね。

吉澤：そういう期間だったんですけど、そこからの2年間は改めてファンの皆さんと一気に距離を縮められたと思います。もう正直、加入してからの最初の2年間の自分は全然、覚えてない。

ーーヘぇ〜。

吉澤：なんか泣いてばっかりだったのは覚えているんですけれど、何かをすごい頑張っていたという印象もないし、なんか・・・何に向けて頑張ってたのも分からないみたいな（涙ぐみながら）。そんな感じだったんですけど、今は何をするにもすごく楽しくて（涙）。

（吉澤、涙）。

吉澤：・・・そうですね。やっぱり7周年のライブが全曲披露ライブで、「那由多不可思議ソウルライブツイスター」という曲があるんですけれど。

ーーもちろん知ってますよ（笑）。

吉澤：あ、そうだった（笑）。以前のメドレーでは2番をやったことがあったんですけど、今回は1番だったんです。だから、振りも歌詞も違うので、やるのは本当に大変でした。それ以外の曲も、本当に久しぶりだったものもあって、もう覚えることがたくさんあったんです。特に1月のリハが毎日あった時は、もうなんか訳分かんなくなっちゃったんですよ。大学生って1月にテストとかレポートあるじゃないですか。学校のことも大変で。だから、大変なことが急に集まりすぎちゃって、もう訳分かんない！という時もあったんです。空来ちゃんと、もうめっちゃ泣きながらめっちゃ語ってる時とかありました（笑）。

ーー語っている時があったんですね（笑）。

吉澤：ふふふ（笑）。もうしょっちゅう、みんなとすごく励ましあったり、支えあったりして乗り越えることができた7周年ライブだったと思いましたね。みんながいなかったら多分、できてなかった。リハで集中しないと、振りもしっかりと覚えられないし。でもその中で、みんなが助けてくれました。みんながいなかったら、多分、フリオドリレテナカッタ（カタコト）。あれ、もしかしてまだ覚えられてない？（笑）

一同：（笑）。

吉澤：まとめると、私はマジパンで活動して4年経ちますけど、この2年間が特に自分にとって、成長できましたし、グループのことも考えられるようになった時間だったとすごく思いますね。

ーーそうですね。前回の取材でも吉澤さんは11/3のライブというのはターニングポイントに挙げていましたね。この前のライブも含めて、ステージ上の印象として、アイドルとしてすごく強くなった印象があるんですよね。オーラが出てきた感覚がすごいあります。

吉澤：ありがとうございます。

ーー強くなっていったし、本当に正真正銘の”アイドル”になったんじゃないかなという気がしています。

吉澤：ありがとうございます（照）。でも本当、そうですよね（笑）。

ーー本当にそうだと思いますよ！ デザインなど、クリエティブな要素でグループに携われる部分も、強くステージ上に出ているんじゃないかなと思います。

吉澤：ありがとうございます。でも逆に昔から応援してくださる方は、最近ふざけてないね、と言われるようになりました（笑）。まぁ6人体制の時はもう個性の塊がいっぱいで、個性が強かったですからね。どう自分を出すかと言ったら、ふざけるしかなかったんですよね（笑）。

ーー確かに、取材でも爪痕を残さなきゃいけない感がすごくあった気がしています。

吉澤：常に人よりふざけている人みたいな。

（Kマネ）：他の4人が強かったからな〜。

吉澤：そうだったんですよね。でも逆に今は花奈ちゃんがステージ上でふざけたり（笑）。

山本：ふざけてないよ！？

吉澤：ふざけているよね！？ 逆に今の自分はライブ中にアイドルっぽくしようと思ってやっているけど、やっぱりふざけている悠華を見たいと言っている人もいっぱいいて。だから、時にふざけるし、時にアイドルっぽくもするみたいなメリハリを付けようと思っています。そういうところが悠華らしさだと思っているので。ただ、今足りてないのは、大人っぽさとカッコいいところなので、今後それを身に付けます。

ーークールビューティーみたいな。

吉澤：そうです、クールビューティー！ あはは（笑）。

沖口：ちょっと無理かも。

一同：（笑）。

（Kマネ）：そのままで良いかと思いますけどね。

吉澤：（笑）。色んな曲に合わせて、もっとたくさんの姿を見せられる人になりたいですね。ワンパターンになりすぎずに。なんでそんなみんな笑っているの！（笑）

沖口：想像できないからだよ。

吉澤：でも、もうすぐ二十歳になるので。

ーーもう二十歳とは時が経つのが早いです・・・。でもそんな姿を見せたいですね。

作るんじゃなくて、自分を受け入れてもらおうという気持ちになれたのが、2年目からだった

ーー次は山本さん、お願いします。

山本：1年目の時は、自分のキャラクターがすごく不安定だったんです。ふざけて良いのかも分からずでした。でも、みんなはカッコいいし、可愛いくて、ちゃんとアイドルとしての振る舞いをしているから、自分はアイドルらしくないなってすごく思っちゃってたんですよ。振り切って、ふざける方向にいった方が良いのか、それともアイドルらしくいなくてはいけないのか、バランスにすごく悩んでいました。ただ、2年目になってから気付いたのですが、自分らしい可愛さは出しつつ、自分の良さである、変なところみたいな感じも大事にしていきたいなって思って、そのバランスを取ることを意識してました。あれ？変？ いや変じゃないんですし、真面目にやっているんですけど（笑）。作るんじゃなくて、自分を受け入れてもらおうという気持ちになれたのが、2年目からでした。そのおかげなのか分からないんですが、対バンライブや、色んな方が見てくださる無料のイベントとかでも、「すごくあの子、いいね」と思ってもらえる機会が増えたんです。アイドルを詳しく知らない人にもウケてもらえるようになったのは、すごく大きな変化だなって思います。話がまとまってる！！

ーーなるほど！

山本：花奈って取材の時、話が色々なところいっちゃうみたいな感じなんです（笑）。

ーー確かに、そうでした。

沖口：出口に辿り着けないみたいな感じだよね。

山本：今は、ちゃんと！（拍手）

ーー2年間の成長ですね。

山本：2年間の成長です！

ーー以前に沖口さんみたいになりたい、憧れがあるとお聞きしましたが、そこも変わらないですか？

山本：あ、でもちょっと変わって。

沖口：えっ！？

一同：（笑）。

ーー聞き捨てならぬ。

山本：優奈ちゃんのように、しっかりとみんなのことをまとめることはすごいと思います。
まとめる時ってどうしてもちょっと場の空気が悪くなっちゃったりするじゃないですか。でも、優奈ちゃんって、まとめる時に本当にそういうことが無いんですよ。だから、本当にそうなりたいなと思ったんですけど、私は本当にまとめるのが下手くそなんですよ。だけど、逆にその自分はまとめるのが下手くそなりの・・・こういうのなんて言うんでしょう。

沖口：ムードメーカー的な感じかな。

山本：そうそう！ みんなを明るくできるパワーを持っていると自分でも思っています。確かに優奈ちゃんの要素も未だに憧れのままなんですけど、でもそこに自分の良さも加えて、みんなをもっともっと明るくできたらなと思います。

ーーなるほど。以前、語彙力を課題にしてましたけど、どうですかね？

山本：まだまだですね、語彙力。最近新しく覚えた言葉を使いたがりなんですけど、でもやっぱりみんなの前で使っちゃうと間違えちゃうから、親の前ですごく使うんです。未だに無理ですね。

ーーあはは（笑）。

山本：よく間違えている。

沖口：でも、花奈ちゃんの頭の中に語彙はあるんですよ。

山本：そう、語彙はあるんです！

沖口：本とかもよく読むし、語彙力なら多分、メンバーの中でも結構あると思うんですけれど、いつも感情が先走りすぎて、言葉にならない（笑）。

ーーあははは（笑）。言葉にならない（笑）。

山本：本当に。

ーーそうなんですね。その後、MCはいかがですか？

山本：あ、なんかMCも未だに・・・。

沖口：二人で分担みたいにやっていますね。

山本：そう。しっかりまとめてもらわないといけないところを優奈ちゃんにやってもらっていて、でも自分で言えるところは言うみたいな感じですね。ただ、挨拶とかは元気なのでやってます！

沖口：でも今まではMCを結構一人でやる機会が多かったので、すごく楽になりましたね。花奈のおかげで。

ーーそうですね。きっと特訓すれば喋りも良くなりますからね。

山本：頑張ります！ 花奈も大人にならなきゃ。

沖口：でも花奈がハキハキ喋ってたらなんかちょっと嫌だよね。難しい言葉とかを使ってちゃんと喋ってたら、それはそれで寂しいかも。

ーー確かにそうかもしれないですね（笑）。

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