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2022.06.10
【ライブレポート】「WE ARE NOTALL TOUR 2022〜みんな笑って!はい、チーズ!〜」TOUR FINAL!! |22.5.21開催:notall
▼ライブレポート目次
「世界のみんなと一緒に育てる、次世代型ソーシャルアイドル」notallが、5月21日サンパール荒川 大ホールにて「WE ARE NOTALL TOUR 2022〜みんな笑って!はい、チーズ!〜」TOUR FINAL!! を開催した。
今回のライブをもって、オリジナルメンバーとして活動してきた佐藤遥・片瀬成美・田崎礼奈の3人が卒業し、現体制が終了するnotall。会場には、活動休止中のメンバー有村莉彩の思いも背負い、notallの最後を見届けるべくたくさんのファンが集まった。
【参加メンバー】
佐藤 遥
片瀬 成美
田崎 礼奈
広山 楓
音井 結衣
涙あり、笑いあり。notallらしいオリメン卒業ライブがスタート
ステージの上に設けられたスクリーンに映像が映し出され、ライブはスタートする。ステージの上で光を浴びたメンバーたちが踊る映像と、メンバーへのインタビュー映像が交互に流れる。「色んなことにチャレンジしたい。形が変わっても、場所が変わっても、変わらない物って絶対にある。今までの私にも、これからの私にも」という言葉の後、ゆっくりと開いていく青色の花がスクリーンに映し出された。希望に満ちたオープニングだ。
映像が終わると共に、真っ白な衣装に身を包んだメンバー5人がステージに登場。スクリーンが舞台上部へ上がっていくと、バラのアーチやひまわりの花束をかたどったような華やかなステージが現れた。明るいイントロから、1曲目『Bloom』がスタート。「選ぶ道 みんな違う色で それでいいの」、「誰でもない私らしく生きたいの」、「君と過ごした日々はずっと忘れないよ」という歌詞で、1曲目から涙腺を刺激する。卒業が決まった3人と、これからnotallを支えていく2人の葛藤や不安、膨らむ希望などが一度に感じられた。
2曲目は『AM6:30』。リズミカルでアップテンポな曲で客席にもジャンプを促し、ライブへの期待感を一気に高めていく。メンバー同士で手を繋いでジャンプしたり、顔を見合わせて楽しそうに笑い合う姿からは、グループとしての絆や仲の良さが伺える。3曲目は『君にDA-DA-DAN』。恋愛ソングではあるものの、随所に散りばめられた前向きな歌詞がこれからのnotallとリンクしていく。元気いっぱいのサビでは客席のサイリウムが上下左右に揺らめき、ステージ上のメンバーをさらに輝かせていた。
ライブは短いMCパートへ。元々3月に予定されていたツアーファイナルだが、感染症の影響で5月まで延期になってしまっていたことを語り、「本日無事迎えられました」とホッとした様子のリーダー・佐藤。「もうとにかく今日は色んなこと忘れてみんなで楽しんでいきましょう!」と続け、会場を期待させる。
「今日は名前だけでも覚えて帰ってください」と客席を笑わせて自己紹介を始めた田崎。テンションが上がったのか「みんなを夢中にさせちゃうぞ!」と客席を指差し、「そんなこと初めて言うじゃん」と佐藤を驚かせる。「今日はみんなの元気をいっぱい吸い取りたいと思います!」と笑顔で宣言した片瀬からは、吸い取られるどころか元気を分けてもらえたような気がした。
続いて佐藤は、「今日はみんなの心のリーダーとして、転びそうになった人は足に紐をくくりつける勢いで引っ張っていきたいと思います! 楽しんでいきましょう!」と頼もしい自己紹介。涙もろいがこの日はここまで一度も泣いていないという広山は、「今日は泣いてる人達を1人1人指差して笑おうと思います。最後まで笑顔で、頑張りましょう!」と自分を奮い立たせるような自己紹介で客席を笑わせた。最後に音井は、「ここに来ているみんなと、Blu-rayを後で観る方、配信を観る方と一緒にたくさん思い出を作っていきたいと思います!」と、多方面に配慮した優しい挨拶をして自己紹介を締めた。
「今日が皆さんにとって、1秒たりとも忘れられない日になりますように」という音井の曲フリで始まったのは、4曲目『ペンギン人間』。ファンタジーで転調の多いこの曲は、まるで何かのアトラクションに乗っているかのように楽しげだ。どんなときもファンサービスを欠かさない田崎は、この曲でも客席に向かって視線やお手振りなどファンとの交流を楽しんでいる。顔いっぱいに広がる心からの笑顔が、見ているこちらを虜にする。
その後『恋のスマソークラ』『READY GIRL』『ミライ地球儀』の3曲をメドレーとして披露。続く6曲目は『蝉時雨』。サビがくるたびに何度もクライマックスを迎えるような壮大なこの曲では、片瀬の安定したロングトーンが目立つ。揺らぎなく伸びる片瀬の高音は、切なさの表現力に長けており、元気いっぱいのnotallメンバーの中でも素晴らしいアクセントになっていた。この声がnotallで聴けなくなることに、少しの寂しさを感じる。
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