2022.05.31

• ライブレポート

▼RUN WiTH YOU ライブレポート目次

1. ランウィズ、決意の込められた2ndワンマンが開幕!!５人の個性が色鮮やかに混ざり合う
2. ライブだけではないランウィズの楽しみ、爆笑を生み出す “コメディアン” としての一面も持つ彼女達にも注目だ!!
3. 『大きな壁だからこそチャレンジする価値がある』５人の想いの詰まった手紙。彼女達の等身大の想いがここに

ランウィズ、決意の込められた2ndワンマンが開幕!!５人の個性が色鮮やかに混ざり合う

５月も半ばに差し掛かり早めの梅雨に入ったのか、毎日の天気予報のチェックは欠かせない時期に来ただろう。筆者はそんなデジタルな予報よりも家を出て空を眺めた時の直観に判断を委ねる。（今のところその予報は大きく外している）

この日は雨も降ることなく、人混みが激しくなるであろう夕方よりも早い15時頃に会場となる新宿BLAZEへと到着した。そしていつものようにリハーサルから見学させてもらい、メンバーや運営、テクニカルのライブにかける想いを感じ取っていく。

リハーサルは頭から順に確認したいポイント毎に行われ、ランウィズのオリジナルTシャツに身を包んだメンバー達からはワンマン特有の緊張感も伝わってくる。一曲目が終わるとメンバー間でマイク音量について話し合う姿が見られ、PAとも意見交換を行いより良いステージにしていくための濃密な時間が流れていく。

その後も都築を中心に進行され、時より意見が飛び交う有意義なリハーサルがおよそ１時間行われる。その間に会場の設営も着々と進められ、メンバー達も更に本番へ向けたイメージが膨らんでいっただろう。最後に客席へ向けた演出の確認を行ったのだが、段取りも含めてやや苦戦する姿が見られた。リハーサルの時間も終わりを迎え一抹の不安を抱えながら本番へと向かうのだが、きっと解消して向かうことだろう。

そしてお客さんを会場内に迎えての公開リハーサルも終え、19時に開演の刻を迎える。

暗転するとメンバーがステージ上へ現れ横並びになったメンバー達。そして都築のアカペラでの歌唱から１曲目となる「シナリオのない物語」で2ndワンマンライブの幕が上がった。１フレーズずつ５人のメンバー達が丁寧に歌い上げ、幻想的な照明も相まってファンも固唾を飲んでじっくりと観ていた印象だ。それでも勢いのある楽曲が多いランウィズのメロディーが奏でられ始めると徐々に会場のボルテージが上がっていくのを感じた。

橋本を中心に歌唱力も高いメンバー達が奏でる、サビでの一体感のある歌声には魅了されるファンも多いだろう。

そして一度メンバーは袖へと捌けていき、ランウィズの楽曲のショートメドレーがおよそ３分間流れる。その後衣装チェンジしたメンバーが再登場し、エールを送られるような力強さを感じる楽曲、「Stand up again」を披露。『ランウィズ2ndワンマンライブ、一緒に楽しんでいきましょー！』と優しく鳴瀬が煽りを加え、改めてライブがリスタートしたことを伝える。フリコピのしやすいこの楽曲ではほとんどのファンがサイリウムを高々と掲げ会場を色鮮やかに照らす。

曲が終わると１回目のMCへ。自己紹介を終えると都築が『ひま・しおは緊張してる？』と富菜・平野に尋ね、平野は『すごーく緊張してます』と素直に答えるも橋本から『なんかあんましてなさそう（笑）』と返され一つ笑いが起こる。富菜は『緊張してるけど、今日の一日を楽しみにしてたので楽しみたいです！』と笑顔で語った。そして橋本から『私たちがやりたいことをギュギュっと詰め込んだ公演になってます！もっともっと楽しんでってください！』と意気込みも語った。この公演で何度か起きたMC中に着席したファンを再び立ち上がるよう促すやり取りだが、橋本から『みんな立つ時間だよ！立って立って！』と促し、再び笑い声も聞こえ和やかな空気が流れた。

ここからは「スタートダッシュ」「にほんばれキューピット」「Advance」と３曲続けての披露。都築はこの日セットしたポニーテールも彼女の動きに合わせてリズミカルに揺れ、終始愛くるしい笑顔で観るものを惹きつける。”元気っ子” といった印象が強く、太陽のように会場中を明るく照らす天性の力を持ち合わせているように思う。パフォーマンスでは強弱も織り交ぜる器用さも見せ、観ていてとにかく楽しいメンバーだ。

都築 麗

先ほど『すごーく緊張してます』と語っていた平野も、ステージから見える景色を目に焼き付けるように、ややうっとりとした表情を見せる瞬間もあった。小さな身体を目いっぱい使ったパフォーマンスの中にも繊細さが感じられ、一つ一つの振りを流すことなく丁寧に踊っていた。彼女の弾けるような笑顔は多くのファンの癒しとなっていることだろう。

平野 詩織

メンバーで唯一明るい髪色でひと際目を引く鳴瀬は煽りも担当し、ランウィズのライブでの彼女の存在感は一番大きいと私は感じた。ステージ上にも違った色を加えることが出来、何より彼女からは真っすぐに思いが伝わってくる。歌声も他のメンバーとは若干音色が異なるが、それが綺麗に混ざり合うことで、ランウィズならではの聴き心地の良いメロディーが奏でられているのだろう。彼女の安心感も感じられるパフォーマンスには是非注目してほしい。

鳴瀬 りく

細かくファンへレスを送り、柔和な空気をステージ上にももたらす富菜。”ファンと一緒に楽しむ” ということを誰よりも体現しているようにも見え、彼女を見ていると自然と表情が柔らかくなっていく。その上でパフォーマンスにも力強さも感じ、色んな想いを巡らせながらステージ上に立っているのだろう。

富菜 陽葵

そして “王道アイドル” という言葉がぴったりハマるであろう中心に立つ橋本。彼女のメンバーカラーであるピンクに灯されたサイリウムも多く見られ、女性ファンからも思わず『カワイイ』と漏れていたように、同性からの支持も高い。歌声もかなりの高音も綺麗に響かせ、メンバーをパフォーマンスで引っ張っていくような存在感もあった。この日は躍動感のあるダンスと、それによってツインテールの髪も楽しそうに暴れていたのが印象的だった。

橋本 れな

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筆者のプロフィール

山本 智貴